独り言

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旦那芸

2015-09-01 21:28:24 | 伝統芸能
とある話題に対して、ある方がFacebookで紹介されていた内田樹先生のブログです。

http://blog.tatsuru.com/2014/09/03_1111.php

なるほどと思いつつ、今多くの能楽師さんが尽力されている一般の方々に広めようという活動だけでは能楽という伝統芸能の存続は今後はさらに難しくなるだろうと感じました。
私のような観能を楽しむためにお稽古をしているような者たちも、良い舞台を勤めてくれる能楽師さん達を支え、育てなければ良い芸能は継承されない。

育てるということに関しては、私たちの声に真摯に耳を傾けてくれる方がいてこそ初めて成り立つことです。
以前お知り合いでこまめに観能記録をブログに綴っておられた観能専門の方より、玄人さんからクレームのお手紙や電話が届くと聞きました。中にはかなりの勢いで怒鳴るような方もいたそうです。ご自分のお金でチケットを買い、素直な感想を述べているだけなのに、観能のお礼の一言もなく一方的に文句を言うなんて、何て心の狭い、と思った記憶があります。

支えるについては、
何十年か前には自分自身が能を舞うために装束を誂え舞った後は師匠に差し上げる、師匠のために能舞台を作る方もいらっしゃったそうです。今でもそういう事が出来る方がいらっしゃるかもしれませんが、一般サラリーマンでは到底できない事です。

先日踏ませていただいた初舞台(仕舞)でもイタイイタイ出費でした。
日々のお稽古、月に何度かの観能で精一杯です。能のお稽古を始めて他の趣味やお付き合いを減らさないと生活できないくらいです。
武士や知識人など、庶民とは異なる暮らしをしていた方々こそが自ら謡い、舞って楽しむ芸能であるなぁ、と改めて感じているところです。

私にできることといえば、せっせと師匠の公演のチラシを配り能を観たことがない方々に観能の機会を持ってもらう活動をすることくらい。
もちろん細々としたものですが、延べ人数にすればこの二年半程で数十人の方が観能デビューされました。
小さい成果ではありますが、そこからまた広がればいいな、と。

そのためには自分自身が観能をお稽古を楽しまなくてはいけないのですが、何だかそんな気持ちになれない自分を持て余している感じです。



2015/9/1 気持ちはわかるけれど…

2015-09-01 17:17:32 | 日記
本日より9月!今年もあと3分の一です。早いですね。

今日は終日雨の休みになってしまったので、芸大美術館のうらめしや展をみて、谷中~根津を散歩して、家事でもしようと早めに帰宅しました。

そうしたら…一人で大人しく留守番しているはずの母がシャワーを浴びていました。しかも、弟が夕方の見回りをした後を見計らってです。

火曜日は午前中のリハビリ後はヘルパーさんが来ないので一人の時間が多い日です。
手足が不自由なので入浴は基本ヘルパーさんによる介助つき、土日は基本私が入浴介助をしています。温泉旅行の日記でも綴ったように足が不自由なため、いくら家のお風呂であっても滑って転ぶ可能性は十分あります。以前にも一人でお風呂に入っていた事があり、誰もいないところで一人で浴びるのは危険なのでやめて欲しいとお願いし本人も承知していました。
私もできるだけ火曜日は在宅勤務にし、仕事の後に入浴介助が出来るように努力しますし、大人しくしていると信じていたのですが…。

人に迷惑をかけたくない、汗を流したいという気持ちは理解できますが、何故余計な心配をかけるようなことをするのでしょうか。
子供達がどれだけ心配しているか、わかってくれているのかな?と悲しくなります。