岩波英知先生のプログラムでは呼吸法があります。
トランス呼吸法を名付けられていますが、岩波英知先生は単に”呼吸”と読んでいるものです
トランス呼吸法にも様々な呼吸法の種類があり、家でやってくる呼吸法、プログラム中でのみ行う呼吸法とある。
これも年々変化しているようで、その時の岩波先生の指示に従うのが一番いい。
先生の技術は常に進化を遂げていて、微妙にやり方がアップーデートされている。
しかし、私が思うに、トランス呼吸法に関しては、自分の一番やりやすい、心地よい、余韻が味わえる呼吸が大事だと思う。
この呼吸のやり方でいいのか? そんな疑心暗鬼に陥ってしまうが、気持ちよければまずはOKだという軽い気持ちでやるといい。
それはトランス呼吸法が達人の域に達している人に教えてもらい、実践したところ、本当にそうだと思った。
自分のやりやすい型を見つけることが大事だ。
そのためにたくさん量をやってくるのがいいし、トランス呼吸法を効果ないなりにやってくると、呼吸のエネルギーが溜まって、岩波先生の誘導施術に大きな益となる。
家では弱い呼吸法をするように言われてるが、プログラム中に時々行うダイナミックな呼吸法をやろうとする人がいます。
早く効果を上げたいからだと思うが、これが実は遠回りだったりする。
弱い呼吸は雑念との戦いに入る事が多く、調子に乗れない時、意外と一時間をこなすことすらきつかったりする。
弱い呼吸ですら苦しくなったり、焦れてしまったり、とにかく落ち着かないのだ。
しかし、それは当たり前のことで、呼吸法=リラックするため、と考えてはいけない。
それでもやりこなしていくことが、進化のコツだが、強い呼吸法や吸い込んで止める呼吸法は、何と言ってもやっている実感がある。
すぐ体や脳に変化を起こしてくれる。
だが、家でそれに頼ってはいけない。
時には一人で意識が飛んだりする(特に吸って大きく反って止めた時)。
それを多くこなすことが、効果を早く上げる秘訣だと誤解してしまい、それらの禁止の呼吸法を家で一人でやろうとしてしまうと、ある時から呼吸法の進化がストップしてしまうらしい。
これをやってしまう心理は、私にもわからなくもありません。
私もそういう気持ちの時ほど、呼吸法がうまくいかないものだったから。
しかし、これは身体を硬くしてしまい、安直に効果を求めるその心が一番まずく、常に得をしようという不埒な考えが生まれ、純粋な意識に入るのが良いのに、自分で濁らせてしまいます。
トランス呼吸法は、ある意識が変性した状態を追い求めると、たちまち体感が逃げてしまいます。
だから強い呼吸法で意識を飛ばそうとする行為自体、より変性意識への道のりが遠のいてしまうことになります。
もっと怖いことがあります。
自動車を運転していて、赤信号になった時、何気なく止める呼吸法をやった人がいたそうです。
普段止める呼吸法を自分でやっても、変性意識の世界に入れないから安心したのか、何気なく運転席でやったことで、意識が一瞬飛んでしまい、オートマ車だったため前の車のオカマを掘ってしまった話(?)をどこかで読んだか教えてもらったと思います。
つまり、期待していない時・まったく求めていない時に、人はある意識の世界に一瞬で入ってしまう。
これを家で弱い呼吸法をやる時に、その気持でできればベストだということです。
それに頭をぶつけたら怖いので、意識が飛ぶ可能性があるような呼吸法は家ではしないことが大事でしょう。
感覚を求めたいのに求めないでやることは案外大変ですが、その感覚を把握できたら、呼吸法は抜群に上達していくのは間違いありません。
岩波英知先生の誘導技術も、無理に自分から入ろうとする必要はないと思います。
ただ身を任せていればいい。つまり期待もせず、ただ指示通りに素直にやっていればいいだけです。
難しく考える必要はありません。
流れのまま、すべてを受け入れて、ドキドキするなりに素直に先生の言葉を聞き、素直に従いましょう。
そちらのほうがまったく不安も恐怖心もなく、素晴らしい極上の意識の世界に入っていけます。
その経験がさらにトランスを深め、緊張感を大きく減らしていってくれます。
すべてに抗わない、この気持は呼吸法でも岩波先生の施術でもベースとして覚えておいてください。
努力することはとても大事ですが、近道をするために努力するのではなく、遠回りでも努力する気持ちが一番大事です。
それが自分を一番高めてくれる心理だと私は経験上思います。
私は自分で解決不可能になった神経症を一刻も早く治そうと焦り、悪い回路に嵌り込んで抜け出せなかった。
苦しい状態から抜けだそうともがくのが人情ですが、これが自分の首を絞めます。
焦った時、人は脳の思考が停止して、時にはパニック状態に陥り、不安の感情だけが肥大化していきます。
呼吸法上達も神経症克服の秘訣も、その悪循環にはまっている自分に気づき、求める意識を捨て去ることです。
岩波先生のプログラムで抱えてきた心の問題が治った人が良く言う言葉は「もうどうでも良く思えてきた」というセリフです。
悩みがどうでも良く思える精神状態は、理性では難しいものです。
森田療法の「あるがまま」もそういう意味では、言葉として正しいが、実際にそう思えるのかどうかは別問題です。
私も森田療法の思想は最もだと思うし、手術の手の震えで苦しんでいたとき、とても心に染みた言葉だが、理屈ではなく実践でそうなることはむずかしいです。
だから、私はその「どうでもいい」状態に先生に導いてもらい、心の底からそう思えてからは、変な焦りが影を潜め、次第に悩みなんてどうでも良くなっていったのです。
求めたら悪循環に入り、捨て去った時悩みも呼吸法も良くなっていく法則はたしかにありました。
トランス呼吸法の効果は、単体でもすごいですが、岩波英知という人間の誘導技術と合わさることで、どちらも大きく体感と効果が進展していきます。
呼吸法をやり込んできた人ほど、自分の思考をコントロールできるようになります。
呼吸法にはすべての「自分を発見できる」コツと秘訣が詰まっています。
だから、やり込んできましょう。
一生やり続けるわけではなく、人生のある一定期間だけやればいいのだから、こういうときだからこそ言い訳も泣き言もいわず、とにかく馬鹿になって呼吸法をやり続けるべきだと私は思います。
とにかく私が言いたいことは、岩波英知先生のプログラムを受けたい気持ちがあれば、トランス呼吸法をたくさんやってくることです。
理由をつけてやらない、すぐ寝てしまう…こういったことは実は非常にもったいないことをしています。
やるからには言い訳を言わずにやみくもにやりましょう。
岩波英知先生の誘導技術は、トランス呼吸法をいう媒体があって、飛躍的に体感の質が向上します。