
猪名湖周回散策も、4分の3程を踏破し、松原諏方神社の下社に到着しました。
<<長野県小海町の高原へ-16>
猪名湖(いなこ)が東へ張り出す辺りの北岸、ちょうど松原諏方神社(まつばらすわじんじゃ)の上社の対岸に当たる位置に鎮座している、下社です。
湖岸が急斜面となっている西から、猪名湖の北岸を歩いてきたため、裏手から下社へと至った格好となりました。
価値の高い建築であるのか、上社よりも立地条件が厳しいのか、覆堂が完全にガードしていた社殿は、ここまでの道中同様に人の気配のない鎮守の木々の中で、ひっそりと佇んでいました。
社殿を前に、ここでも参拝。
お参りをしてから、隣接して建つ、猪名湖に臨んだ小さなお宮から、対岸の上社方向のパノラマを楽しみました。
<松原諏方神社>
記事中の画像クリックで、別ウィンドウが開きます。
鬱蒼とした巨木の森の中、静かに佇んでいた、松原諏方神社 下社。
その社殿は、覆堂によって、完全に覆われていました。
覆堂の格子越しに、社殿の姿を眺めることができます。
時折響き渡る、雪崩の轟き以外には物音ひとつ聞こえない、静寂の世界。
心落ち着く、ひと時でした。
上社に比べて、ほとんど湖岸と言ってもいい程、猪名湖の畔すぐの場所に鎮座している、下社です。
画像正面の、木々に覆われている小高い丘の中に、松原諏方神社 上社があります。
また、画像正面から右手の対岸には、松原諏方神社の末社の一つであり、この下社の辺りの眺めを楽しんだ、弁財天宮が見えています。
下社の社殿正面。
しめ縄が張り渡された背後、ガラス戸で正面も、ガッチリとガードされていました。
松原諏方神社の公式サイトによれば、下社の社殿は、承応二年(1653年)に焼失し、100年以上が経過した、安永三年(1774年)に再び建立された由。
やはり焼失している上社の社殿の再建が、明治23年(1890年)であり、下社の社殿はそれより100年以上古くから現存、ということになります。
再建から240年以上を閲してきた下社の社殿…覆堂によって保護されるのも、当然ですね。
こちらでも手を合わせ、神様に感謝の誠を捧げます。
上社に対する弁財天宮のような位置関係でしょうか…下社から更に猪名湖の畔近くへと誘う参道の先に、弁財天宮と同様に、松原諏方神社の末社である、白山宮が見えています。
小橋を渡した小島に建つ、小さなお宮…猪名湖を挟んで、弁財天宮と対を為しているかのようですね。
ここでも、小橋は、まだまだ雪に埋もれていました。
小橋を渡り、白山宮へ。
小さなお宮ですが、建築様式は、堂々とした神社そのもの!
長きにわたって地元の方々に慕われ信仰されてきた歴史を、ヒシヒシと感じさせられた雰囲気に、満ちていました。
自然と頭も、下がります。
お宮の屋根に積もった雪の塊が、塊ごとずり落ちて、面白い造形の妙を、見せてくれました!
こんなカーブを描いて、固まってしまうとは…どういう理屈なのでしょうねw
白山宮から眺めた、猪名湖越しの絶景のパノラマ。
満々と湖水を湛えた猪名湖の背後には、八ヶ岳連峰の峰々を、遥かに見渡すことができました!
木々の緑でより引き立った、清らかな青の色彩に彩られる素晴らしい風景の広がりには、ただひたすらに感動する他ありませんでした。
白山宮から、下社の社殿を眺めています。
少し距離を置いてみると、下社の社殿も、こじんまりとしていることが分かりますね。
社殿を取り巻くように生えている、木々の巨大さもまた、実感することができます。
こじんまりとした下社ですが、巨木の木々の間を通り抜ける短い参道は、堂々とした佇まいを誇っています。
日中でもまだまだ雪深さが残っていたこの日、私の滞在中にここを訪れる他の人はおらず、しんと静まり返った厳かな空気の中での、下社参拝となりました。
諏訪神社 下社の東隣には、小さな公園が整備されていて、猪名湖の畔にも面しているこの公園からの眺望もまた、素晴らしいものでした!
先程の白山宮からの眺めとは、幾分アングルが変わって、湖岸で黄金色を放つ枯草と、猪名湖と八ヶ岳とのコントラストが印象的な、素敵な眺めを堪能します。
猪名湖を周回する散策路から小径が分岐していて、分岐地点には、このような標識が立っていました。
ここからだと、徒歩では40分~小一時間は要するでしょうが、最寄り駅であるJR小海線の松原湖駅へと至る、山道のようですね。
この日は、完全に雪道となっているようでした…。
その雪道を少し進んでみると…眺望が開けました。
標識にあったとおり、自然の中を歩く山道です!
