慌ただしくも充実した行程を満喫した、今回の北陸旅も、遂に京都への帰路を残すのみとなりました。
夜となっても、次々に特急が到着する、富山駅。
JR北陸本線の駅として、残すところあと20日あまりを残すのみとなった富山から始まる帰途を前に、乗車する列車を待つ間、先にホームへと滑り込んでくる、北陸新幹線延伸で消えゆく列車たちとの名残を惜しんでいました。
時間帯の都合により、富山始発の大阪行特急「サンダーバード」はちょうど良い出発時刻の便がなく、図らずも「金沢乗り換えで関西行」という、北陸新幹線延伸後の富山~関西必須パターンを、先駆けて疑似体験する形での帰途となりました。
すっかり夜の帳が降りた(といっても18時20分頃でしたが)、富山駅のホーム上にて、金沢行の特急を待ちます。
この、JR西日本の駅名標を在来線ホームで見ることができるのも、残すところ、あと20日程となっていました。。。
平成27年(2015年)3月13日まで、金沢~新潟間を運行していた特急「北越」。
富山で束の間の停車時間中に、多くの乗客を降ろし、間もなく終着駅・金沢を目指して出発、夜の闇の中へと紛れていきました。
「北越」廃止で、この車両も富山では見納め…カメラやスマホで撮影していく人も多かったです。
「北越」の出発後、同じホームへ進入してきた、普通電車。
青一色の、JR西日本の北陸地域色に塗装されていますが、車体が背景の夜の闇に融け込んでしまっているような感じで、点灯していた大きな前照灯が、明暗のコントラストで、一際目立っていました。
この車両も、平成27年(2015年)3月14日のダイヤ改正に伴い引退…風前の灯火の現役運用です。。。
この車両は、3両で1ユニットを編成していて、この普通電車は6両編成(2ユニット)でした。
後ろ半分は、北陸地域色の一代前の、新北陸色を施された車両。
一昔前は、急行型車両として活躍していたこの車両ですが、北陸から急行が姿を消して久しく、地域の足として普通電車の運用に投入されてきました。
目玉のようなインパクトを感じさせる、大きな前照灯が印象的なマスクです。
この車両にも、取っかえ引っかえ、撮影のギャラリーが^^
反対側のホームへは、新型車両の普通電車が。
新しい代わりに、短い2両編成です。
北陸新幹線金沢延伸開業後、JR西日本から北陸本線金沢以東の運行を引き継いだ第三セクター鉄道会社のうち、石川県の会社と富山県の会社へも譲渡されています。
乗車する、18時41分発の特急「はくたか18号」金沢行が、到着しました。
富山始発の特急「サンダーバード」は、約1時間後…と、タイミングの悪い時間帯に当たってしまい、金沢乗り換えを余儀なくされました;
北陸新幹線金沢延伸前まで、特急「はくたか」は、越後湯沢~金沢間を走行、越後湯沢で上越新幹線に連絡し、首都圏と北陸とを結ぶ、重要な役割を担ってきました。
この「はくたか」も、北陸新幹線の金沢延伸開業に伴い全廃、北陸新幹線の列車名の一つとして引き継がれています。
「はくたか18号」は、JR西日本所属車両と、途中走行する第三セクター鉄道所属車両との、混成の編成となっていました。
金沢方の先頭車を含む6両の編成はJR西日本所属車両、そして、こちらの、越後湯沢方の最後部を含む3両の編成は、その第三セクター会社所属車両でした。
JR所属車両とは異なる、赤を使用した塗装が目を引きます。
この、第三セクター会社所属車両も、在来線の「はくたか」廃止に伴い運用を終了、JR西日本へ譲渡されたので、この塗装も見納めです;
もちろん、ギャラリーも中々の賑わいでした!
