海の家

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ハリーポッターと謎のプリンス

2009年08月24日 23時47分33秒 | 映画感想
監 督 ディビッド・イェーツ
出 演 ダニエル・ラドクリフ(ハリー・ポッター)
    ルバート・グリント(ロン・ウィーズリー)
    エマ・ワトソン(ハーマイオニー・グレンジャー)
    マイケル・ガンボン(アルバス・ダンブルドア)
    フランク・ディレイン(16歳当時のトム・リドル)

2009年7月19日(日)に観に行きました。シリーズ6作目です。前作はすべて観に行っていたので、当然この作品も期待して見に行きました。
感想を書くのが遅くなってしまいました。自分の怠慢さが一番の理由なのですが、正直な話、ちょっと辛口の感想になりそうで、少し間を置きたかったのもありました。

ということで、自分としてはやや不満の残る作品となったようです。


…以下ネタバレありです…


原作を読んでいないのであくまで自分の印象ですが、原作を忠実に再現しようとまじめに丁寧に作ったいい映画だったと思います。
学園生活のたわいもない恋愛話を盛り込み、日常のさりげない日々の中に、世界を巻き込む恐ろしい悪が忍び寄ろうとしている。そういった感覚が描かれていました。
物語の核となる重要な事実も描かれ、ハリー達にとっても、世界を救う具体的な方策が分かって来たようです。
映像もよく頑張っていて、始まりのシーンや、ロンの家の周りで行われる戦闘の場面、ラストの洞窟での戦い、いずれも頑張って描かれていました。
役者さん達はおなじみのメンバーです。その中で、敵の若き姿を演じたフランク・ディレインはクールでかっこよかったです!

そういったよさが見えるのですが、全体として盛り上がりに欠け、平板に話が流れていった印象が否めません。ラスト付近のダンブルドアの魔法は見事でしたが、その世界にのめり込めませんでした。
いろいろと理由があると思うのですが、私としては(原作を読んでいないのではずれてるかもしれませんが)小説の流れを忠実になぞってしまったからだと思います。

小説は言葉によって心理描写などを緻密に描くことで繊細さと奥行きをだしますが、映像で見せる映画とは完全に手法が違います。
たぶんロンの恋愛ネタは文字で読むとおもしろおかしく、ハーマイオニーとの関係も行間からにじみでるのでしょうが、それを映像で見せるためには、違った描き方をしなければいけないと思います。
また、何よりも肝心のストーリー展開も、映画として魅せるために、ある程度思い切った変更をしなくてはいけないのではないでしょうか。
映像と言語という全く違う媒体、それぞれに別の最適の魅せ方が必要だと思います。

もう一つ不満な点としては、今回現れる巨大蜘蛛。毎回現れる異形の生物たち(ドラゴンやグリフォンなど)は見せ場の一つですが、今回の巨大蜘蛛は、すでに死体となって、ちっとも動きません。これはちょっとがっかりでした。

もちろん、ここに書いた感想は私個人のもので、きちんと原作を読んだ上で、(あるいは原作を読まずとも)この映画をしっかり楽しめた方もいると思います。

色々と辛口の意見を書きましたが、ここまで来たからには最終作まできっちり観ようと思います。


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