地衣類のことを書いた本に、「地衣類の観察は雨あがりが一番」とありました。
大雨が降った次の日、すこし地衣類と苔に注目して歩いてみました。
緑の季節が終わった、雪が降る前のこの茶色の季節は苔や地衣類を見るには一番いい季節かもしれません。
葉が落ちた樹木の幹につく地衣類や苔は葉がある時期に比べてよーく見えます。
雨のおかげで生き生きとした表情の苔と地衣類たち。潤ってます。
顔を近づけてみると、、、
いろんな種類の苔や地衣類が狭い範囲にひしめき合っているのがわかります。
きっと、ぎゅうぎゅうぎゅうぎゅうおしくらまんじゅうしながら自分が生きるのにちょうどいい場所を取り合っているのです。
スピードはすごくゆっくりですが、苔も地衣類もすこしずつ自分の陣地の広さを変えているでしょう。
この写真を撮った場所も数年後にはすこしちがった模様が描かれているかもしれません。
それをずっと見続けるずくは…私にはありませんね^^;
今の季節に見やすいのは木の幹の苔だけではありません。
湿原の苔。ミズゴケたちも今の時期はとても見やすいのです。
盛夏は植物が生い茂ってしまうのでなかなか顔がみれませんが、今の時期は良く見えます。
ミズゴケにも種類があって、それぞれ形や色が違います。
今の時期は遠くからでも色でミズゴケの検討がつくので(といっても私にはほんの一部しかわかりませんが)、勉強するにはもってこいかもしれません。
何もないような茶色の季節でも、見方によって面白いものがたくさんありますよ、
というお話でした。
山田
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