龍神温泉散策から宿へ戻った頃には、日もすっかり暮れて夕食時に…食事前に温泉に浸かってサッパリとしてから、紀国(きのくに)の山の幸のご馳走に舌鼓を打ちました。
<<晩秋の紀州山中巡り-06>
今回宿泊する宿を予約したのは、こじんまりとした静かそうな佇まいと、何より食事が美味しそうであったから。
熊野牛の鍋料理をメインとした、地元・和歌山県産の食材をふんだんに用いた、ボリュームもタップリで美味しい料理を堪能しました!
<龍神温泉>(リンク先は、音声が出ます)
龍神温泉の散策を終えて、この日宿泊する旅館の「有軒屋(ありのきや)」へと、戻ってきました。
11月も下旬となろうとしていたこの時期、時刻は17時半少し前でしたが、辺りは急速に夜の闇に包まれつつありました。
夕食前に、散策で汗ばんだ体をサッパリさせようと、宿の温泉へ。
有軒屋さんも、もちろん温泉旅館である訳で、内湯と露天風呂を備えています。
露天風呂は、貸切形式での利用。
使用時には画像にある標識を、露天風呂へと通じる階段の入口に掛けておきます。
この標識が掛かっていなければ、露天風呂が空いているというサインになっています。
温泉街に沿って流れている、日高川のすぐ近くに設けられていた、露天風呂♨
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
温泉の風情にドップリと浸れる、いい雰囲気のお風呂です。
数人で入っても、ゆったりと浸かることができる広さを占有して利用できるのも、こじんまりとした宿ならではの、贅沢な魅力ですね^^
露天風呂に体を沈めて、思い切り手足を伸ばして寛ぐひと時…最高の気分ですね!
「美人の湯」としても名高い龍神温泉とあって、肌触りも滑らかに感じられたお湯でした。
龍神温泉の泉質は炭酸水素ナトリウム塩泉(重曹泉)で、無色透明。
いい塩梅に体も温まり、身も心もスッキリとリフレッシュすることができて、部屋へと戻りました。
部屋へと戻り、窓から外を眺めると、既にとっぷりと日が落ちて、温泉街の照明に照らされた日高川の対岸が明るく浮かび上がる、幻想的な景色が広がっていました。
散策時に渡った歩道専用の橋も、眺めることができます。
照明の範囲から外れると、途端に漆黒の闇となる、明暗のコントラスト。
龍神温泉の山深さを、改めて実感。
お待ちかねの夕食タイム…膨れ上がっていた期待に違わず、美味しそうな料理が、卓上に所狭しと並べられていきます(^г^)
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
地元・紀州の食材を用いた、「山のご馳走」といった風の素朴な料理のもてなしに、心も和みます。
品数の多さに、どれから箸を付けようか、迷ってしまいましたw
迷ったとはいえ、やはり、まずはこれからいただかないと…!と、視線を釘付けにされたのは、この鮮やかな美しさの熊野牛!
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
この赤身にきめ細かなサシが入った、素晴らしい霜降り肉!…食欲をこれでもかと、煽り立てられます。
予約の電話時に食事の内容を訊かれ、「しゃぶしゃぶもあります」と挙げられて、迷わず選んだ「熊野牛の温泉しゃぶしゃぶコース」です!
いわば、今回初めて和歌山県の山中深く分け入り、龍神温泉までやって来た最大の理由が、このしゃぶしゃぶ…と言っても過言ではありません(^^;)
大皿に盛られた、熊野牛の霜降り肉は、正に「肉塊」w
野菜もタップリ…しゃぶしゃぶを、心ゆくまで堪能することができそうでした。
はやる心に急き立てられてw、早速コンロに着火し、汁の煮え立つのを待ち、お待ちかねの、肉を「しゃぶ、しゃぶ…」と潜らせます。
至福の時間…ですね♪
見た目以上に厚切りであった、熊野牛のしゃぶしゃぶ肉。
有軒屋さん、良心的です^^
汁に潜らせた熊野牛を、ポン酢でいただきます。
厚切りのシッカリとした食べ応えと、熊野牛のコクのある美味しさを噛み締める、至福の味わい。
霜降り肉の柔らかさと、サシの円やかな風味も、一緒に堪能。
ボリュームたっぷりな熊野牛を、次から次へと汁に潜らせては口へと運ぶ、悦楽の温泉しゃぶしゃぶでした!
