NERIEN、なのに草子のゆる日記

c.p.がーりっく&5月草子による同人サークルblog。現状なぜか草子の日記を発信中。時々加筆してます。

あの夏の日

2024-07-15 | 草子のゆる日記@出張所
小学校高学年時の夏休み。
夕方、近所の草むらで偶然セミのサナギを見つけた。どうせ抜け殻だろうと思いながらも一応目を凝らしてよく見ると、どうやら中身が入ってる?え?出てきたとこ?ウソ、これから本番!?と思うや急にテンション爆上がり。
うわー羽化するとこ見たーい!本物見たい、めっちゃ見たいぃ!!
教科書だかテレビだかで羽化する画は見てるし知識として知ってはいてもリアルで見たことなんてもちろんないから、小学生の自分は興味と好奇心で居ても立ってもいられない。しかし夜中に家の外(山の中)に出て観察なんてとーぜんできないわけで、どうしたもんかと迷ったあげくに持ち帰ることに。
葉にサナギを付けたまま草を手折り家に帰ってから さらに思案。
庭に置いて観察でも良いけど蚊が寄ってくるだろうし体勢も大変。おまけにまだ夕飯前で夜が待ち遠しくてたまらない。よっしゃ、ほんじゃぁ部屋を暗くしてセミを騙してみようか、もしかしたら勘違いして羽化してくれんじゃね?みたいな期待でさっそく行動。この時点で弟を巻き込む。人の気配のある台所から一番遠い、奥の床の間の雨戸を閉め切って柱にサナギ付きの草を立てかけ、懐中電灯の円周部の弱い光だけが当たるように角度を調整して、自分と弟はちょっと離れて畳に腹ばいになりスタンバイOK。ふたり黙してじっと待つ。
果たして。セミの脱皮が始まった。背を割って反り返るように頭と足、そしてまだふにゃっとした羽が出てくる。薄緑色の姿が美しい。
閉め切った暗い部屋で身じろぎもせず声を殺して観る神秘のライブショー。子供心にめちゃめちゃ感動しながらも蒸し暑さでだんだんしんどくなってくる。 30分経ったかどうか、セミの体がほぼ出たくらいのタイミングで不意に草が倒れた。
え?ぎゃーっっ、ちょっと待ってまだ羽が!
羽化直後のセミが背中から畳の上に落ちてしまった。多分20㎝くらいの高さでしかないけどまあまあ重みがあって羽も乾いてないセミが!慌てて飛び起きて草を持ち直したものの、これは大変なことになったと心臓バクバク。確かにちょっと頼りない草で微妙に不安定ではあった、でも早く羽化を見たい気持ちが優ってきちんとケアをしなかった…ああ、不覚!!
どうしようと思っているうちに夕飯の時間。弟とふたり良い知恵も浮かばず、あとは神様に任せよう的な責任放棄でセミがついたままの草を庭木の枝にくくりつけておしまいにした。外はもう日暮れて薄暗くなっていた。
翌朝、さすがに気になって確認しに行ったらサナギの抜け殻だけが残っててセミはいなかった。まさか鳥に襲われてしまったかもしれない?羽が曲がってちゃんと飛べずに落ちて、他の虫の餌食になってしまったかもしれない?木の周りを見て何か手がかりを見つけることもできなかった。
どのくらいのダメージがあったのか分からない。もしかしたらうまく羽が乾いて飛び立ってくれたのかもしれないという希望しかない…途中で逃げるように放り出したせいで後悔だけが残った。

夏、近くで蝉が鳴いてると普通にうるさってなるけど、セミの抜け殻を見ると未だにあの夏の日を思い出す。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

争奪戦

2024-07-11 | 草子のゆる日記@出張所
和歌山県産 ソルダム。
ちょっと青みが残ってるうちに買ってきて追熟させて…いただきま〜す。
こんなでっかいスモモ、なかなか食べるチャンスないから嬉しい。
てか、めちゃ美味しいぃぃ〜♪♪

子供んときは普通に木に成ってる(たぶん糖度もさほど高くない)実を食べたくらいで、こんなに立派な果実感のあるスモモをいただけることになるとは…長生きはするもんです笑
スモモに限らず ビワ、ユスラウメ、ナツメ、イチゴ、カキ、隣家のシャシャブ(グミ?)、山のキイチゴ等、オンシーズンになるとガチで争奪戦だった。
敵は野鳥、意外に蟻、そして弟妹。
いかに実が熟す頃合を見極め、かつ敵達に先んじて摘果するタイミングを見計らうかというのが至上命題。しかし敵の中でも弟妹は、ヘタすると熟すより収穫の方が優先するんで食べ頃かどうかの問題じゃなくなってくるという…だからだいたい負ける。

でもよく考えると なんちゅー平和な日々だったんだ。ど、がつく程の田舎に生まれ育ったので果物って買うものじゃなく採るものだったんだよね。
今は自分もお店で買ってる。しかも遠く離れた土地や国の果物でも買えちゃう。
美味しく育ててくれた人たちに心から感謝です。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おいしい手づくり

2024-07-09 | 草子のゆる日記@出張所
岡山在住の親戚からいただいたヤマモモのジャム。
なんと手づくり!

