時には、旅の日常

管理人:taろう/旅先で撮ったスナップにコメントを添えて、他にも気の向いた事を綴っていきます。

新緑の伊勢路-07~御在所ロープウェイ 仰ぎ見る山下りの絶景

2017-06-08 07:46:15 | 近畿/日本
 御在所岳から下山する帰路も、御在所ロープウェイを利用して、麓の湯の山温泉へと下ります。

 <<新緑の伊勢路-06>

 山上公園駅から湯の山温泉駅まで、距離にして2km強、実に800m近い高低差のある行程の眺めは、下りの復路においても、絶景でした!
 徐々に山頂部が高くなってゆくのを仰ぎ見る格好になるからでしょうか…上りの往路の時よりも、地形の険しさや迫力が、より一層強調されているように感じられました。

 断崖となっている御在所岳の山肌の、荒々しい風景に(ドキドキしながらw)魅せられての、約15分間にわたるロープウェイの旅を終えて、湯の山温泉へ到着し、下り坂を歩いて、バスのりばへ。
 近鉄湯の山温泉駅までバスで赴き、近鉄湯の山線で、四日市へと戻りました。

 <御在所岳>
 <御在所ロープウェイ>


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 御在所ロープウェイのコンパクトなゴンドラへ乗り込み、山上公園駅を出発。
 所要約15分の、下りの空中散歩が始まります!

 山上公園の駅を出るや、いきなり山肌は垂直に近い角度で、切れ落ちています;;



 山上公園駅を出発して、まだ1分足らずにも拘わらず、あっという間に断崖へ放り出されたかのような風景の中へ!
 山上公園駅のすぐ向こう側の、観光リフトがある、御在所岳の山頂部のなだらかな景色との、あまりの急激な変化には、驚くばかりです。

 物凄い落差を目の当たりにして、絶句…。
 いきなり、このような迫力ある地形が目に飛び込んでくるのには、ビックリでした!!
 既にこのような風景の中から登ってくる、往路の上りの眺めよりは、印象に与えるインパクトが違いますね。

 因みに、山上公園駅の標高は、1,180m。
 手前の鉄塔の標高が1,100mなので、1分以内に80mも下がったことになりますね;;



 何というか…物凄い場所を、ロープウェイで通したものですね!
 ゴンドラは、みるみる高度を落としていき、断崖絶壁の岩場に抱かれるような風景の空中に浮かび、麓の湯の山温泉目指して黙々と進みます。
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 垂直の崖の岩場、正に転げ落ちるような角度で山肌を刻む涸れ沢の筋…いつしか、手に汗握って、この絶景に見入っていました。
 今にも落石しそうな感じの、大きな岩もあって、スリリングな景色;
 このような険しい場所でも、木々はシッカリと根を張って(倒れている木も見えていますが…;)、素晴らしい新緑のグラデーションで、山肌を彩っている、美しい眺めです。

 所々、アカヤシオでしょうか…ツツジらしき花が、咲き始めていました。
 あともう少し時が経てば、この絶壁も、新緑に加えて花の色も加わった、素敵な眺めを堪能することができそうですね。



 標高1,000mの、白い大きな鉄塔を通過。
 出発した山上公園駅は、既に小さな点にしか見えなくなっていました。
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 シンボリックな白い鉄塔、鉄塔自体の高さは61mあり、ロープウェイの鉄塔としては、日本一とのこと。
 それにしても、この鉄塔、よくぞ資材をそこまで運んで造り上げたものだと、感嘆せずにはいられない、険しい足場です!

 この辺りで、山上公園駅のある峰とは別の尾根へと、大きな谷を渡ります。
 足許が大きく高く開けて、高所恐怖症の身には、スリル満点な景色が、雄大に広がってきました。



 縦長の画像とすると、高低差が一層強調されますね。
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 標高1,000mを下回って、山肌を覆う木々の緑も、その濃さを増しつつあります。
 何処までも切れ落ちているのではないか、と錯覚するような、険しい谷の眺めは、迫力があります!



 尾根を越えて、下り続ける、御在所ロープウェイ。
 山中を縫うように進む、「鈴鹿スカイライン(国道477号線)」の頭上も、跨いでいきます。
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 「鈴鹿スカイライン」の両側も、切り立った崖のような、険しそうな地形です。
 きっと、ドライバーには、鬱蒼とした深い山の中を走っている感覚でしょうね。



 幾重にも重なる尾根と新緑とが描き出す、素晴らしい緑の濃淡の帯模様に染まった、谷の風景。
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 正面に見えている尾根筋の鞍部の辺りが、「鈴鹿スカイライン」が三重県から滋賀県へと抜けている、武平峠でしょうか。

 ぼちぼち、湯の山温泉のホテル等の建物の姿も、目に入るようになってきました。
 見上げる絶景を楽しんできた、御在所ロープウェイ下りの行程も、そろそろ終わりのようです。
 山上公園駅が、まだその位置をハッキリと判別することができる眺めに、ここでもビックリw



 約15分間の、スペクタクルな眺めを堪能した、下りロープウェイの旅の終点、湯の山温泉駅へ到着しました。
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 自然の圧倒的な迫力や荒々しい眺めの中から、人工物の中へと戻って来て、少しホッとしたような気分になりました(^^;)
 「高さ」からもたらされる、ドキドキ感から、ようやく解放されたせいかもしれませんw