熊野牛の他にも、地元産の美味しそうな料理がたくさん並べられているので、しゃぶしゃぶにだけ、かまけてはいられませんw
この、塩焼きにされていたのは、アマゴです。
渓流の恵みであるアマゴは、臭みもなく、清々しい美味しさでした。
肉や魚に加えて、小皿に載せられた料理も充実。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
バラエティに富んでいたのは品数だけでなく、色彩もまたカラフルで、見ているだけでも楽しい気分にさせてくれます♪
ミョウガや里芋(と思う;)、稚アユ等々、山里の穏やかな味覚に、気分もホッコリ寛ぎます。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
皿の一番右の奥に盛られているのは、有軒屋さんお手製の「柚餅子(ゆべし)」。
味噌等を、くりぬいた柚子の実の中に詰めて熟成させて作る柚餅子は、柚子の香りと味噌等の風味がマッチして、酒のあてにもピッタリなお味です。
柚餅子は、龍神温泉のある龍神村(2005年に和歌山県田辺市と合併しましたが、田辺市の大字として「田辺市龍神村」と表記します)の名物にもなっているようですね。
皿の青が映えていた様子が、不思議な雰囲気を醸し出していた、お豆腐。
ワサビの爽快な辛さと和えて、美味しくいただきました。
これも、龍神村に昔から伝わる「堅豆腐」でしょうか(訊きそびれました;)。
円やか風味がギュッと凝縮された、素敵なお豆腐でした。
これも郷土料理であるという、柿膾(なます)。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
膾の和えられた柿の実が、何ともジューシィな見栄えで、より瑞々しく感じられます。
膾の酸味によって、柿の甘味が、一層味わい深いものとなっていました。
和歌山県は梅と共に、柿でも日本一の生産量を誇ります。
茶碗蒸しに野菜の煮物も、滋味豊かな、優しい美味しさ。
しゃぶしゃぶをたらふく楽しんだ後の胃袋を、労わりながら癒してくれます。
薄味な味付けで、素材の豊かな風味を、シッカリと味わうことができました。
これもまた、メイン級のボリュームがあった、天ぷらの盛り合わせ。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
エビは大葉と共に、薄い衣に包まれていました。
そのエビ天の背後に半ば隠れたアングルとなってしまいましたが、梅の零余子(むかご)の天ぷらが、自分的には珍しかったです。
かなりお腹が膨れていた筈ですが、何故か無理なく胃袋へと、美味しく吸い込まれましたw
デザートは梅のゼリーで、美味しくたらふく平らげた夕食を、〆ます。
爽やかな梅の甘酸っぱさが、ゼリーのツルツル感で、喉をひんやりクールダウンしながら通り過ぎる心地良さは、格別ですね。
ボリュームと品数の多さで、完食できるか初めのうちは心配でしたが、杞憂でした。
美味しくいただいているうちに、気付けば全てを味わい尽くしていたという事実…www
有軒屋さんでの、素朴な郷土料理での心温かなもてなしに感激した、大満足な夕食…龍神温泉まで初めて足を延ばしてみて、本当に良かったです!
素晴らしい夕食、ごちそうさまでした。
食後、就寝前に再度、温泉へ。
画像はありませんが、今度は内湯で温泉を堪能しました。
有軒屋さんの内湯は、ゴージャスな高野槙の湯船でした。
リッチな気分で湯に浸かり、お肌もスベスベとなってw、この日はすこぶるごキゲンな気持ちで、床に就くと瞬く間に爆睡しました。
<晩秋の紀州山中巡り-08>>
<<晩秋の紀州山中巡り-06>
今回宿泊する宿を予約したのは、こじんまりとした静かそうな佇まいと、何より食事が美味しそうであったから。
熊野牛の鍋料理をメインとした、地元・和歌山県産の食材をふんだんに用いた、ボリュームもタップリで美味しい料理を堪能しました!
