もうデジタル一眼レフとしては、旧式で価値も無いようなものですが、買ったときはグリップ&AC電源付きで20数万円も出した事を考えると、このまま退役させるのも忍びない・・・。
前も書いたような気がしますが、今の仕事をするまではカメラ修理の仕事をしておりました。そこで自力で修理する事にしました。
お約束ですが、ご注意ください。
この記事の真似をして発生した損害は一切責任を負いません。また、メーカーへの問い合わせも行わないでください。
という事で、上部カバーを外します。メーカーによっては全ての外装を外さないと上部カバーを外せないものがあります。そして本体側と基盤やリード線などで繋がれていたりしますので、慎重に外さなければいけません。
銀塩のペンタックス一眼AF機は修理しておりましたが、デジタルは初めてです。かなりドキドキでしたね。
さてさて、電子ダイヤルの部品まで到達するには機種によってはいくつか基盤を外すために半田やらコネクタやら外さないとならないものもあるので、構造をよく調べます。
とりあえずフレキシブル基板を貼り付けたプラスチックの土台を止めているビス類を外せば、ダイヤルの状況が解りそう・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/a7/f7ab225247b4a77c86138977083871a6.jpg)
細かい内容は避けますが、プラスチックの台座をめくる事が出来まして、作業中に上部LCDに傷を付けたら大変なのでティッシュをまいてから、ダイヤルを外してみます。
すると、予想とは異なる作りに呆然・・・。てっきりダイヤル側にブラシが付いていて、その下に接点基盤が付いている(もしくは逆)仕様だと思っていたら、小さな電子部品が半田付けされておりました。
どうやら汎用の回転検出スイッチのようです。在籍中にこの手のスイッチ使っているカメラは見た事がありませんでした。
自分の作業予定内容はブラシと接点に液化したグリスが流れ込んで接触不良になっているから、とりあえず接触面の清掃、接点グリス塗り込み、そしてブラシ接触圧を曲げて強くすることで応急修理完了!だったのですがね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/9f/6a3221342c9367cba62c1eb4b5de3038.jpg)
ここまで来たらやるしかないか。検出スイッチ分解です。通常の修理では、こういった部品は交換修理なのですよ。接点って消耗品ですしね。動作にムラが出たらお金もらって修理したっていえないもんね。
でも、今の私の環境ではこんなスイッチを仕入れるルートが無い。仕事でもないしね。上の写真は分解した様子。変に中のブラシを曲げてしまうと終わりなので、慎重に・・・。
部品の構成が結構小さいので、手作業で清掃する事は避けまして、どこのご家庭にも1つはある超音波洗浄機(そんな物ないわい!!)で洗浄・・・。
接点グリスをほんのわずかつけて、その後カラ拭き。組み立ても慎重に・・・。
スイッチを半田付けして仮組み。電源を入れてダイヤルの反応を確認。正常になりました~。
後は本組みして完成です。道具の準備時間を含めて1時間弱ですか。作業時間自体は30分ちょっとくらい??初めての機種としてはまあまあかな。たぶん現役の人なら「伝票書き」を入れて20分かからない作業かなぁ・・・。
久々にちょっと楽しかったです。またやりたいとは思いませんけどね。故障はない事に越した事はないですから~。