霧ヶ峰自然教室の日々

霧ヶ峰自然教室の活動案内と記録、霧ヶ峰の今をお伝えします。

今年最後のフルムーンミーティングを開催しました

2018-10-26 15:54:49 | 日記


空気が澄みわたった10/25の夕方。雲ひとつない空が広がり、月の出を待ちます。



あたりがすっかり暗くなった夜6時ころ、、月が出てきました。
(写真は夜7時頃です)
何にも邪魔されない、強烈な月の光がこちらに届きます。八島ヶ池からはゆっくりと霧が立ち上り始めました。最高の夜になりそうです。


今年最後のフルムーンミーティングはそんな夜に行われるました。
気温は5度に届いてなかったと思います。冷たい空気の中、ゆっくりと御射山まで歩きました。

きっと普段の生活において1時間半暗闇に身を置くことは無いと思います。それも満月の八島湿原で、ということであればかなりの非日常的な体験になるでしょう。
人間の日常に慣れた自分の感覚が、少し野生に近くなった、、、そういう感じがした人もいたかもしれませんね(もしかしたら、、、ですが)


ちなみに今回は晴れましたが、霧の日も良いですよ。フルムーンミーティングは基本的に(危なく無い範囲で、希望者がいれば)霧でも雨でも行います。
先月は雨でした。満月でも雨だと多少暗いです。でも逆に満月の明るさを実感することもできました。濃霧&雨の新月だと自分の半径1メートル以内も把握できません、、。


今年のフルムーンミーティングはこれでおしまいです。また来年お会いしましょう。

秋深まる

2018-10-17 15:59:57 | 日記


もう晩秋といってもおかしくない景色の霧ヶ峰(八島湿原)。ススキはほとんどが枯れススキになってきました。
湿原を歩く人はまばら、、夏の賑やかさはどこかにいってしまいました。華やかなお花はないから仕方ないのかもしれません。
でも静かな分、ゆっくり自然と向き合うことができます。遠くの景色にも足元の世界にも目を向けることができます。

この季節のこの空気、私は大好きです。


第10回霧ヶ峰インタープリター養成講座が開催されました。

2018-10-09 10:41:13 | 日記
10月2日-4日の3日間で「第10回霧ヶ峰インタープリター養成講座」が開催されました。
今年は10名の方が受講をしてくださいました。
講座の様子を少しお伝えしたいと思います。

*霧ヶ峰インタープリター養成講座とは*
霧ヶ峰ならではのインタープリテーション「霧ヶ峰インタープリテーション」を学ぶ講座です。毎年1回、主に霧ヶ峰自然保護センターで開催されます。主催は霧ヶ峰ビジターセンター連絡会(霧ヶ峰自然保護センター、車山ビジターセンター、八島ビジターセンター)で、今年は私たち霧ヶ峰自然教室が講師として参加しました。
養成講座の修了生は研修、アシスタントを経て霧ヶ峰インタープリターとして活動することもできます。

*霧ヶ峰インタープリテーションとは*
霧ヶ峰自然環境保全協議会「霧ヶ峰の今とみらい~霧ヶ峰再生のための基本計画~」の3本柱のうちの一つ、霧ヶ峰エコツーリズムモデル構築計画の軸となるインタープリテーションの(簡単に言えば)「考え方」です。
霧ヶ峰インタープリテーションのキーワードは「安らぎ」「安心感」「共感」
インタープリターとの共感を通して、参加者が霧ヶ峰の自然から「安らぎ」「安心感」を受け取ってもらう事を目標にしています。

今回の講座は霧ヶ峰インタープリテーションの入門編です。霧ヶ峰インタープリテーションがどういうものか、どういう理由があって行われているものか学び、実際にプログラムを組み立てて発表も行いました。


○1日目




午前中は室内で講義の時間。
霧ヶ峰の概要やインタープリテーションとは、それから霧ヶ峰での自然保護の歴史を学びます。
自然保護の歴史では職員が前に出てきて70年代と80年代の霧ヶ峰を再現。霧ヶ峰の自然保護の歴史は「観光客」と「監視員(解説員)」の歴史でもあるのです。


午後は各自実際にプログラムを作って発表します。
1日目はとにかく人前で自然解説をすることが目標。自然解説初めての方も一生懸命取り組んでいました。ススキを題材にする人が多かったですが、同じススキを題材にしても目の付け所はみなさんそれぞれ。個性豊かなお話を聞くことができました。

1日目は霧ヶ峰インタープリテーションの要素はあまり入れずに終了します。

○2日目
2日目から霧ヶ峰インタープリテーションの要素が入ります。
午前中は「霧ヶ峰インタープリテーション講義」。霧ヶ峰インタープリテーションの論拠についての話です。「安らぎ」「安心感」、「共感」についても触れます。
その後、外に出て各班のリーダーによる「霧ヶ峰インタープリテーション体験と技術解説」。


午後は初日に引き続き、受講生各自のプログラム作成と発表です。素材は昨日と同じでもOK。話の流れも昨日と同じでOK。でも、「参加者に対する配慮を必ず入れて」というお題が出ます。立ち位置でも言葉遣いでも声の大きさでもなんでもよいです。
ほかのガイドでも当たり前のこととは思いますが、霧ヶ峰インタープリテーションにおいても「参加者を意識する」のはとても重要です。参加者を意識して配慮をしないと次のステップに進めないのです。(それ以降のステップの説明は長くなるので省きます^^;)

そんなこんなで受講生にとっての緊張の2日間は終了します。


○3日目
午前中はリーダーの案内でデビュー後一番活動するであろう八島湿原を歩きます。その後霧ヶ峰自然保護センターに戻り、全体の振り返りをして、午後の救急救命講習(大事!)を行って終了。


こんな流れで行いました。受講生のみなさんにとってそれぞれ濃い時間となったようです。

希望者は養成講座終了後に「研修」「アシスタント」を行い、霧ヶ峰インタープリターデビューとなります。
今回終了された方が霧ヶ峰インタープリターとして活動する日を楽しみしています。


毎年たくさんの方にご参加いただいています。ありがとうございます。(私たちが主催ではないですが…)
また来年も開催するんじゃないかなぁと思いますので、ご興味ある方はぜひご参加ください!


受講生の皆さん、スタッフのみなさん、消防署の方、お疲れさまでした。