<龍神温泉>(リンク先は、音声が出ます)
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龍神温泉の散策を終えて、この日宿泊する旅館の「有軒屋(ありのきや)」へと、戻ってきました。
11月も下旬となろうとしていたこの時期、時刻は17時半少し前でしたが、辺りは急速に夜の闇に包まれつつありました。
夕食前に、散策で汗ばんだ体をサッパリさせようと、宿の温泉へ。
有軒屋さんも、もちろん温泉旅館である訳で、内湯と露天風呂を備えています。
露天風呂は、貸切形式での利用。
使用時には画像にある標識を、露天風呂へと通じる階段の入口に掛けておきます。
この標識が掛かっていなければ、露天風呂が空いているというサインになっています。
温泉街に沿って流れている、日高川のすぐ近くに設けられていた、露天風呂♨
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
温泉の風情にドップリと浸れる、いい雰囲気のお風呂です。
数人で入っても、ゆったりと浸かることができる広さを占有して利用できるのも、こじんまりとした宿ならではの、贅沢な魅力ですね^^
露天風呂に体を沈めて、思い切り手足を伸ばして寛ぐひと時…最高の気分ですね!
「美人の湯」としても名高い龍神温泉とあって、肌触りも滑らかに感じられたお湯でした。
龍神温泉の泉質は炭酸水素ナトリウム塩泉(重曹泉)で、無色透明。
いい塩梅に体も温まり、身も心もスッキリとリフレッシュすることができて、部屋へと戻りました。
部屋へと戻り、窓から外を眺めると、既にとっぷりと日が落ちて、温泉街の照明に照らされた日高川の対岸が明るく浮かび上がる、幻想的な景色が広がっていました。
散策時に渡った歩道専用の橋も、眺めることができます。
照明の範囲から外れると、途端に漆黒の闇となる、明暗のコントラスト。
龍神温泉の山深さを、改めて実感。
お待ちかねの夕食タイム…膨れ上がっていた期待に違わず、美味しそうな料理が、卓上に所狭しと並べられていきます(^г^)
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
地元・紀州の食材を用いた、「山のご馳走」といった風の素朴な料理のもてなしに、心も和みます。
品数の多さに、どれから箸を付けようか、迷ってしまいましたw
迷ったとはいえ、やはり、まずはこれからいただかないと…!と、視線を釘付けにされたのは、この鮮やかな美しさの熊野牛!
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
この赤身にきめ細かなサシが入った、素晴らしい霜降り肉!…食欲をこれでもかと、煽り立てられます。
予約の電話時に食事の内容を訊かれ、「しゃぶしゃぶもあります」と挙げられて、迷わず選んだ「熊野牛の温泉しゃぶしゃぶコース」です!
いわば、今回初めて和歌山県の山中深く分け入り、龍神温泉までやって来た最大の理由が、このしゃぶしゃぶ…と言っても過言ではありません(^^;)
大皿に盛られた、熊野牛の霜降り肉は、正に「肉塊」w
野菜もタップリ…しゃぶしゃぶを、心ゆくまで堪能することができそうでした。
はやる心に急き立てられてw、早速コンロに着火し、汁の煮え立つのを待ち、お待ちかねの、肉を「しゃぶ、しゃぶ…」と潜らせます。
至福の時間…ですね♪
見た目以上に厚切りであった、熊野牛のしゃぶしゃぶ肉。
有軒屋さん、良心的です^^
汁に潜らせた熊野牛を、ポン酢でいただきます。
厚切りのシッカリとした食べ応えと、熊野牛のコクのある美味しさを噛み締める、至福の味わい。
霜降り肉の柔らかさと、サシの円やかな風味も、一緒に堪能。
ボリュームたっぷりな熊野牛を、次から次へと汁に潜らせては口へと運ぶ、悦楽の温泉しゃぶしゃぶでした!