 山を仰ぎ見る景色の素晴らしさに気付かせてくれた、下りロープウェイの旅。
 ロープウェイならではの、迫りくる豪快な眺めの虜となった、15分間の旅路でした。



 山上公園から湯の山温泉まで、私を運んでくれた、コンパクトなゴンドラ。
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 真っ赤なボディに、御在所岳一帯に住むカモシカの図柄が、あしらわれています。
 運が良ければ、ゴンドラから眺める岩場に、ニホンカモシカの姿を見ることもできるようです。
 残念ながら、今回はその幸運に与ることはできませんでした。

 湯の山温泉駅で乗客を降ろしたゴンドラは、そのまま進んでクルリとUターン。
 おりばの反対側ののりばへと移動して、山上公園へ向かう人々を乗せて、再び険しい山肌を登っていきます。



 御在所ロープウェイの湯の山温泉駅で、ひと休みします。

 喉が渇いていたので、サイダーを購入。
 御在所岳のある、鈴鹿山脈の伏流水で仕込んだ地サイダーの、「キララ ポンポン水(サイダー)」。
 初めて、手にしましたw

 オーソドックスな、懐かしいサイダーの風味で、咽喉を潤します。
 シッカリ効いた炭酸の喉越しも爽やかな、美味しいサイダーでした^^



 サイダーを購入した、湯の山温泉駅前の売店越しに、御在所岳を振り返ります。
 逆光に照らされて、御在所ロープウェイのケーブルが光の帯となって、山上公園駅へと至る様子は、幻想的な光景でした。
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 こうして見ると、御在所ロープウェイは、低い尾根を3つ程も越えているのですね!
 ケーブル終端の山上公園駅や、その手前の標高1,000m地点に建つ白い鉄塔を見渡します。
 逆光に輝く新緑の山肌もまた、素敵な眺めです。

 この、スケールの大きなロープウェイ自体も、御在所登山の魅力の1つと分かった、今回の御在所岳訪問でした。
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 御在所ロープウェイの湯の山温泉駅から、坂道を歩いて下り、三交湯の山温泉バスのりばへ。
 バスのりばの周囲も、萌ゆる新緑に包まれていました。
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 午後の明るい日差しを浴びて、濃淡の度合いの異なりようも美しい、新緑の重なり合いがより鮮やかさを強調して、青空に映えます。
 バスを待つ間、目に優しいこの新緑を見つめながら、先程までロープウェイから眺めていた、絶景のインパクトの余韻に浸っていました。



 16時30分を少し過ぎて、折り返し近鉄湯の山温泉駅経由アクアイグニス行の、三重交通の路線バスが到着。
 バスを待っていた多くの人々と共に、乗車します。

 近鉄湯の山温泉駅へは、3㎞弱程の距離。
 乗車時間も7分と、山道を下りきった所にある、近鉄湯の山温泉駅へ、あっという間に到着しました。



 近鉄湯の山温泉からは、近鉄湯の山線の四日市行普通電車で、四日市へラストスパート。
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 御在所岳頂上から見渡していた、麓の平野をノンビリと、四日市へと戻ります♪
 所要30分弱の乗車中、電車の揺れに心地良い眠気を誘われて、ウトウトしどおしの最終行程でしたw
 終点の近鉄四日市へは、17時過ぎに到着し、新緑の伊勢路を巡る旅を、締め括りました。

 日を変えて、神宮内宮と御在所岳を訪れた、今回の伊勢路巡りは、普段中々赴くこともない実家の地元の魅力を、再発見することができた旅となりました。
 何かしら、新たな発見と感動を得ることができる醍醐味…やはり旅は、やめられませんね!
 思えば、実家との往復にほぼ終始していただけの三重県でしたが、折を見つけて、また色々な所を探訪してみたいです。

 <新緑の伊勢路 了>



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2 コメント

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Unknown (タヌ子)
2017-06-09 07:01:47
3つ前の記事にコメントを書いたのに、また送信し忘れてしまったようです(汗)
ケーブルカーよりもロープウェイの方が迫力がありますね。それにしても本当にどうやってこんな所にロープウェイを設置したのか…設計者と工事をされた方々に心から拍手を送ります。
最近は日本のスキー人口が減って閉鎖に追い込まれたホテルも多いと聞きますが、御在所岳のスキー場のように良心的な値段だったら家族でスキーが楽しめますよね。
雪を頂いた山々の姿も見てみたいです。
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タヌ子さん。 (taろう)
2017-06-10 08:22:07
したつもりになっていて、実はやれていなかった…ということは、結構ありますよね;
私の場合、そのこと自体少し経つと忘れてしまうので、度し難いです(爆)
やはり、空中に浮かんで、目線が高くなる分、ロープウェイからの眺めの方が、印象深くなるのでしょうね。
タヌ子さんの仰るとおり、このロープウェイの設計や建設に携わった方々には、大感謝です!
ここのスキー場は、規模もこじんまりとしているようで、名古屋からも近いので、誰でも気軽に訪れることができるのが、存続している理由だと思います。
冬の時期にも、是非訪ねてみたいと思った、御在所岳でした。
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