ねこのみなさんごきげんよう。
しもべは、じゆうねこさんがくるまに傷をつけたといっていました。
ぼくは、じゆうこねこさんが、くるまの屋根に登ろうとして、
しっぱいしたのをしっています。
おねえにゃんがのっていましたから、ごじぶんもやねにのぼりたかったのです、
そしてのぼれるとおもったのです。
ぴょんととんだけれども、たかさがたりませんでした。
こねこさんはまったくのれるつもりでいたものですから、
びっくりしておつめでもってしがみつこうとたわけです。
そのくふうもむなしく、くるまこねこさんのおつめのあとが
たてに4ほん、きれいにのこっただけでした。
こねこさんにはよくあることですね。
さてみなさんは、おねんねからおめめがさめたとき
しもべに、ゆめをみていたのね、といわれたことはありませんか?
ぼくは、これまでになんどもあります。
はじめは、しもべがなにをいっているかわからなかったものです。
しかし、ながいことしもべをけいけんするうちに、
しもべのいうゆめとはなにか、をまなびました。
こんかいは、しもべのいうところの、ゆめについて
ぼくがしっていることをおはなししましょう。
しもべたち人間がゆめというときには、
いろいろないみがあることを、まずはおぼえておきましょう。
たとえば、ゆめのようなねこさんだ!というときのゆめは
そのねこさんのかわいさがかわいすぎてとうていりかいできない、
とういういみです。
また、こうばこをくんでいるねこさんのおててとおててのあいだに
ゆびをいれて、ゆめのようなかんしょく・・・、というときのゆめは
うっとりとしあわせしかみえない、ということです。
いっぽうで、はかないゆめのようだった、というときは
ねこさんがおひざからおりてしまったさびしさむなしさのために、
これまでしあわせだったことがもうしんじられやしない、ということです。
そして、ねこさんがたのしくすごせるおたくをつくるのが
しもべたるわたしのゆめです、というときのゆめは、
いまはそうではないけれども、いずれそうなります、といういみです。
もうひとつ、ゆめのくに、というときは
ねずみが人間たちをもてなすばしょのことをいっています。
ねこさんにとっては、まちがいなくゆめのくにですね。
そして、ほんだいの、ねこさんゆめをみたの?というときのゆめの
いみについておはなししましょう。
しもべたちにんげんのとって、このゆめとはみるもので、
かつ、みることができるのはねているしもべになったときだけです。
そして、みる、といってもただみるのではありません。
たとえばしもべたち人間がちゅーるさんをたべるゆめをみたとしましょう。
ちゅーるさんはおいしくおなかもみたされ、
しあわせをたしかにかんじるのです。
しかしめがさめてみると、おなかはすいています。
たしかにたべたはずなのに、なぜだろう?
あ、ゆめか。
とこうなるのです。
ようするに、めがさめたらそれはゆめだし、
めがさめなけれなそれはほんとう、ということです。
しもべが、おめめをさましたねこさんに
ゆめをみたのね?というときのゆめは
このねているしもべがみるもののことをさしています。
しもべたちにんげんは、すべてのねているいきものは、
ねているにんげんとまったくおなじように
ゆめをみるとおもっていますので、
ねこさんにもゆめをみたの?ときくのです。
いっぽうねこさんはといえば、
おひさまとたわむれるためのおねんねのときはべつですが、
そうではないおねんねしているときはふつう、
ここではないどこかでおきていますね。
おからだはここ専用のおからだですのでおいていきますが、
おねんねすればべつところにあるそこ専用のおからだでもって
おめめざめするわけです。
そこは、ねこがみさまのおにわのこともあるでしょうし
また、ながぐつをはくこともあれば、おんがえしすることもあったり
ふまれてとんでちゃったかもしれませんし、100万回いきたり、
うさぎやくめやぶたのおともだちがいたり、
虹色だったり、ねずみにしてやられたり、バスだったり、妖怪だったり
魔法使いのともだちだったり、ハンターのおともだったりしますね。
このように、こちらのせかいでおねんねしているときは
どこかべつのせかいでおきている、
ねこさんにとっておねんねとは、そういうものです。
そして、どこのせかいでおきておくことにするかを
ねこさんはじゆうにえらぶことができますね。
そのおかげで、しもべがちゅーるさんをよういしたなら
すぐにこちらのせかいでおめめをさますことができます。
ですので、ねこさんは、
ゆめをみていたの?ときかれたら
ねこさんはゆめをみませんよ、
とおしえてあげるのがよいねこさんの
たしなみ、というものでしょう。
ねこさんもゆめをみるというおもいちがいは
しもべたちにんげんの、むちとこうまんによる、
いかにもにんげんらしいおもいちがいで、
もはやあいらしさすらかんじます。
ただ、おねんねしているあいだ、
おいてある本体が、ときおりかってに
にゃーんをしたりおててやあんよをうごかしたり
することもあるようです。
これは、本体のメンテナンスちゅうにおこる
ぐうはつてきなしょうじょうなのですが、
それが、ねている人間たちのふるまいそのものに
みえるようで、しもべのおもいちがいをまねく
遠因にもなっているようです。
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