霧ヶ峰自然教室の日々

霧ヶ峰自然教室の活動案内と記録、霧ヶ峰の今をお伝えします。

3月7日 霧氷が綺麗でした

2018-03-09 13:09:36 | 日記

里はどんより曇っているだけでしたが、山の上の木々は真っ白。久しぶりにきれいな霧氷を見ました。


今回の霧氷は針みたいに尖っています。詳しくないのでわかりませんが、すべての霧氷がとがっているわけではありません。
霧氷(おそらくこのタイプは樹氷ですが)は風上に向かって伸びていきます。
写真は形の違う氷が両方向についていますが、これは風向きが違ったということでしょうか。
形も違うので条件が違うときについた氷かもしれません。



昼に近づくにつれて青空が出てくるようになりました。
霧氷はとてもはかないものです。日光に当たるとすぐにはらはらと散っていきました。


樹の下から空を見上げるとこんな感じ。氷がすぐに解けてしまうので、本当に少しの時間でしか見られない光景です。


2日ほど前の雨で湿原の雪はすっかり解けてしまいました。木道が出ている部分も大変多く、スノーシューは初めから履かずに歩きました。
実際、スノーシューを履くか履かないかはすごく判断が難しいところだったと思います。
最初は気温が低かったために足は雪に潜らず、スノーシューは必要ありませんでしたが、気温が上がるにつれてだんだんと必要になってきました。最後の方は結構ズボズボしながら歩きました。脚に来ました。

天気予報を見るとこれから先ものすごく温かくなりそうです。スノーシューを楽しむ感じではないでしょうね。
でも3月終わりにドカッと湿り雪が降ったりして…。

2月の寒波がウソのようです。








3月2日 八島湿原の様子

2018-03-09 11:19:01 | 日記

3月2日 冷え込んだ日の朝 
最近の暖かさでスノーシューは必要ないだろうと思って向かった八島湿原にはまだ雪がありました。
スノーシューを履いてちょうどよいくらいです。
快晴の八島湿原を久しぶりにゆっくり自分の目線で見ながら一周してみました。


まずは鎌ヶ池方面へ。木道はこんな感じでした。
しっかり踏み固められています。

ずんずん歩いて

砂利道からの鷲ヶ峰。まだ白いですね。


シカ柵を抜けてのカラマツ林。雪が地面を覆っています。雪は陽は出ていますが気温はまだ低めなので雪は固そうです。



そして御射山。
ここで嬉しい出会いがありました。

旧御射山神社を過ぎ、川を渡る橋に差し掛かったところでヒュッテみさやまから一匹のテンが飛び出してきました。一瞬小屋の方を振り返り、湿原の方へ走っていきました。

これは足跡観察のチャンス!テンが残していったばかりの足跡をのぞき込みます。
雪が固いためはっきりとはついていませんでしたが、確かに足跡がついています。爪の跡がくっきり!これで不明な足跡の判断材料が増えました。


(わかりにくいですが、グリップの辺りに足跡があります)

テンの足跡を観察していると、こんどは「チリリリ…チリリリ…」と声がこれはもしや、と思い辺りを見渡すと

キレンジャクの群れがエゾノコリンゴに来ていました。
エゾノコリンゴの実をついばんでいるようです。
そのうちサーっと私の側を飛び、今度はヒュッテの屋根へ。何羽もやってきました。


これはその中の一羽です。尾の先がはっきり黄色く見えます。
同時刻、尾の先が赤いヒレンジャクも八島湿原駐車場付近にいた模様です。
キレンジャクの群れは私にかまうことなくエゾノコリンゴと屋根を行き来していました。

テンとキレンジャク、私にとってはうれしい出会いがありました。


その後八島湿原の広場に向かって歩来ましたが、

木道脇には先ほどのテンのものと思われる足跡がてんてんと笑
人間のすぐ脇に動物があるく道があるんですね。


そして新しいフンもありました。


テンはこういう穴という穴に鼻を突っ込んでいたようです。
(もしくは穴をあけた…?)

現場を見ていないので何ともですが、このような穴はネズミの穴であることもあると思うので、
きっとエサをさがしていたのでしょう。
ネズミ自体は見ていないですが、今年は穴から穴へネズミの足跡がついているのはよく見かけました。


動物そのものに会えなくてもその動物の行動がわかってしまう、または想像できてしまう、
雪がある季節おもしろいですね。

これから雪がない季節になりますが、動物の行動が身近にわからなくなっても彼らが近くで暮らしているということは忘れずに行動していきたいですね。