南伊豆の温泉宿を発ち、沼津で昼食をいただいてから、三島へと戻ります。
<<西伊豆~南伊豆 美景・美食と温泉の旅-16>
下田から伊豆半島を北上、天城峠を越えて、一旦沼津へ。
伊豆との別れを惜しむべく、駿河湾の恵みの昼食を摂ります。
昼食後、沼津から東隣の三島まで、束の間のラストスパート。
三島駅に近い、レンタカー会社の営業所へと無事に到着、西伊豆~南伊豆を快調に駆け巡ってくれた相棒と別れました。
前夜一泊お世話になった、「山湯の宿 花梨」のある南伊豆町・下賀茂温泉を出発し、国道136号線を東へ少し走ると、下田市へ。
伊豆急下田駅前を、通過します。
平成26年(2014年)に東伊豆を旅した時に降り立って以来、3年ぶりに見る伊豆急下田駅。
その旅の時は、電車で伊豆半島の東海岸を往復縦断しました。
当時を懐かしく思い出しながら、駅前を通り過ぎました。
海沿いを走ってみたくなり、下田から直ちに伊豆半島を縦断する国道414号線(下田街道)へは入らずに、河津まで国道135号線(東伊豆道路)へと進みます。
風光明媚な海岸線を横目に、快調なドライブ♪
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
海沿いに走っているとはいえ、西伊豆同様に、山が海岸近くまで迫る東伊豆。
河津までの短い道中の間でも、結構なアップダウンがあり、カーブも多い行程でした。
河津で東伊豆の海とは別れて、内陸へ。
下田から走ってきた国道414号線と合流し、車窓風景も山の眺めへと、一変します。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
山深くなってきたところで、この下田街道のハイライトの1つが、近付いてきました。
行く手に、何やら大きな構造物が…下田街道の道路は、その構造物の直下へと吸い込まれていくように、進路をとっています。
下田方面から修禅寺方面へ、2回転ループを描いて、45mの高低差を駆け上る、「河津七滝ループ橋(かわづななだるるーぷきょう)/正式名称:七滝高架橋(ななだるこうかきょう)」。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
直径80mの、見事な円形を見せるループ橋の全長は、1,064m。
きっちり2回転(720°)して、撮影している場所よりも45m高い、進行方向正面の方向へと、走り抜けていきます。
ループの区間へと進入すると、見た目よりもキツいカーブでしたが、綺麗な円形をしたループなので、カーブに合わせて切ったハンドルは、ほぼ固定状態で走ることができました♪
かかり続ける遠心力を感じながらの、ちょっと面白い運転体験でした^^
河津七滝ループ橋を通過すると、周囲の山々の頂が、心なしか近くなったような感覚が…(^^;)
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
伊豆半島の背骨の如き山中深く分け入る、国道414号線下田街道の道中。
緑深き山々に抱かれるようなルートを、ノンビリと進みます。
…やがて行程は、数々の小説の舞台にもなっている下田街道のかつての難所、天城峠(あまぎとうげ)へと向かいます。
「天城越え」に、間もなくかかります!
下田街道最大の難所といわれた天城峠も、今日では全長800mの「天城トンネル(新天城トンネル)」で、一気に走り抜けます。
直線のトンネル内は、運転もラクチンw
峠にはよくあるように、この「天城越え」にも旧道が存在していて、その峠となる部分に、明治37年(1904年)に竣工した「天城山隧道(あまぎさんずいどう/旧天城トンネル)」があります。
隧道の延長は445.5mで、日本に現存する石造道路隧道中、最古にして最長である、天城山隧道です。
天城山隧道は、代表的な明治後期の道路隧道であるとして、平成13年(2001年)には、道路トンネルとしては初となる、国の重要文化財に指定されました。
天城峠を越えると、道路は下り坂に。
見ただけでも潤いを分けてくれそうな気分となったw、緑の木立のトンネルを往きます。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
天城越えの直前から、しばらく途絶えていた人家の眺めが、この後再び視界へ入り始めてきました。
天城峠が、伊豆半島の南北を隔てていることを、肌で感じた行程でした。