富山で撮影。
この、「はくたか」の列車名と「金沢」の行先の表示は、今日では北陸新幹線の車両で見ることができます。
富山での、消えゆく列車たちとの邂逅、惜別も、ここまで。
乗り遅れないように手早く撮影を終えて乗車、富山に別れを告げ、金沢へと向かいました。
「はくたか18号」は、18時41分に富山を出発、37分後の19時18分に、終着駅・金沢へ到着しました。
北陸新幹線が、ここ金沢へとやって来てからは、JR西日本が運行する北陸本線は、これより西(西金沢方向)の区間となります。
降り立った、北陸本線の福井方面のホームは、北陸新幹線のホームのすぐ隣でした。
新幹線ホームは、既に延伸開業を待つのみといった風情で、隣の駅が「新高岡」となっている真新しい駅名標が、煌々と点っていました。
金沢では、乗り継ぎの特急の出発まで少々時間が空き(25分)、ホーム上で待つことしばし。
「はくたか18号」が金沢へ到着しておよそ10分後の19時30分頃に、金沢始発の特急「サンダーバード44号」大阪行が入線してきました。
この「サンダーバード44号」で、金沢から京都へと向かうことに。
つまり、「サンダーバード44号」が、今回の旅の全行程の、しんがりを務める列車となります。
夜のターミナル駅独特の情感は、ここ金沢でも感じることができました。
「サンダーバード44号」の車体の、列車名と行先の案内表示。
「サンダーバード」は、北陸新幹線延伸開業後は、JR西日本の管轄を外れる金沢以東(高岡、富山方面)の区間が廃止となり、全列車が金沢始発(1便だけ和倉温泉始発)となって、関西と北陸とを結んで走り続けます。
既に北陸新幹線が金沢へ乗り入れている今日では、関西方面から高岡(新高岡)、富山へは、金沢での乗り換えが必須となっています。。。
北陸新幹線は、今後、8年後の平成35年(2023年)3月に、福井県の敦賀まで延伸開業する予定ですが、敦賀から最終的な終点である大阪市内までの区間については、ルートの決定すら平成27年(2015年)の段階では、目処が立っていません。
フリーゲージトレインの導入も、敦賀延伸開業時までには間に合わないようですし、鉄道で再び、関西から乗り換えなしで富山へ行くことができるのは、あと何年したら実現することでしょうか;
「サンダーバード44号」は、金沢出発後、途中の停車駅で関西方面へ戻ると思しき大勢の乗客を拾いつつ、夜の闇をついて北陸路を疾走、金沢から2時間19分を掛けて22時2分の定刻に、京都へ到着しました。
北陸新幹線延伸直前に敢行した、充実の1泊2日駆け足旅行が、ここに終結です!
終着駅の大阪を目指して、慌ただしく京都を出発する「サンダーバード44号」を見送ります。
主として、長距離列車が発着するこのホーム、「サンダーバード44号」が出発する頃には、京都で下車した人々は既にホームを立ち去っていて、人影も疎らとなったホームに佇んで、つい今しがた終えたばかりの旅の余韻を、噛み締めていました。
大きな期待に応えてくれるばかりか、その期待を遙かに凌駕する、望外の感動を今回の旅でも味わわせてくれた、冬の北陸…北陸新幹線が延伸開業する一足先に訪れて、正解でした。
北陸新幹線が金沢まで延長開業した後、北陸への客足は、空前の勢いで増加しているようで、人混みが苦手な身としては、次の北陸行は、少々時間をおいた後となりそうです。
今回の旅は、束の間、一瞬の夢のような短い行程でしたが、これまで北陸を訪れた中で、最も美食と絶景を満喫することができたと感じました!
