「過去旅 長崎」の最後の記事のラストで綴った、「東京での所用」のため、「過去旅 長崎」の最終日の翌日に、博多から新幹線で東京へと向かいました。
通常なら福岡から飛行機利用するであろうところでしたが、折しも当時(平成21年/2009年 12月末)から2ヶ月後の平成22年(2010年)2月いっぱいで、新幹線初の時速300km営業運転を実現した、500系が東海道新幹線の区間(東京~新大阪)での営業運転を終了することとなっていて、必然的に東京~博多を走っていた「500系のぞみ」も運転終了(同年3月以降は他形式車両に置き換え)となることが決まっていました。
その偉業と、新幹線の車両の中でも一際秀麗かつ個性的なフォルムに敬意を表して、この時には僅か1往復/日にまで減らされてしまった「500系のぞみ」で、博多から東京までの5時間13分を過ごしました。
因みに、山陽-東海道新幹線を博多から東京まで、通しで乗車したのは、この時が初めてでした。
<新幹線500系電車>
平成21年(2009年)12月末の早朝(7時前)、山陽新幹線の博多駅ホーム。
冬の早朝ということで、まだ空は、真っ暗でした。
「過去旅 長崎」のラスト記事、最終日の翌日となります。
乗車するのは、博多を7時ちょうどに出発する、「のぞみ6号」東京行。
(画像クリックで別ウィンドウが開きます)
飛行機のコクピットを彷彿とさせる運転台周りや、同じく飛行機のそれのような丸みを帯びたボディが、自ずと注目を集める、秀麗なフォルムです。
この時既に、この「のぞみ6号」が、上り(博多→東京)で500系を使用する唯一の列車となっていました。
今日では、もう営業運転では見ることができない、500系での「のぞみ」の列車表示と、500系のグリーン車の車両。
行先の「東京」も、500系が東海道新幹線の区間から引退した今日では、見ることができなくなりました。
「のぞみ」や、「東京」といった、この時限りの表示を重点的に狙いますw
開いているドアの弯曲具合…500系の車体が、如何に丸みを帯びているかが分かりますね。
特別の機会でもあったので、奮発してグリーン車に乗車しました♪
シートのモケット地は、少々お疲れ気味;
柄は、派手目ですね。
グリーン車の車内の様子。
インテリアからでも、車体の丸みをはっきりと認識することができます。
窓の上部から既に内側に弯曲していることから、人によっては狭く感じられたりしたようで、それが原因なのでしょうか、後継の形式(700系、N700系)では、客室部分は箱形となりました。
デッキ部分は、残念ながら、グリーン車でも無味乾燥なインテリア。
暖色系の落ち着いた雰囲気の客室部分が、より引き立つギャップ感が却って強調されているように感じました(^^;)
朝ご飯は、車内で^^
博多駅で購入した、「玄海ちらし」です。
購入時には、お店にサンプル画像があるものですが、実際に包みを開ける時のワクワク感もまた、駅弁のお楽しみですよね!
美味しそうな、ちらし寿司(^г^)
ゆったりとシートに身を委ねて、高速で流れ去る車窓の風景を眺めながら、駅弁に舌鼓…至福のひと時です。
「のぞみ6号」は、順調に東へ疾走を続けています。
…やがて、車窓には、美しい裾野を披露した富士山が!
冬でしたので、頂上に冠雪した、富士山の賛成された美しさを堪能することができました。
窓の汚れも気にならない、秀峰の眺めです。
東京までは、あと1時間もしないうちに到着となります。
「のぞみ6号」は、定刻どおり、12時13分に東京へ到着。
博多からの所要時間5時間13分は、もっとずっと短く感じられた、あっという間の旅路でした!
もっと乗っていたかったですが、名残惜しくも、降車します。
東京駅では、再び、見納めとなる500系の撮影に勤しみました。
(画像クリックで別ウィンドウが開きます)
700系と、「東京」の駅名標と共に。
もうじき引退ということが知られている上に、この精悍なマスク…到着したホームにも、老若男女の人だかりができていました;
本当は、もっと500系の色々な部分を撮影しようと思っていたのですが、いざ撮影を始めてみると、先頭部ばかり何枚もシャッターを切っていました。。。
(画像クリックで別ウィンドウが開きます)
(主観的に)一番スマートに見える角度を求めて、微妙に位置を変えながら、「ああでもない、こうでもない…」と、同じような画像が延々とSDカードに溜まっていきました(爆)
風切り音を低減させるために、フクロウの羽を模して設計されたといわれる、特徴的なパンタグラフ(Wikipedia画像)のことも、すっかり忘れていました><
反対側のホームへ回って、撮影。
角度や距離で、随分印象が変わる500系です。
こちら側のホームに停車中の700系との、車体形状の違いは歴然としていますね!