沿道が山中から人里へと変貌を遂げていくにつれ、道路を往く車の数も増えて、所々で渋滞までが発生する程の交通量となっていました;
お世辞にも整備されているとはいい難い、伊豆半島の道路事情。
この、交通の立ち遅れた状況を改善しようと、急ピッチで建設が進められていた、伊豆縦貫自動車道の高架橋等の工事中の様子を、沿道の至る所で目にしました。
東名高速道路及び新東名高速道路と伊豆半島南部とを結ぶ、この自動車道が全通すると、東名高速道路の沼津インターチェンジから下田までの所要時間が、110分かかっている現状(平成29年/2017年)から60分へと、50分も短縮するといいます。
地元の期待も大きな、この伊豆縦貫自動車道の全通予定時期は、平成30年(2018年)代の中頃とのことです。
やがて、沼津市内へと入り、車の通行量も一段と増加し、断続的な渋滞発生によりノロノロと市内を進み、目指していた沼津港へ到着したのは、正午を少し回った頃。
南伊豆を出発して、2時間強の所要時間でした。
水産業も盛んな沼津だけに、港の周囲を、魚市場関連の建物が囲むように建ち並んでいます。
ちょうどお昼時にかかったこともあってか、この日は平日であったにもかかわらず、大勢の観光客(外国人もいっぱい!)が、新鮮な水産物目当てに訪れていました。
沼津港と駿河湾とを隔てている、大型展望水門「びゅうお」。
津波から沼津の人と街とを守るために、建造されました。
「大型展望水門」とあるように、水門の上部に展望施設を備えていて、2日前に訪れた大瀬崎(おせざき)までもを、一望することができます。
生憎この日は、この後昼食を摂るとすぐに三島へと発たないと、レンタカーの相棒を返却する時間に間に合わなくなりそうであったため、この展望施設行きは、お預けとなりました(T_T)
こちらの、「沼津魚市場食堂」で、お昼をいただきます!
今回の旅では、これまで伊豆で、絶品の美食を存分にいただいてきていましたが、沼津もまた海鮮のグルメが自慢の街。
市場のすぐ階上という、お店の理想的なロケーションに期待して、暖簾をくぐります♪
目移りしてしまった、豊富なメニューの中から選んだのは、釜揚げしらす丼。
この旅で、シラスをまだ食していなかったので、注文しました。
この日は残念ながら、生しらすは揚がらなかったとのことで、生しらす丼の提供は、なし(爆)
まぁ、釜揚げのしらすも大好物なので、問題はありませんでしたが!
ビッシリとご飯の上に敷き詰められた、釜揚げしらすの色艶に、ウットリw
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
鮮やかな朱を帯びた、見るからにプリプリ感が美味しそうなイクラの輝きにも、頬が緩んでしまいます。
口の中へ広がる、釜揚げしらすのソフトな食感と繊細な旨みを満喫して、大満足(^г^)
とろみを帯びた、イクラの濃厚な美味しさとの絡みも素晴らしい、絶品の釜揚げしらす丼でした!
着席した、店内のカウンター席からは、天城峠から下田街道に沿って(下田街道がこの流れに沿って、ですね…)流れ下ってきた狩野川(かのがわ)が駿河湾へと注ぐ河口の眺めを、一望。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
河口越しには、大瀬へと至る、伊豆半島の西北部である対岸をも、見渡すことができます。
ここでも、2日目には実際にそこを走っていた事実を思い起こして、しばらく感慨に耽っていました。
釜揚げしらす丼の昼食を堪能し終えると、沼津の東隣の街・三島のレンタカー会社の営業所へレンタカーの相棒を返却する時刻まで、1時間を切っていました。
ここ沼津港から、営業所のある三島駅前までは、10km足らずの距離。
途中で給油をしても、十分にゆとりをもって、ラストスパートを走ることができそうです。
相棒よりも先に、自らの胃袋を満たして(ゴメンね)、三島への最終行程に就きました。
三島駅近くのレンタカー会社の営業所へ、無事に到着。
伊豆半島の西海岸沿いを南へ縦断した後、半島中央部を北上して、伊豆半島の西半分をぐるりと一周した走行距離は、200kmを超えていました。
13時30分の返却時刻に対して、到着したのは13時20分…レンタル期間を、ほぼ完全に活用させていただきました^^
道中雨に祟られた時もありましたが、全体として気分よく初夏のドライブを楽しませてくれた相棒とも、これでお別れです。
アリガトウ!!
