日にち薬

瀬戸内寂聴さんの言葉をタイトルにいただきました。
以前は「デルタ」をメインテーマに。今後は・・?

思考

2006-10-20 00:27:59 | いろ色
「小さい頃は近所の駄目人間おじさんをバカにしてたっけ・・・。
よれよれの紺のビニールジャンパー、べた付いてそのままよりも少なく
見える髪の毛。猫背。生気のない瞳。ただその存在そのものを見下して
たね。将来自分は絶対に出世するんだって何の根拠もなく思ってたね。
小さい頃からの日々の積み重ねが大人になるまで続いてくなんて夢に
も思わなかったよ。中学生の頃通っていた塾の先生が言ってたな。
「俺はあんまり頭良くないから法政にしか行けなかったんだ、ははは。」
クラスのみんなで大笑いしてたっけ。あの内何人が法政以上の大学に
行けたというのだろうね。毎日会社に通って夜遅くまで働いてるお父
さんがいかに大変で偉大かって、やっと分かりました。
転職を繰り返して人に馬鹿にされて初めて分かりました。生きるって
本当に大変。何をやっても後悔が待ってるもんね。特別じゃない。
自分は特別な人間でも何でもないんだって、20代後半になってやっと
分かりました。あの頃、白い眼で見てしまったおじさん、ごめんね。
あなたのぶんまで生きようと思います。
でも、時間が必要だったことだけは分かって欲しいんだ、おじさん。」


あるフラッシュの元になった、2ちゃんねるの一文。

http://mentai.2ch.net/mukashi/dame/kako/944/944485995.html


考える。

さみしさがこみあげてくるね。
外は雷鳴ってるよ。あー、雨が降り出すし。



あるおじさんの言葉を思い出した。



小さな頃から勉強が出来て、スポーツ万能だった。
性格もよく、自慢の息子だった。
自分の息子と思えない立派な大学行って、有名企業に就職した。

数年後、帰って来た。

仕事をやめて。

それ以後、再就職する様子もなく、1年以上家にいる。


あんたは子どもいるのか?

「いません」

子どもは手のかかるものだ。
小さな頃に手のかかった子どもは大人になったら自立する。

息子は、出来が良く手のかからない、親に心配かけない子どもだったが、いまその頃の分の心配をすることになった。




このおじさん、その後どうしているのかはわからない。

ただ、一生懸命励ました記憶が残っている。

励まして何とかなるもんじゃないだろうに、ね。




あー、今日は気持ちが落ち込んでいるな。
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