いわゆる「トンネルドン」対策で、目を引く形状となった、両形式の先頭部。
700系の形状は、500系での経験を基に改良された形状なのですね。
500系は、山陽新幹線のスピードアップを図り、航空機との競争力を高める目的で、JR西日本が開発しました。
300km/hの営業運転への執念が凝縮された車両、と言っても過言ではないかもしれません。
この角度からでは、鉄道車両には見えませんね。
ほぼ目に入るものが直線状のもので占められているホーム上にあって、500系の車体の曲線美はには、やはり注目してしまいます。
(画像クリックで別ウィンドウが開きます)
スマートさと、旅情を掻き立てる情感深さとが、心地良い感じで混じり合っているように思えます。
そうこうしている間に12時30分となり、「のぞみ6号」から折返し「のぞみ29号」となった500系の車両は、下り唯一の「500系のぞみ」として、博多へと出発する時刻となりました。
折返し時間は、僅かに17分。
この時間内で車内整備を終えて、全ての乗客を迎え入れます。
「のぞみ 博多」の表示も、忘れずに撮影。
博多からの「のぞみ6号」もそうでしたが、「のぞみ29号」もまた満席状態で出発していきました。
ホームでは、多くの人がお見送り。
「のぞみ29号」は、後輩の車両達の間を縫うように、静かにホームを走り去っていきました。
500系は、この流麗なフォルム故に、他形式と仕様等の統一が図れず、車両の運用に支障を来たしたことが、東海道新幹線の区間からこの500系が姿を消すことになった、主要な理由でした。
車齢的・性能的にはまだまだ十分であっただけに、東海道新幹線の区間と「のぞみ」運用からの引退は残念でしたが、引退直前に走行する全区間を走破してその本領発揮を存分に味わえる機会を持てた幸運でした。
その幸運に感謝して東京を出発していく姿を見送った当時を思い出しながら、PCから見つけ出した画像を、記事にしてみました。
通常なら福岡から飛行機利用するであろうところでしたが、折しも当時(平成21年/2009年 12月末)から2ヶ月後の平成22年(2010年)2月いっぱいで、新幹線初の時速300km営業運転を実現した、500系が東海道新幹線の区間(東京~新大阪)での営業運転を終了することとなっていて、必然的に東京~博多を走っていた「500系のぞみ」も運転終了(同年3月以降は他形式車両に置き換え)となることが決まっていました。
その偉業と、新幹線の車両の中でも一際秀麗かつ個性的なフォルムに敬意を表して、この時には僅か1往復/日にまで減らされてしまった「500系のぞみ」で、博多から東京までの5時間13分を過ごしました。
因みに、山陽-東海道新幹線を博多から東京まで、通しで乗車したのは、この時が初めてでした。
<新幹線500系電車>
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平成21年(2009年)12月末の早朝(7時前)、山陽新幹線の博多駅ホーム。
冬の早朝ということで、まだ空は、真っ暗でした。
「過去旅 長崎」のラスト記事、最終日の翌日となります。
乗車するのは、博多を7時ちょうどに出発する、「のぞみ6号」東京行。
(画像クリックで別ウィンドウが開きます)
飛行機のコクピットを彷彿とさせる運転台周りや、同じく飛行機のそれのような丸みを帯びたボディが、自ずと注目を集める、秀麗なフォルムです。
この時既に、この「のぞみ6号」が、上り(博多→東京)で500系を使用する唯一の列車となっていました。
今日では、もう営業運転では見ることができない、500系での「のぞみ」の列車表示と、500系のグリーン車の車両。
行先の「東京」も、500系が東海道新幹線の区間から引退した今日では、見ることができなくなりました。
「のぞみ」や、「東京」といった、この時限りの表示を重点的に狙いますw
開いているドアの弯曲具合…500系の車体が、如何に丸みを帯びているかが分かりますね。
特別の機会でもあったので、奮発してグリーン車に乗車しました♪
シートのモケット地は、少々お疲れ気味;
柄は、派手目ですね。
グリーン車の車内の様子。
インテリアからでも、車体の丸みをはっきりと認識することができます。
窓の上部から既に内側に弯曲していることから、人によっては狭く感じられたりしたようで、それが原因なのでしょうか、後継の形式(700系、N700系)では、客室部分は箱形となりました。
デッキ部分は、残念ながら、グリーン車でも無味乾燥なインテリア。
暖色系の落ち着いた雰囲気の客室部分が、より引き立つギャップ感が却って強調されているように感じました(^^;)
朝ご飯は、車内で^^
博多駅で購入した、「玄海ちらし」です。
購入時には、お店にサンプル画像があるものですが、実際に包みを開ける時のワクワク感もまた、駅弁のお楽しみですよね!