相棒を返却後、歩いてすぐの三島駅へと赴き、駅のコインロッカーに旅装を預け入れました。
京都への帰途に就く前に、もう1箇所、三島駅近くの施設を訪ねます。
<西伊豆~南伊豆 美景・美食と温泉の旅-18>>
<<西伊豆~南伊豆 美景・美食と温泉の旅-16>
下田から伊豆半島を北上、天城峠を越えて、一旦沼津へ。
伊豆との別れを惜しむべく、駿河湾の恵みの昼食を摂ります。
昼食後、沼津から東隣の三島まで、束の間のラストスパート。
三島駅に近い、レンタカー会社の営業所へと無事に到着、西伊豆~南伊豆を快調に駆け巡ってくれた相棒と別れました。
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前夜一泊お世話になった、「山湯の宿 花梨」のある南伊豆町・下賀茂温泉を出発し、国道136号線を東へ少し走ると、下田市へ。
伊豆急下田駅前を、通過します。
平成26年(2014年)に東伊豆を旅した時に降り立って以来、3年ぶりに見る伊豆急下田駅。
その旅の時は、電車で伊豆半島の東海岸を往復縦断しました。
当時を懐かしく思い出しながら、駅前を通り過ぎました。
海沿いを走ってみたくなり、下田から直ちに伊豆半島を縦断する国道414号線(下田街道)へは入らずに、河津まで国道135号線(東伊豆道路)へと進みます。
風光明媚な海岸線を横目に、快調なドライブ♪
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
海沿いに走っているとはいえ、西伊豆同様に、山が海岸近くまで迫る東伊豆。
河津までの短い道中の間でも、結構なアップダウンがあり、カーブも多い行程でした。
河津で東伊豆の海とは別れて、内陸へ。
下田から走ってきた国道414号線と合流し、車窓風景も山の眺めへと、一変します。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
山深くなってきたところで、この下田街道のハイライトの1つが、近付いてきました。
行く手に、何やら大きな構造物が…下田街道の道路は、その構造物の直下へと吸い込まれていくように、進路をとっています。
下田方面から修禅寺方面へ、2回転ループを描いて、45mの高低差を駆け上る、「河津七滝ループ橋(かわづななだるるーぷきょう)/正式名称:七滝高架橋(ななだるこうかきょう)」。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
直径80mの、見事な円形を見せるループ橋の全長は、1,064m。
きっちり2回転(720°)して、撮影している場所よりも45m高い、進行方向正面の方向へと、走り抜けていきます。
ループの区間へと進入すると、見た目よりもキツいカーブでしたが、綺麗な円形をしたループなので、カーブに合わせて切ったハンドルは、ほぼ固定状態で走ることができました♪
かかり続ける遠心力を感じながらの、ちょっと面白い運転体験でした^^
河津七滝ループ橋を通過すると、周囲の山々の頂が、心なしか近くなったような感覚が…(^^;)
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
伊豆半島の背骨の如き山中深く分け入る、国道414号線下田街道の道中。
緑深き山々に抱かれるようなルートを、ノンビリと進みます。
…やがて行程は、数々の小説の舞台にもなっている下田街道のかつての難所、天城峠(あまぎとうげ)へと向かいます。
「天城越え」に、間もなくかかります!
下田街道最大の難所といわれた天城峠も、今日では全長800mの「天城トンネル(新天城トンネル)」で、一気に走り抜けます。
直線のトンネル内は、運転もラクチンw
峠にはよくあるように、この「天城越え」にも旧道が存在していて、その峠となる部分に、明治37年(1904年)に竣工した「天城山隧道(あまぎさんずいどう/旧天城トンネル)」があります。
隧道の延長は445.5mで、日本に現存する石造道路隧道中、最古にして最長である、天城山隧道です。
天城山隧道は、代表的な明治後期の道路隧道であるとして、平成13年(2001年)には、道路トンネルとしては初となる、国の重要文化財に指定されました。
天城峠を越えると、道路は下り坂に。
見ただけでも潤いを分けてくれそうな気分となったw、緑の木立のトンネルを往きます。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
天城越えの直前から、しばらく途絶えていた人家の眺めが、この後再び視界へ入り始めてきました。
天城峠が、伊豆半島の南北を隔てていることを、肌で感じた行程でした。
沿道が山中から人里へと変貌を遂げていくにつれ、道路を往く車の数も増えて、所々で渋滞までが発生する程の交通量となっていました;
お世辞にも整備されているとはいい難い、伊豆半島の道路事情。
この、交通の立ち遅れた状況を改善しようと、急ピッチで建設が進められていた、伊豆縦貫自動車道の高架橋等の工事中の様子を、沿道の至る所で目にしました。
東名高速道路及び新東名高速道路と伊豆半島南部とを結ぶ、この自動車道が全通すると、東名高速道路の沼津インターチェンジから下田までの所要時間が、110分かかっている現状(平成29年/2017年)から60分へと、50分も短縮するといいます。
地元の期待も大きな、この伊豆縦貫自動車道の全通予定時期は、平成30年(2018年)代の中頃とのことです。
やがて、沼津市内へと入り、車の通行量も一段と増加し、断続的な渋滞発生によりノロノロと市内を進み、目指していた沼津港へ到着したのは、正午を少し回った頃。
南伊豆を出発して、2時間強の所要時間でした。
水産業も盛んな沼津だけに、港の周囲を、魚市場関連の建物が囲むように建ち並んでいます。
ちょうどお昼時にかかったこともあってか、この日は平日であったにもかかわらず、大勢の観光客(外国人もいっぱい!)が、新鮮な水産物目当てに訪れていました。
沼津港と駿河湾とを隔てている、大型展望水門「びゅうお」。
津波から沼津の人と街とを守るために、建造されました。
「大型展望水門」とあるように、水門の上部に展望施設を備えていて、2日前に訪れた大瀬崎(おせざき)までもを、一望することができます。
生憎この日は、この後昼食を摂るとすぐに三島へと発たないと、レンタカーの相棒を返却する時間に間に合わなくなりそうであったため、この展望施設行きは、お預けとなりました(T_T)
こちらの、「沼津魚市場食堂」で、お昼をいただきます!
