時には、旅の日常

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北を目指す旅-22~北海道新幹線で北の大地へ

2016-08-16 16:10:14 | 日本
 本州最北の新幹線駅である奥津軽いまべつから、いよいよ北海道新幹線に初乗車して青函トンネルをくぐり抜け、北海道へと渡ります!

 <<北を目指す旅-21>

 1年で最も昼の長い時季へと向かいつつあったとはいえ、北日本の奥津軽では流石に19時を回ると、車窓を流れる眺めは完全に夜の闇に呑み込まれています。
 これまで、在来線で何度か行き来した青函トンネルを初めて新幹線で潜り抜け、終着駅の新函館北斗までわずか49分の、北海道新幹線初乗車の旅路でした。

 <北海道新幹線>
 <青函トンネル>


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 定刻よりも数分遅れて、新函館北斗行の「はやぶさ25号」が、夜のしじまに佇む奥津軽いまべつのホームへ、すべり込んで来ました。
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 「はやぶさ25号」は、15時20分に東京を出発して一路北上、3時間40分程でここ奥津軽いまべつへ到着したことになります。
 「はやぶさ25号」が東京を出発した頃、私は十三湖でノンビリと過ごしていた訳で…バス乗り継ぎの関係で中里で1時間以上過ごしましたが、新幹線の「スピードの威力」を、改めて実感しました。



 「はやぶさ25号」のグリーン車の様子。

 東京→新函館北斗の行程の終端近く…仙台、盛岡、新青森…と、主要駅を過ぎる毎に、車内を埋めていた乗客が降りていったのでしょうね。
 奥津軽いまべつで私が乗車した時、グリーン車の先客は、わずかに1名でした。

 奥津軽いまべつでは、数名の乗客を乗せて、「はやぶさ25号」は出発。
 北海道へと繋がる、6㎞先の青函トンネルへと向かいます。



 奥津軽いまべつを出発して程なく、「はやぶさ25号」は、青函トンネルへ突入!
 トンネル進入と同時に、トンネル内の湿度の高さによる結露で窓が曇るのは、在来線の時と同じ現象ですね。

 「はやぶさ25号」は本州に別れを告げ、海面下240mの地底へと駆け下りていきます。

 北海道新幹線の営業最高速度は260km/hですが、青函トンネルの区間は140km/hに制限されていて、この速度は北海道新幹線開業まで走行していた在来線の特急と同じ速度ですが、乗り心地や静寂性は格段に向上していて、すこぶる快適に過ごすことができました^^



 この日の夕食は、私としては珍しく、車内販売でお弁当を買い求めました。

 新函館北斗から先、更に列車を乗り継ぐことや、夕食を摂る場所や時間がなかったことから、決して長い乗車時間とはいえない「はやぶさ25号」でお弁当をいただこうと決めていました。
 車内販売も、グリーン車なら、グランクラスの次位に回ってくるのではないかと思っていたところ、運良く、奥津軽いまべつを出発後すぐに通り掛かってくれて、首尾良く夕食を入手することができました♪

 できるだけ地元らしいものを…と、選んだのが、この「青森海鮮ちらし寿司」です!



 北の海の豊かな幸が、華やかな色どりで食欲をそそる、「青森海鮮ちらし寿司」(^г^)

 鯖、帆立貝、鯛、北寄貝そして鮭と、様々な魚介の美味しさを楽しむことができました。
 それぞれの種類が二切れずつあり、味と共にボリュームも満足のいくレベルのお弁当です。

 酢が強めであったのも、酸味好きな身には、嬉しい味付けでした♪
 海の底(青函トンネル)でいただく、美味しい海鮮ちらし寿司…というのも、中々乙なものですw



 全長53.85km(うち海底区間23.30km)の青函トンネルを、「はやぶさ25号」は黙々と走り続けます。
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 青函トンネルとその前後の区間は、在来線(海峡線)と軌道敷を共有する区間です。
 軌間が標準軌(1,435mm)の北海道新幹線と狭軌(1,067mm)の海峡線の双方が走行可能なように、レールが3本敷かれているのが、車窓からも見ることができます。

 青函トンネルに敷かれているレールは、延長が52.57kmものスーパーロングレール。
 つまり、トンネル内は、継ぎ目のない1本のレールということで、素人にはちょっと想像の及ばない凄さですね!!



 青函トンネルを抜け、遂に北海道へ到達。

 夜の闇の中、「はやぶさ25号」は終着駅の新函館北斗を目指しす、ラストスパートに掛かっています。
 最後の停車駅、木古内(きこない)を過ぎると、函館市街の灯りを横目に見ながら、大きく左へカーブを描き、新函館北斗へとアプローチ。



 定刻19時50分到着のところ、数分の遅れのまま、「はやぶさ25号」は新函館北斗へ無事終着。

 奥津軽いまべつからの110.3kmを、所要時間49分で駆け抜けた、束の間の北海道新幹線初乗車の体験でした。



 東京から「はやぶさ25号」として、862.5kmを長駆してきた身を休める、E5系車両。
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 ロングノーズが特徴的な外観のE5系、東北新幹線内では、320km/hの走行も可能な俊足を誇ります。

 北海道新幹線開業に伴い、JR北海道がこのE5系(JR東日本の車両)をベースに、内装に独自デザインを施したH5系を投入しましたが、この「はやぶさ25号」の車両は、E5系でした。
 H5系の外観は、E5系ではピンクとなっている車体のラインが、パープルとなっていること等により、見分けることができます。



 予定では平成43年(2031年)春に札幌へ延伸開業するまで、当面の間北海道新幹線の終着駅となる、新函館北斗。
 ここから函館や札幌方面へと乗り継ぐ人々で賑わいを見せるホームは、流石に奥津軽いまべつとは違って、広々としたものでした。
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 時刻は、間もなく20時となりますが、この日の私の行程は、まだここで終わりではありません。
 札幌行の特急へ乗り継ぐために、私も乗換改札口へと急ぎます。

 <北を目指す旅-23>>



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