熊野牛の他にも、地元産の美味しそうな料理がたくさん並べられているので、しゃぶしゃぶにだけ、かまけてはいられませんw
この、塩焼きにされていたのは、アマゴです。
渓流の恵みであるアマゴは、臭みもなく、清々しい美味しさでした。
肉や魚に加えて、小皿に載せられた料理も充実。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
バラエティに富んでいたのは品数だけでなく、色彩もまたカラフルで、見ているだけでも楽しい気分にさせてくれます♪
ミョウガや里芋(と思う;)、稚アユ等々、山里の穏やかな味覚に、気分もホッコリ寛ぎます。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
皿の一番右の奥に盛られているのは、有軒屋さんお手製の「柚餅子(ゆべし)」。
味噌等を、くりぬいた柚子の実の中に詰めて熟成させて作る柚餅子は、柚子の香りと味噌等の風味がマッチして、酒のあてにもピッタリなお味です。
柚餅子は、龍神温泉のある龍神村(2005年に和歌山県田辺市と合併しましたが、田辺市の大字として「田辺市龍神村」と表記します)の名物にもなっているようですね。
皿の青が映えていた様子が、不思議な雰囲気を醸し出していた、お豆腐。
ワサビの爽快な辛さと和えて、美味しくいただきました。
これも、龍神村に昔から伝わる「堅豆腐」でしょうか(訊きそびれました;)。
円やか風味がギュッと凝縮された、素敵なお豆腐でした。
これも郷土料理であるという、柿膾(なます)。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
膾の和えられた柿の実が、何ともジューシィな見栄えで、より瑞々しく感じられます。
膾の酸味によって、柿の甘味が、一層味わい深いものとなっていました。
和歌山県は梅と共に、柿でも日本一の生産量を誇ります。
茶碗蒸しに野菜の煮物も、滋味豊かな、優しい美味しさ。
しゃぶしゃぶをたらふく楽しんだ後の胃袋を、労わりながら癒してくれます。
薄味な味付けで、素材の豊かな風味を、シッカリと味わうことができました。
これもまた、メイン級のボリュームがあった、天ぷらの盛り合わせ。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
エビは大葉と共に、薄い衣に包まれていました。
そのエビ天の背後に半ば隠れたアングルとなってしまいましたが、梅の零余子(むかご)の天ぷらが、自分的には珍しかったです。
かなりお腹が膨れていた筈ですが、何故か無理なく胃袋へと、美味しく吸い込まれましたw
デザートは梅のゼリーで、美味しくたらふく平らげた夕食を、〆ます。
爽やかな梅の甘酸っぱさが、ゼリーのツルツル感で、喉をひんやりクールダウンしながら通り過ぎる心地良さは、格別ですね。
ボリュームと品数の多さで、完食できるか初めのうちは心配でしたが、杞憂でした。
美味しくいただいているうちに、気付けば全てを味わい尽くしていたという事実…www
有軒屋さんでの、素朴な郷土料理での心温かなもてなしに感激した、大満足な夕食…龍神温泉まで初めて足を延ばしてみて、本当に良かったです!
素晴らしい夕食、ごちそうさまでした。
_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _
食後、就寝前に再度、温泉へ。
画像はありませんが、今度は内湯で温泉を堪能しました。
有軒屋さんの内湯は、ゴージャスな高野槙の湯船でした。
リッチな気分で湯に浸かり、お肌もスベスベとなってw、この日はすこぶるごキゲンな気持ちで、床に就くと瞬く間に爆睡しました。
<晩秋の紀州山中巡り-08>>
しゃぶしゃぶをしながら左手で写真を撮っていらっしゃるtaろうさんを想像して、なんだか微笑ましい気分になりました(笑)
一品ずつの量はそれほど多くないけれど、全体的に見ると凄い量ですよね。
お肉が美しい。
山の宿でも少量のお刺身がついていることが多いけれど、ここは無理矢理お刺身をつけず、郷土料理中心にしているところが魅力的。
楊枝入れは紀州犬?尻尾が大きいから白狐さんかな?
可愛いですね。
宿泊客の方々は皆、空いた時間をそれぞれ、存分に温泉の極楽気分を味わえたことでしょう^^
やはり、美味しそうなご馳走を目の前にすると、自然と頬が緩んでしまいますw
右手で箸を使うので、しゃぶしゃぶ画像は不慣れな左手での片手激写…ぶれずに撮るのが大変で、結構な回数撮り直しております(爆)
熊野牛は本当に、惚れ惚れしてしまう位の美しさでした。
もちろんお味も申し分なく、この上ない贅沢な幸せ気分で平らげました!
確かに、海のものは、えび天くらいでしたね…地元の郷土料理でのおもてなしも、山間の小さな宿のいいところですよね。
楊枝入れ、確かにどちらにも見えますねw
和歌山なので、紀州犬でしょうか…(^^;)
楊枝を抱えるようになるのが、ユーモラスです♪