今回の旅では、これまで伊豆で、絶品の美食を存分にいただいてきていましたが、沼津もまた海鮮のグルメが自慢の街。
市場のすぐ階上という、お店の理想的なロケーションに期待して、暖簾をくぐります♪
目移りしてしまった、豊富なメニューの中から選んだのは、釜揚げしらす丼。
この旅で、シラスをまだ食していなかったので、注文しました。
この日は残念ながら、生しらすは揚がらなかったとのことで、生しらす丼の提供は、なし(爆)
まぁ、釜揚げのしらすも大好物なので、問題はありませんでしたが!
ビッシリとご飯の上に敷き詰められた、釜揚げしらすの色艶に、ウットリw
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
鮮やかな朱を帯びた、見るからにプリプリ感が美味しそうなイクラの輝きにも、頬が緩んでしまいます。
口の中へ広がる、釜揚げしらすのソフトな食感と繊細な旨みを満喫して、大満足(^г^)
とろみを帯びた、イクラの濃厚な美味しさとの絡みも素晴らしい、絶品の釜揚げしらす丼でした!
着席した、店内のカウンター席からは、天城峠から下田街道に沿って(下田街道がこの流れに沿って、ですね…)流れ下ってきた狩野川(かのがわ)が駿河湾へと注ぐ河口の眺めを、一望。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
河口越しには、大瀬へと至る、伊豆半島の西北部である対岸をも、見渡すことができます。
ここでも、2日目には実際にそこを走っていた事実を思い起こして、しばらく感慨に耽っていました。
釜揚げしらす丼の昼食を堪能し終えると、沼津の東隣の街・三島のレンタカー会社の営業所へレンタカーの相棒を返却する時刻まで、1時間を切っていました。
ここ沼津港から、営業所のある三島駅前までは、10km足らずの距離。
途中で給油をしても、十分にゆとりをもって、ラストスパートを走ることができそうです。
相棒よりも先に、自らの胃袋を満たして(ゴメンね)、三島への最終行程に就きました。
三島駅近くのレンタカー会社の営業所へ、無事に到着。
伊豆半島の西海岸沿いを南へ縦断した後、半島中央部を北上して、伊豆半島の西半分をぐるりと一周した走行距離は、200kmを超えていました。
13時30分の返却時刻に対して、到着したのは13時20分…レンタル期間を、ほぼ完全に活用させていただきました^^
道中雨に祟られた時もありましたが、全体として気分よく初夏のドライブを楽しませてくれた相棒とも、これでお別れです。
アリガトウ!!
相棒を返却後、歩いてすぐの三島駅へと赴き、駅のコインロッカーに旅装を預け入れました。
京都への帰途に就く前に、もう1箇所、三島駅近くの施設を訪ねます。
<西伊豆~南伊豆 美景・美食と温泉の旅-18>>
以前から、沼津の海鮮ものの丼をいただいてみたいと思い続け、今回遂にその思いが美味しく叶いました^^
このところは、堅めのちりめんばかり食べていたので、釜揚げしらすの、ソフトで優しい風味を久々に堪能できて、大いに満足w
海とグルメとを存分に満喫できる伊豆は、正に日本の素晴らしさが凝縮しているような場所ですね。
秋から冬にかけても、美味しい魚がいただけるそうなので、私も是非またノンビリ訪れてみたいです!
花梨さんのマアジにKOされた直後にまたしてもシラスとイクラ。
日本は本当に良い国だなぁと改めて感じました。
フランスの海はあまり知らないけれど、これほど変化に富んだ風景を楽しませてくれる海岸線はないような気がします。
伊豆半島を一週間ぐらいかけてのんびり旅してみたくなりました。