素敵な感動を与えてくれた冬の北陸に、大きな感謝を捧げて、今回の北陸行の記の締め括りとします。
「北陸新幹線延伸直前 北陸行」 了
夜となっても、次々に特急が到着する、富山駅。
JR北陸本線の駅として、残すところあと20日あまりを残すのみとなった富山から始まる帰途を前に、乗車する列車を待つ間、先にホームへと滑り込んでくる、北陸新幹線延伸で消えゆく列車たちとの名残を惜しんでいました。
時間帯の都合により、富山始発の大阪行特急「サンダーバード」はちょうど良い出発時刻の便がなく、図らずも「金沢乗り換えで関西行」という、北陸新幹線延伸後の富山~関西必須パターンを、先駆けて疑似体験する形での帰途となりました。
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すっかり夜の帳が降りた(といっても18時20分頃でしたが)、富山駅のホーム上にて、金沢行の特急を待ちます。
この、JR西日本の駅名標を在来線ホームで見ることができるのも、残すところ、あと20日程となっていました。。。
平成27年(2015年)3月13日まで、金沢~新潟間を運行していた特急「北越」。
富山で束の間の停車時間中に、多くの乗客を降ろし、間もなく終着駅・金沢を目指して出発、夜の闇の中へと紛れていきました。
「北越」廃止で、この車両も富山では見納め…カメラやスマホで撮影していく人も多かったです。
「北越」の出発後、同じホームへ進入してきた、普通電車。
青一色の、JR西日本の北陸地域色に塗装されていますが、車体が背景の夜の闇に融け込んでしまっているような感じで、点灯していた大きな前照灯が、明暗のコントラストで、一際目立っていました。
この車両も、平成27年(2015年)3月14日のダイヤ改正に伴い引退…風前の灯火の現役運用です。。。
この車両は、3両で1ユニットを編成していて、この普通電車は6両編成(2ユニット)でした。
後ろ半分は、北陸地域色の一代前の、新北陸色を施された車両。
一昔前は、急行型車両として活躍していたこの車両ですが、北陸から急行が姿を消して久しく、地域の足として普通電車の運用に投入されてきました。
目玉のようなインパクトを感じさせる、大きな前照灯が印象的なマスクです。
この車両にも、取っかえ引っかえ、撮影のギャラリーが^^
反対側のホームへは、新型車両の普通電車が。
新しい代わりに、短い2両編成です。
北陸新幹線金沢延伸開業後、JR西日本から北陸本線金沢以東の運行を引き継いだ第三セクター鉄道会社のうち、石川県の会社と富山県の会社へも譲渡されています。
乗車する、18時41分発の特急「はくたか18号」金沢行が、到着しました。
富山始発の特急「サンダーバード」は、約1時間後…と、タイミングの悪い時間帯に当たってしまい、金沢乗り換えを余儀なくされました;
北陸新幹線金沢延伸前まで、特急「はくたか」は、越後湯沢~金沢間を走行、越後湯沢で上越新幹線に連絡し、首都圏と北陸とを結ぶ、重要な役割を担ってきました。
この「はくたか」も、北陸新幹線の金沢延伸開業に伴い全廃、北陸新幹線の列車名の一つとして引き継がれています。
「はくたか18号」は、JR西日本所属車両と、途中走行する第三セクター鉄道所属車両との、混成の編成となっていました。
金沢方の先頭車を含む6両の編成はJR西日本所属車両、そして、こちらの、越後湯沢方の最後部を含む3両の編成は、その第三セクター会社所属車両でした。
JR所属車両とは異なる、赤を使用した塗装が目を引きます。
この、第三セクター会社所属車両も、在来線の「はくたか」廃止に伴い運用を終了、JR西日本へ譲渡されたので、この塗装も見納めです;
もちろん、ギャラリーも中々の賑わいでした!
