こんばんは。
昨日、夢である人に出会ったんで、聞いてみたんですよ。
ある人って言っても、女神のお一人なのですが、お一人じゃなくて、そもそも、たまたま女神の回廊に出ちゃったんで、ちょうどいいから聞いてみようと思ったんです。ダベリングしている女神たちの中へ混じって、聞いてみました。
私「ところで、わたしの夢ってなんでこんなに、無差別級のパラレルワールドなんですか」
女神A「あらぁ、それは、わたしの担当じゃないけれど、お答えしておくわ。」
女神B「いやだ、わたしが言うわよ。」
女神A「でも、わたしが言います。あのね。朋は、パラレルワールドを縦横無尽に行き来できる理由があるんです。」
私「何ですか、その非常に迷惑な行為の理由は。」
女神B「だから言ったじゃないの。この人は怒らせると手を焼くんだから、わたしが言うってば。」
女神A「そうですかぁ?」
女神B「すっごい頑固で、細かい人なの。もうめんどくさくて。」
私「めんどくさくて、すみませんね。」
女神B「あなたはね、夢見が悪いんじゃないのよ。あなたの受け取り方に問題があるの。」
私「ええ?わたしのせいですか。なんとご無体な。」
女神A「あら、凄い。この方、うるさい方だわ。」
女神B「でしょう?そうなのよ。それでね。朋はね、受け取り方が悪いの。あなたは、どこかに通じたいと願って行っているのではなくて、呼ばれると行くのよ。」
女神A「そう、朋はね、その世界に呼ばれると勝手に読み取って、リンクしてしまうんですよ。だから、いつも、行きたい場所と行ける場所が別なんです。」
私「そりゃ・・・・ずいぶんと複雑ですね。」
女神B「普通のパラレルワールドに行き来する人は、行きたいと願う場所があるのよ。大体は、そこへ毎回行くので、繋がってしまって、どんどん繋がりが深くなるんだけれど、あなたの場合はね。あなたは、無差別だわ。普通の行き来する人は、行きたい場所を選ぶものなの。あなたは、選ばない人なの。」
女神A「そうなんです。選ばれないからこそ、呼ばれて必要とされるところに、毎度転送されるんです。だから、場所の数が多いんです。」
私「それ、行きたい場所を選んでおくってのは、ひょっとして、現実逃避とか、もしくは、行きたい行きたいとあまりに願うと、現実と夢の境目を踏み外すのでは?」
女神C「やだ、この子また来てる。元気だった?」
女神B「この人、深刻みたいなんですよ。あっちこっちに行かされて、クタクタらしくて。」
女神C「あぁ、あのね。あなたがあっちこっち行かされるのはね。あなたが行きたい場所を選ばない人だからなのよ。」
私「そりゃ、選んだほうがいいってことですか?なんか、選んだら負け、みたいな感じに聞こえますが。」
女神C「やだ、選んだら負けよ。わたし達だって、繋がれる相手と繋がりたいわけで、熱心に思われるのと繋がれるのは別って言いたいわ。」
私「耳痛いです。熱心に思っている女神はいらっしゃるのですが、繋がれたためしがないです。」
女神C「それは、恐らくXXXさんのことじゃない?あの方は誰もが思っても繋がれる方じゃないから。それとね。繋がれる方と繋がるのが自然であって、半ば妄執的に繋がりたいとばかり思い込んで、自分の中でクローズした架空の妄想の世界で遊ぶ人もいるのよ。まぁ、あなたはそういう人じゃないから。」
女神B「そうそう。あなたは、来るもの拒まず、去るもの追わずの人だし、時々、こっちが呼んでも逃げちゃうし。(大笑)。」
私「ひどい言われようですが。」
女神A「あの、お言葉ですが、褒めてらっしゃるんですよ。皆さん。朋は、やっぱりいつも受身なんですよ。だから、かえっていいのかなと思うんです。」
女神C「わたし達は、役目があって繋がるわけで、お願いしますといわれてはいそうですかとは言えないものよ。でもね。朋の場合は、本当に選ばないのよねぇ。あんた、無欲すぎるというか、なんというか。確かに昔は、空を飛びたいとか、店頭のショーケース叩き割って、ショーケースの中のケーキが食べたいってそんなリクエストして寝てたわよね。」
私「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
女神B「何で選ばないのかってこっちも思うほどなのよ。通常の方々は、嫌な目に会いそうになる夢は拒否するの。」
私「枕元に獏の絵なんか置きますしね。こっちも、嫌な目にあいたくないときはそういう防衛策が出回っているんですよ。」
女神B「でも、あなた、こういっちゃ失礼だけど、明らかに嫌な不浄霊の夢でも、呼ばれたら、平気で行っちゃうわよね。」
女神A「かねてから心配だったんですよぉ。どうしようもない悪質なものたちのケースに、何か抵抗することもなく呼ばれて片付けていますよね。あれ凄いですよね。普通だったら、あんな世界、行きたいとは思わないと思います。選ばれてないので、行かれるのだと思いますが。」
女神C「そこが、この子のこの子たるところなのよ。あんまりひどい例の時なんかは、前にXXXさんたちとか、XXXXXXさんたちとかと話をしてね。前もって特訓させてから挑ませようかとか思ったもんよ?この子、丸腰で行くから、本当にドキドキするわ。普通嫌だとか、拒否なんかするでしょ?」
私「できてたら、苦労しませんよ。気がついたら、相手が溶けてたとか、気がついたら、鉈持ってたとか、ヒヤッとしますよね。」
女神C「わたし達も、悪気があって行かせている訳じゃないの。あなたが、呼ばれるとさっさと行っちゃうので止めようがないのよ。」
女神B「あぁ、先日までXXXさんがスパルタ特訓されてらっしゃいましたよね。」
女神C「そうそう。丸腰にもほどがあるって、突っ込みされてね。流石に見かねて、いらっしゃったようよ。そもそも、選んでないから。」
私「選んだら、楽になりますか。」
女神C「まぁ、太鼓判が押せるくらいの回答だけれど、選んだらね、あなた、病気になるわ。」
私「やっぱ、そうなんじゃないですか。だめじゃないですか。選べない、容赦ない、口答え無用。これじゃ、わたしも疲れますって。」
女神A「でもね。わたし達、管理できないんです。管理は他の方がされていらっしゃるので、無理なんですよ?」
私「管理している方はどなたなんですか。」
女神A「申し上げても良いのですが、交渉は無理かと思います。」
私「・・・・・・・・・・・そういう人ですか。」
女神A「はい。あの方はそういうリクエストは一切受けない方なので、申し訳ありませんが、わたし達にできることは、なるべく負担なく返すことですか。」
私「その・・・・・その・・・・・・負担がないようにするのが、時折あるスパルタ特訓ですか。」
女神A「ええ。そのスパルタ特訓は、わたしが組んでいます。時に間に合わないんですが。」
私「間に合ってない時ありますよね。はいはい。もう、いいです。次回に間に合えば十分です。」
女神C「普通、ここまで、色々なものを伝授してもらうって滅多にないのよ。まぁ、あなた、やるとできるから。」
女神B「やってできる人と、つぶれる人ってのもいるのよ。よく潰れないと思うけれど、疲れているなら、報告しておくわ。」
私「・・・・お願いします。あとひとつ、聞いてもよろしいですか。無駄かもしれませんが。」
女神A「何でしょう」
私「あの・・・・朝のあのお知らせってなんであんな形で垂れ流しなんですか。」
女神A「あっは。マリアさんと同じですよ。災害が近くなると、お知らせするような仕組みなんです。ただ、あなたの場合は、全部持って出れるはずなんですけれど、あまり興味がないのか、普段からあまり持ち出されませんよね。」
私「あぁ、防災予防みたいなもんなんですね。そっか、そうなんだ。」
女神A「全部お持ちだし可能なんですけれど、中々すべて持っていかれないので、こちらも心配だったんです。」
女神B「あら、この人はそういう人じゃないもの。持っていくメリットがないことに関しては、徹底的に無関心よ。」
女神C「だからこそ、この子には、何でも流しちゃうんだけれど、疲れているなら、少し制限しておくようにお願いしておこうか。」
私「うーん。普通の人になりたいんですが。」
女神A「大丈夫です。普通の人です。ご心配されなくても大丈夫です。ただ、少し、できることが多めに許されているのですが、普通の方です。普通の方の夢もこんな形なのですが、大半は、持ち出せないようになっています。」
私「んじゃ、普通のおばさんになっても、結局はこういう夢を見るってことなんですか。」
女神C「そう。それで、特に記憶に残ったものが持ち出せるようになるだけでね。」
私「んじゃ、今晩は、イケメンとゴージャスなエロ場面をお願いします。あの、気がついたら相手が、なんかとんでもない人だったという設定じゃなくてお願いします。」
女神C「あの方は、時々ちゃんとご褒美の夢も用意されていらっしゃいますよ。知ってるでしょ?」
私「不本意な夢のほうが多すぎて、記憶にございません(苦笑)。」
女神C「まあ、管理されているのはあの方なので、仕方ないわねえ。ちゃんと、スパルタ組んであげるから、がんばってね。」
私「・・・・・・・・・・・・・・。いきなり幽霊とかは、本当に困るんですけれどね。」
女神B「彼らも好きで幽霊になったわけでもないし、幽霊に悩んでいるわけじゃないし。がんばりなさい。」
私「んじゃ、ご褒美ショットお願いします。」
というわけで、どうも、わたしが呼ばれているところに、呼ぶ力が強いところ順に引き込まれているようです。
かといって、毎晩、幽霊と徒競走ってのも、あまり嬉しくないのですが、わたしが選ばないせいであり、選ばないこと、受身なことが、かえってハードルを高くしているようでした。
まぁ、選んだら負けだね。だって、夢見で、夢の種類を選んだら、単なる現実逃避だもん。わたしだって、そりゃ、ロマンスが多い夢のほうがいいよ(苦笑)。
でも、現実は、選べないという結局は、女神とダベリングしただけの夢でした。
朋