海の家

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ナルニア国物語 第2章カスピアン王子の角笛

2008年05月28日 19時41分40秒 | 映画感想
監 督 アンドリュー・アダムソン
出演者 ベン・バーンズ(カスピアン王子)
     ウィリアム・モーズリー(長男ピーター・ペベンシー)
     アナ・ポップルウェル(長女スーザン)
     スキャンダー・ケインズ(次男エドマンド)
     ジョージー・ヘンリー(次女ルーシー)
     セルジオ・カステリット(ミラーズ)

 ついにナルニアの第2章封切り!待ちに待った映画がやってきました。
ということで、期待に胸ふくらませて観に行きましたが、いやぁよかったです。
第2章という事で、世界観などのインパクトはもちろん少なくなりますが、それを補って余りあるストーリー展開、映像のすばらしさがあったのではないでしょうか。

…以下ねたばれありです…



 オープニングは、ナルニア世界のテルマール国での策謀の場面から始まります。継承者争いの、生々しい設定ですが、まあファンタジーでもよくある設定でしょう。
命からがら逃げ出し、ナルニアの民に助けられる王子が吹いた角笛によって、ペベンシー兄弟が現実世界から呼び寄せられます。いよいよ冒険の始まりです。
前回のストーリーは、白い魔女ジェイディスVs善のアスランという単純な図式でしたが、今回はもう少し複雑です。そしてその中に込められるメッセージも深化しているようです。
まず、大きなテーマはキャッチコピーにもなっている「人間Vs魔法」。言い換えると人間と自然との関係です。その答えがカスピアン王子の立場であり、生き様であるといえるでしょう。
さらに、カスピアン王子と長男ピーターとの確執。リーダーシップとは何か。協力とは何か。このあたりも観ていて興味がひかれるところです。
白い魔女ジェイディスの誘惑を通して、強い意志のありようも示されています。この場面での次男エドマンドのりりしさは、前作での体験を通じての成長が感じられるところです。
そしてアスランの存在。テーマとしてはこれが一番伝えたいことでしょう。正しいこと、真なることを信じることの難しさ、大切さなどが伝わってきます。(ただし、このあたり、やはりキリスト教というものを抜きには正確な理解ができないのではないかと思われます。)

 こういう風に改めて取り上げていくと返って興がそがれますが、様々なことを考えさせられるストーリーというのは豊かで奥が深く、「面白い」と言える物だと思います。特に多感な少年・青年時代に触れるものとしては最高でしょう。

 登場人物達も魅力的です。美形のカスピアン王子や、少し成長した四兄妹はもちろんですが、(特に長女、次女の活躍はよかったです)私のお気に入りは、ドワーフのトランプキン。ちょっと無愛想で皮肉家でもありますが、その奥に実直な心を持った愛すべき人物です。鼠の騎士リーピチープもかわいくていいですね。しっかり戦力にもなっているし。しっぽのエピソードは心温まります。

 映像はもう言うことがありません。ハデな特撮もすばらしいですが、森の中の自然の美しさは、ほんとうに心洗われます。動物たちが違和感なく人間と同じような仕草をする所なども見所です。ピーターとミラーズの一騎打ちでは、特撮抜きの体当たりの演技で迫力がありました。

 実はつっこみどころも何カ所かありましたが、そういう野暮なことはいいっこなし。純粋に楽しめる名作でした。

 さて、次回からは四兄妹の長男・長女は出ないようですが、ちょっと寂しい気がします。でも、新たな話を期待しましょう。


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