アイビーリーグと呼ばれる大学は
ブラウン、コーネル、コロンビア、
ペンシルベニア、プリンストン、
ダートマス、イェール、ハーバードの
全部で8校から構成されています。
しかしその認定理由は
"ツタ(アイビー)が絡まっていた大学"が
その由来と定説付けられているだけなので
単にファッションのフィルターで見るのなら
他所の学校にも興味深いものがあるのは
火を見るより確かなんです。
しかしほとんど、他の学校の話に関して
ファッション誌では伝えていないのも事実。
なので今回は、
その8つに属さないアイビーリーグの外側
ワシントン大学に特化した
レタードセーターの魅力に迫ります。
かの有名なジョージ・ワシントンを
起源とするワシントン大学。
ご存知、アメリカの初代大統領であり
ブルース・リーやボブ・サップも
同大学の卒業生として名を連ねています。
学生の姿を見て、胸打たれるのは
やはりスポーツウェア。
中でもワシントン大学の
レタードセーターに僕は注目してほしいです。
作りがすごくシンプルで丈夫。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/fc/75c665a55d805616b628fb044b178101.jpg?1584255021)
(1948年ワシントン大学生徒の集合写真)
野球、アメリカンフットボールなどなど
クラブの競技によって着るアイテムの差は
あれど、ワシントンを示すWのワッペンは
どのチームに於いても統一されていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/fa/71efb2218771e1f882f3548eea0b0812.jpg?1584255158)
(ワシントン大学野球チームのユニフォーム)
レタードセーターにも丸首・V字など
いつくかの種類がありましたが、
今回は可愛さという点で評価してみたい
V字のレタードセーターに着目しましょう。
1940年代から1950年代という
わずか10年間あまりの間にしか
V字のレタードセーターは存在してません。
じゃあその後は?となると、
レタードカーディガンに移行するわけです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/60/cc91c06bc5a03cf1dcd5a206021147fb.jpg?1584255353)
(ワシントン大学のレタードセーター)
雰囲気たっぷりのネイビーカラー。
タグの上にチェーンステッチで
名前を刺繍するのが当時のお決まりでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/24/e2e95823f01533c54dddf3ac4415db4e.jpg?1584255548)
(Lasley Knitting社はCOOPの名門メーカー)
そして、僕の手持ちはブラック。
年代によって色を変えていたのかは
不明ですが、どうやら
複数の色が存在しているみたいです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/0f/c296bcfe06b7448636bd0b3ee5be482a.jpg?1584255645)
(黒に赤のレタードセーター)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/ff/aa6a4e09a200728d3d3e6c0acfe7705c.jpg?1584255680)
(残念なことにネームがちぎれてます…)
主な着用方法としてはこんな感じで
ボタンダウンの上に被せてあげるのが
スマートな当時風の着こなし。
ニットは極厚に編んであるので
真冬もブレザーを上に重ね着すれば
その辺のニットより保温性は高くなります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/87/fbeff7fdb1de92c9e2df54c7944b8362.jpg?1584255834)
生地もさることながら
ワッペンも相当肉厚なデザインで
しっかり縫い付けられているのが分かります。
動きやすさを重視して作られているので
重たそうに見えますが、実際着てみると
思ったよりも軽やかな感触に
驚かれると思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/ca/b83d937025639ad6c7f7647b175189a9.jpg?1584256942)
(1951年の子供はレタードカーディガン姿)
※しっかりワシントンのWが付いてます(笑)
レタードセーターの魅力を知ると
レタードカーディガンに対する理解度も
より深いものになっていくと思います。
たまにはアイビーリーグ以外の世界も
眺めてみるのもいいかもしれません。
思わぬ発見に出逢えるかも。
2020/03/15(日)
Kohei