世界カーリング選手権開催中!
ひどくひどく間が空きましたが。
昨年東京で行われた「
パシフィックカーリング選手権」の記事、
その1、
その2、
その3、
その4、
その5の続きです。
最後はスキップという存在について。
スキップはチーム4人の内、最後に投げる役割です。
必ずその最後一投に勝敗がかかってきます。
言ってみればゴルフの最終18ホール、絶対外せないラストパットのようなものです。
ただカーリングはチームプレー。
そのときの状況は前に投げる選手が積み上げてきたものなのです。
試合の最後、第10エンドのラストストーン、
スキップがハウスの真ん中で止めれば勝ち!・・・というショットが外れてしまう、
というシーンがままあります。

ラストショットがミスとなり敗戦。肩を落とす日本男子チーム。
これはもちろんミスショットをしたスキップの責任も大きいのですが、
それまでにゲームを作ってきた、その状況を作った他のメンバーの責任も大きいのです。
カーリングは氷の上で行う競技で、非常に繊細なプレーが要求されます。
氷の状況も刻々と変化して、ストーンの動きも変わってきます。
その中で完璧なショットを続けることは困難で、必ずミスが出ます。
チーム全員がいかにミスをしないこと。
スイープ、指示で他の人を技術的に支えること。
確立の高いショットを選択できる状況を作ること。
互いにコミュニケーションを取ることで氷の状況を読むこと。
そして精神的に支えあうこと。
その先に、スキップのラストショットがあって、勝利があるのだと思います。

今回の世界選手権、勝利して抱き合って喜ぶ選手たち。
心技体、そして運。
いろんな要素が絡み合っていること、
そして選手たちの表情と息遣い。
私はまったくの素人ですが、そのあたりがカーリングの面白さだと思うのです。