本当に駅へ辿り着くことができるのか、途方に暮れそうな雪景色となっていました;
それでも、ひざ下位までの積雪が残る山道には、足跡が延々と残っていたので、この雪道を歩いた「猛者」がいたようですね。
猪名湖の周回路との分岐地点には、松原諏方神社 下社の鳥居が建っていました。
松原湖駅への標識の裏には、駅から松原湖へと歩いてきた人を労う言葉が^^
かなりキツそうな山道を上って来て、この絶景に巡り合えた時の感動も、さぞ素晴らしい思い出となるのでしょうね。
こちらの鳥居は、上社のものとは異なり、シンプルな意匠。
鳥居の奥に見えている車止めから、更に奥へと進むと、下社へと至ります。
猪名湖の周回路は、車止めから舗装されていました。
鳥居の辺りは、猪名湖でも最東北端部。
湖の、最も奥まった部分の一つといえます。
湖岸一帯は、枯草に覆われ、その枯草越しに、先程の公園にあった東屋の屋根が見えていて、ここからも、八ヶ岳の秀麗な姿を望むことができました。
青空にうっすらと掛かった、レースの如き筋雲が描く美しい光景をしばらく愛で、猪名湖一周の最終行程へと、歩を進めます。
<長野県小海町の高原へ-18>>
先月半ばに罹った、ウィルス性胃腸炎が完治、ようやく心身共に健康な状態へと復帰しました。
中断していた弊ブログの更新も、本記事より再開します。
心身の負担とならないよう、無理をしないペースでぼちぼち更新していこうと思いますので、更新の頻度は、以前より落ちることもあろうかと思いますが、引続き御贔屓にしてくだされば、嬉しいです。
今後共、何卒宜しくお願い申し上げます。
<<長野県小海町の高原へ-16>
猪名湖(いなこ)が東へ張り出す辺りの北岸、ちょうど松原諏方神社(まつばらすわじんじゃ)の上社の対岸に当たる位置に鎮座している、下社です。
湖岸が急斜面となっている西から、猪名湖の北岸を歩いてきたため、裏手から下社へと至った格好となりました。
価値の高い建築であるのか、上社よりも立地条件が厳しいのか、覆堂が完全にガードしていた社殿は、ここまでの道中同様に人の気配のない鎮守の木々の中で、ひっそりと佇んでいました。
社殿を前に、ここでも参拝。
お参りをしてから、隣接して建つ、猪名湖に臨んだ小さなお宮から、対岸の上社方向のパノラマを楽しみました。
<松原諏方神社>
記事中の画像クリックで、別ウィンドウが開きます。
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鬱蒼とした巨木の森の中、静かに佇んでいた、松原諏方神社 下社。
その社殿は、覆堂によって、完全に覆われていました。
覆堂の格子越しに、社殿の姿を眺めることができます。
時折響き渡る、雪崩の轟き以外には物音ひとつ聞こえない、静寂の世界。
心落ち着く、ひと時でした。
上社に比べて、ほとんど湖岸と言ってもいい程、猪名湖の畔すぐの場所に鎮座している、下社です。
画像正面の、木々に覆われている小高い丘の中に、松原諏方神社 上社があります。
また、画像正面から右手の対岸には、松原諏方神社の末社の一つであり、この下社の辺りの眺めを楽しんだ、弁財天宮が見えています。
下社の社殿正面。
しめ縄が張り渡された背後、ガラス戸で正面も、ガッチリとガードされていました。
松原諏方神社の公式サイトによれば、下社の社殿は、承応二年(1653年)に焼失し、100年以上が経過した、安永三年(1774年)に再び建立された由。
やはり焼失している上社の社殿の再建が、明治23年(1890年)であり、下社の社殿はそれより100年以上古くから現存、ということになります。
再建から240年以上を閲してきた下社の社殿…覆堂によって保護されるのも、当然ですね。
こちらでも手を合わせ、神様に感謝の誠を捧げます。
上社に対する弁財天宮のような位置関係でしょうか…下社から更に猪名湖の畔近くへと誘う参道の先に、弁財天宮と同様に、松原諏方神社の末社である、白山宮が見えています。
小橋を渡した小島に建つ、小さなお宮…猪名湖を挟んで、弁財天宮と対を為しているかのようですね。
ここでも、小橋は、まだまだ雪に埋もれていました。
小橋を渡り、白山宮へ。
小さなお宮ですが、建築様式は、堂々とした神社そのもの!
