日々感じたこと

家族の思い出と一緒にある一品

今日の本。

タイトル:うちのレシピ
著:瀧羽 麻子

瀧羽麻子 『うちのレシピ』 | 新潮社

街中で小さなフレンチレストランを営む父母、そしてウェイトレスの娘。料理人として勤務する若き青年とその両親。2人の結婚が繋げる2つの家族は、背負う過去も、抱く未来も...

 

とあるレストランで働き、結婚を控えた啓太・真衣の2つの家族を舞台にしたお話です。
本人たちだけでなく、両親の視点で、2組の家族にまつわる思い出とそのとき食べた料理がでてきます。
街の小さなフレンチ料理屋さんを舞台としているので、凝ったフランス料理に関するお話かなと、最初思っていましたが、どこの家庭でも食べたことがあるハンバーグやおにぎり、ミートソースなどが思い出の一品として出てきて、イメージしやすかったです。
結婚、子育て、就職、恋愛、どこの家族でも起こりうる話題が取り上げられ、挫折や失敗しながらも、家族で食べる一つの料理・家族が作ってくれた料理が、家族をまとめる素敵なスパイスになっていると感じることができました。
この物語を読むと、誰もが持っていて、忘れかけてしまっていた思い出の中にある料理を、再び思い出させてくれるような気がします。
料理好きな人、そうでない人も、手に取ってほしい本でした。
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