富山で撮影。
この、「はくたか」の列車名と「金沢」の行先の表示は、今日では北陸新幹線の車両で見ることができます。
富山での、消えゆく列車たちとの邂逅、惜別も、ここまで。
乗り遅れないように手早く撮影を終えて乗車、富山に別れを告げ、金沢へと向かいました。
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「はくたか18号」は、18時41分に富山を出発、37分後の19時18分に、終着駅・金沢へ到着しました。
北陸新幹線が、ここ金沢へとやって来てからは、JR西日本が運行する北陸本線は、これより西(西金沢方向)の区間となります。
降り立った、北陸本線の福井方面のホームは、北陸新幹線のホームのすぐ隣でした。
新幹線ホームは、既に延伸開業を待つのみといった風情で、隣の駅が「新高岡」となっている真新しい駅名標が、煌々と点っていました。
金沢では、乗り継ぎの特急の出発まで少々時間が空き(25分)、ホーム上で待つことしばし。
「はくたか18号」が金沢へ到着しておよそ10分後の19時30分頃に、金沢始発の特急「サンダーバード44号」大阪行が入線してきました。
この「サンダーバード44号」で、金沢から京都へと向かうことに。
つまり、「サンダーバード44号」が、今回の旅の全行程の、しんがりを務める列車となります。
夜のターミナル駅独特の情感は、ここ金沢でも感じることができました。
「サンダーバード44号」の車体の、列車名と行先の案内表示。
「サンダーバード」は、北陸新幹線延伸開業後は、JR西日本の管轄を外れる金沢以東(高岡、富山方面)の区間が廃止となり、全列車が金沢始発(1便だけ和倉温泉始発)となって、関西と北陸とを結んで走り続けます。
既に北陸新幹線が金沢へ乗り入れている今日では、関西方面から高岡(新高岡)、富山へは、金沢での乗り換えが必須となっています。。。
北陸新幹線は、今後、8年後の平成35年(2023年)3月に、福井県の敦賀まで延伸開業する予定ですが、敦賀から最終的な終点である大阪市内までの区間については、ルートの決定すら平成27年(2015年)の段階では、目処が立っていません。
フリーゲージトレインの導入も、敦賀延伸開業時までには間に合わないようですし、鉄道で再び、関西から乗り換えなしで富山へ行くことができるのは、あと何年したら実現することでしょうか;
「サンダーバード44号」は、金沢出発後、途中の停車駅で関西方面へ戻ると思しき大勢の乗客を拾いつつ、夜の闇をついて北陸路を疾走、金沢から2時間19分を掛けて22時2分の定刻に、京都へ到着しました。
北陸新幹線延伸直前に敢行した、充実の1泊2日駆け足旅行が、ここに終結です!
終着駅の大阪を目指して、慌ただしく京都を出発する「サンダーバード44号」を見送ります。
主として、長距離列車が発着するこのホーム、「サンダーバード44号」が出発する頃には、京都で下車した人々は既にホームを立ち去っていて、人影も疎らとなったホームに佇んで、つい今しがた終えたばかりの旅の余韻を、噛み締めていました。
大きな期待に応えてくれるばかりか、その期待を遙かに凌駕する、望外の感動を今回の旅でも味わわせてくれた、冬の北陸…北陸新幹線が延伸開業する一足先に訪れて、正解でした。
北陸新幹線が金沢まで延長開業した後、北陸への客足は、空前の勢いで増加しているようで、人混みが苦手な身としては、次の北陸行は、少々時間をおいた後となりそうです。
今回の旅は、束の間、一瞬の夢のような短い行程でしたが、これまで北陸を訪れた中で、最も美食と絶景を満喫することができたと感じました!
素敵な感動を与えてくれた冬の北陸に、大きな感謝を捧げて、今回の北陸行の記の締め括りとします。
「北陸新幹線延伸直前 北陸行」 了
私が乗った北陸新幹線もハクタカという名前だったと思います。
新高岡駅、この夏は多くの観光客で賑わっているのでしょうね。
考えてみれば、新幹線でも、路線毎に車両の姿が結構変わっていますよね。
「はくたか」の列車名称は、在来線の特急から、北陸新幹線に引き継がれました。
北陸新幹線の列車名公募では、「はくたか」が第1位であったそうです。
在来線特急として廃止直前で、富山→金沢の僅かな距離でしたが、親しまれている名称の特急に乗車することができたことも、この旅のいい思い出となりました^^
夏休み&お盆のシーズン、北陸新幹線は益々大勢の人々を北陸へ運んでいるのでしょうね♪