長きにわたって地元の方々に慕われ信仰されてきた歴史を、ヒシヒシと感じさせられた雰囲気に、満ちていました。
自然と頭も、下がります。
お宮の屋根に積もった雪の塊が、塊ごとずり落ちて、面白い造形の妙を、見せてくれました!
こんなカーブを描いて、固まってしまうとは…どういう理屈なのでしょうねw
白山宮から眺めた、猪名湖越しの絶景のパノラマ。
満々と湖水を湛えた猪名湖の背後には、八ヶ岳連峰の峰々を、遥かに見渡すことができました!
木々の緑でより引き立った、清らかな青の色彩に彩られる素晴らしい風景の広がりには、ただひたすらに感動する他ありませんでした。
白山宮から、下社の社殿を眺めています。
少し距離を置いてみると、下社の社殿も、こじんまりとしていることが分かりますね。
社殿を取り巻くように生えている、木々の巨大さもまた、実感することができます。
こじんまりとした下社ですが、巨木の木々の間を通り抜ける短い参道は、堂々とした佇まいを誇っています。
日中でもまだまだ雪深さが残っていたこの日、私の滞在中にここを訪れる他の人はおらず、しんと静まり返った厳かな空気の中での、下社参拝となりました。
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諏訪神社 下社の東隣には、小さな公園が整備されていて、猪名湖の畔にも面しているこの公園からの眺望もまた、素晴らしいものでした!
先程の白山宮からの眺めとは、幾分アングルが変わって、湖岸で黄金色を放つ枯草と、猪名湖と八ヶ岳とのコントラストが印象的な、素敵な眺めを堪能します。
猪名湖を周回する散策路から小径が分岐していて、分岐地点には、このような標識が立っていました。
ここからだと、徒歩では40分~小一時間は要するでしょうが、最寄り駅であるJR小海線の松原湖駅へと至る、山道のようですね。
この日は、完全に雪道となっているようでした…。
その雪道を少し進んでみると…眺望が開けました。
標識にあったとおり、自然の中を歩く山道です!
本当に駅へ辿り着くことができるのか、途方に暮れそうな雪景色となっていました;
それでも、ひざ下位までの積雪が残る山道には、足跡が延々と残っていたので、この雪道を歩いた「猛者」がいたようですね。
猪名湖の周回路との分岐地点には、松原諏方神社 下社の鳥居が建っていました。
松原湖駅への標識の裏には、駅から松原湖へと歩いてきた人を労う言葉が^^
かなりキツそうな山道を上って来て、この絶景に巡り合えた時の感動も、さぞ素晴らしい思い出となるのでしょうね。
こちらの鳥居は、上社のものとは異なり、シンプルな意匠。
鳥居の奥に見えている車止めから、更に奥へと進むと、下社へと至ります。
猪名湖の周回路は、車止めから舗装されていました。
鳥居の辺りは、猪名湖でも最東北端部。
湖の、最も奥まった部分の一つといえます。
湖岸一帯は、枯草に覆われ、その枯草越しに、先程の公園にあった東屋の屋根が見えていて、ここからも、八ヶ岳の秀麗な姿を望むことができました。
青空にうっすらと掛かった、レースの如き筋雲が描く美しい光景をしばらく愛で、猪名湖一周の最終行程へと、歩を進めます。
<長野県小海町の高原へ-18>>
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先月半ばに罹った、ウィルス性胃腸炎が完治、ようやく心身共に健康な状態へと復帰しました。
中断していた弊ブログの更新も、本記事より再開します。
心身の負担とならないよう、無理をしないペースでぼちぼち更新していこうと思いますので、更新の頻度は、以前より落ちることもあろうかと思いますが、引続き御贔屓にしてくだされば、嬉しいです。
今後共、何卒宜しくお願い申し上げます。
木造建築で築240年以上、こうして大雪が降ることもある環境なのだから、保護しなければならないのも当然ですね。
膝まで埋まってしまう雪の中を歩く強者。
無事に駅まで辿りつけたのかしら…
普通に歩いて40分なのだから、雪道だったらその倍ぐらいかかりますよね。
根性なしの私は途中で遭難しそうです。
タヌ子さんの仰るとおり、この社殿、木造なのですよね…今日まで大切に保たれているのは、ある意味奇跡ですよね!
地元の方々の、保存に賭ける思いにも、頭が下がります。
雪に埋もれた山道、山林の中へと進入していて、雪がなかったとしても、本当に駅へ行けるのか、心配になって、私もとても足が進みそうにありません(^^;)
でも、雪道なら、足跡を辿ればいいので、却って道に迷うことだけは避けられるかな…と思いましたが、道が分岐などしていたら、遭難してしまいそうですね;;