美味しそうな、ちらし寿司(^г^)
ゆったりとシートに身を委ねて、高速で流れ去る車窓の風景を眺めながら、駅弁に舌鼓…至福のひと時です。
「のぞみ6号」は、順調に東へ疾走を続けています。
…やがて、車窓には、美しい裾野を披露した富士山が!
冬でしたので、頂上に冠雪した、富士山の賛成された美しさを堪能することができました。
窓の汚れも気にならない、秀峰の眺めです。
東京までは、あと1時間もしないうちに到着となります。
「のぞみ6号」は、定刻どおり、12時13分に東京へ到着。
博多からの所要時間5時間13分は、もっとずっと短く感じられた、あっという間の旅路でした!
もっと乗っていたかったですが、名残惜しくも、降車します。
東京駅では、再び、見納めとなる500系の撮影に勤しみました。
(画像クリックで別ウィンドウが開きます)
700系と、「東京」の駅名標と共に。
もうじき引退ということが知られている上に、この精悍なマスク…到着したホームにも、老若男女の人だかりができていました;
本当は、もっと500系の色々な部分を撮影しようと思っていたのですが、いざ撮影を始めてみると、先頭部ばかり何枚もシャッターを切っていました。。。
(画像クリックで別ウィンドウが開きます)
(主観的に)一番スマートに見える角度を求めて、微妙に位置を変えながら、「ああでもない、こうでもない…」と、同じような画像が延々とSDカードに溜まっていきました(爆)
風切り音を低減させるために、フクロウの羽を模して設計されたといわれる、特徴的なパンタグラフ(Wikipedia画像)のことも、すっかり忘れていました><
反対側のホームへ回って、撮影。
角度や距離で、随分印象が変わる500系です。
こちら側のホームに停車中の700系との、車体形状の違いは歴然としていますね!
いわゆる「トンネルドン」対策で、目を引く形状となった、両形式の先頭部。
700系の形状は、500系での経験を基に改良された形状なのですね。
500系は、山陽新幹線のスピードアップを図り、航空機との競争力を高める目的で、JR西日本が開発しました。
300km/hの営業運転への執念が凝縮された車両、と言っても過言ではないかもしれません。
この角度からでは、鉄道車両には見えませんね。
ほぼ目に入るものが直線状のもので占められているホーム上にあって、500系の車体の曲線美はには、やはり注目してしまいます。
(画像クリックで別ウィンドウが開きます)
スマートさと、旅情を掻き立てる情感深さとが、心地良い感じで混じり合っているように思えます。
そうこうしている間に12時30分となり、「のぞみ6号」から折返し「のぞみ29号」となった500系の車両は、下り唯一の「500系のぞみ」として、博多へと出発する時刻となりました。
折返し時間は、僅かに17分。
この時間内で車内整備を終えて、全ての乗客を迎え入れます。
「のぞみ 博多」の表示も、忘れずに撮影。
博多からの「のぞみ6号」もそうでしたが、「のぞみ29号」もまた満席状態で出発していきました。
ホームでは、多くの人がお見送り。
「のぞみ29号」は、後輩の車両達の間を縫うように、静かにホームを走り去っていきました。
500系は、この流麗なフォルム故に、他形式と仕様等の統一が図れず、車両の運用に支障を来たしたことが、東海道新幹線の区間からこの500系が姿を消すことになった、主要な理由でした。
車齢的・性能的にはまだまだ十分であっただけに、東海道新幹線の区間と「のぞみ」運用からの引退は残念でしたが、引退直前に走行する全区間を走破してその本領発揮を存分に味わえる機会を持てた幸運でした。
その幸運に感謝して東京を出発していく姿を見送った当時を思い出しながら、PCから見つけ出した画像を、記事にしてみました。
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