ちょっと会う機会があって予告なく手渡しされたんで、もうもうびっくり&感激。
自宅の庭にヤマモモの木があるらしく、どっさり実ったのでジャムにしたそう。

すごいなー
自分には真似すらできんし、ただただ尊敬してしまう…

深夜、パンにたっぷりぬって食べる〜♪
甘くてヤマモモ独特の野性味もちゃんと残ってて、むちゃくちゃ美味しー❤︎♡❤︎

しかも種が1個ひそんでて当たりだった
(o^∀^o)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

めずらしい

2024-07-07 | 草子のゆる日記@出張所
スーパーで見かけた花。
名札を見るとホタルブクロとある。

えーうっそコレが!?
まぁでも確かに園芸種になるとオリジナルからとんでもなく変化させて固定されちゃう花もあるしなぁ…

で、気になったのでググッてみたらば
「ピンクオクトパス」とゆーそーな。
▶タケシマホタルブクロの品種で比較的暑さにも強く、性質は丈夫。
高山の印象があるホタルブクロですが、本種はまた別で、猛暑地の庭でも広がるように殖えていき、毎年花がよく咲きます。

とのこと。


ほっほ〜

んでもさ、実際はどうあれ この形状だとホタルブクロの名前の由来でもある【ホタルが袋の中に入るんじゃね?】の前提がなくなっちゃってるや〜ん笑

ちょっとホトトギスの花に似てる…かも。

(葉っぱの形は全然違うけどね)



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ほのぼの〜なふたり

2024-07-06 | 草子のゆる日記@出張所
ようやく全5話鑑賞、「ティールとベルネ ミュンスターの事件現場」
なぜか70年代ぽいオープニングが懐かしい。
たま〜に俯瞰で映る街並みがイギリスともフランスともちょっと違う味わい。
いい味出してたなあと思うのがクレム検事。禁煙できるできないのエピソードがクスリと笑わせるし、何よりあのダミ声が聞いてて妙にクセになる。
ベルネの助手アルベリヒもキャラが立ってる。ベルネとアルベリヒの、身長をネタにした会話の応酬が直球すぎてすごい。信頼関係というか、個人の差異に対して逆に本気でフラットな感覚なんだなあと考えさせられた。
ティールの部下で なかなかやり手のナデシュダ&微妙にポンコツなブッレ、自由奔放な父親の存在、と愛すべきキャラクターも多い。
もちろん一番の見どころは主演ふたりのやりとり。
仕事に関してのみならず、大家と店子の仲なのでプライベートで関わりがありすぎて笑う。廊下や階段や洗濯室で出会うふたり…シェアハウスやん笑
もっと進んで、夜中、ティールが眠ってる間に合鍵で部屋に入って冷蔵庫の中のバターを勝手に借りるベルネってどーゆーこと!?笑笑笑
かと思うと事件の話をしながら2人でテーブルを囲んで食事してるシーンなんかもあったりで、なんかね、おじさん2人がどんどん仲良くなってってホントほのぼのなんすよ。
(あったりまえだが「ハンニバル」の緊張感漂う食事シーンとは真逆なので同時間軸で観てる自分にはとても面白い)
事件の謎解きも十分楽しめる。女性の社会的地位や同性愛など、不勉強でもメッセージ性を感じられるエピソードも出てくる。ときどき小さな伏線の回収ができていないような気もしたがソコはまぁ想像力で補って、と。

無駄口しない、あんまりニコニコしない、もしかして苦労性? でもちゃんと優しいティール警部。
セレブで都会的でおしゃべりで多才で陽気、でも時々ちょっと無茶する法医学者ベルネ。
ステキでカワイイおじさんコンビです。
ーーーやっぱりナポ・ソロ思い出す( ^皿^ )

◆ティール(アクセル・プラール)
◆ベルネ(ヤン・ヨーゼフ・リーファース)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする