日本の史実と世界史

日本人に大切な史実の理解。

コミュニスト(共産主義者)に負けた性善説の国。

2019-07-27 | 日記
2019年7月の参議院議員選挙で、日本共産党や中核派の後ろ楯があると指摘される
〈いわゆる革新派〉「れいわ新撰組」が政党要件を満たす議席を確保した。

マルクス思想を標榜するユダヤ人レーニンは、ロシア革命でスターリンと共に
共産主義革命による国家転覆を謀り、資本家(ブルジョア)から資産を奪い
労働者に等しく分配する階級の無い社会の実現を望んだ。

「コミンテルン」は1919年に「第三インターナショナル」として発足した。
共産者の革命家は、国家・社会を混乱に陥れて人々の健全な公共意識を分断し
殺し合いの隘路に誘い込む「敗戦革命」という手段を党是として権力の簒奪を目論んだ。

日本共産党や中国共産党は、1943年に解散したコミンテルンのアジア支部で
革命活動の拠点として発足している。

ソビエト共産党は敗戦革命による周辺国家の転覆を企図して政治工作、
民衆の煽動、国家組織への謀略を行なった。

日本は古くから広く助け合い(互助)の精神が社会で共有されてきた。
この精神性は、皇族を権威と仰ぐ「大御宝」としての国民と、
国民の安寧を祈る大神主・天皇との関係性に拠って培われた。
世界の中でも稀有な性善的な社会である。

日本以外の地域では、為政者や王は人々(領民)を物や資産(家畜)と
同様に扱い常に抑圧の対象とした。
我らから見れば卑しく醜い収奪行為が当然とされ
前述したロシアの王も領民を簒奪する存在であった。

さて、日本は大東亜戦争(太平洋戦争)で一敗血に塗れた。
日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦と破竹の勢いで
覇権の立場にあった大日本帝国は何故負けてしまったのだろうか。

近現代の戦史の歴史を紐解くほど、戦国時代から第一次大戦までの
日本人の強さや胆力と、第二次大戦の筋悪な戦い振りは同じ民族とは思えない。

近年「ヴェノナ文書」によって、歴史の一端が検証されるようになってきた。
「ヴェノナ文書」は1995年に公開された米諜報文書で
第二次世界大戦中のソビエトスパイの交信記録だ。
それに依ると、政権内に多くのコミュニスト諜報員が在籍したことが明らかになっている。

当時の米(第32代)大統領
オランダ系ユダヤ人フランクリン・デラノ・ルーズベルト(1882〜1945年)〈FDR〉は、
コミュニストが米政府中枢に浸透することに危機感を抱かず、
ソビエト共産党、中国共産党とも親和的であった。
彼の母サラ・デラノの母系一族は、支那のアヘン貿易で財を成した。
FDRが支那に好意的であっても不思議は無い。

FDR政権は、世界恐慌に端を発した大不況を脱却する為、
財政出動、及び雇用政策としての公共事業を
ニューディール政策として1939年まで実施した。
この一連の施策は社会主義的な色彩が強い。

ハーバート・クラーク・フーバー(第31代米大統領)は回顧録〈裏切られた自由〉で

「ルーズベルトのスターリンへの傾倒と容共産的態度は、彼が政権に就くと同時に始まっている。」

と糾弾している。

戦中日本の首相に近衛文麿がいる。彼は皇族五摂家の筆頭「藤原氏」の血を引く公家である。
戦後70余年の間、優柔不断な宰相として語られてきた。

「近衛文麿 野望と挫折/林千勝:著」では新たな人物評が試みられている。
著者によれば、昭和天皇に退位を迫り、摂家による皇位の簒奪を目論んだと考察しており。
近衛は、日本政府や軍に浸透したコミュニストを操り日本を帝国海軍と共に開戦に導いたと記されている。
彼は独裁者ヒトラーに憧れを抱き、ドイツの軍装を纏いヒトラーの仮装に興じていた。

米から、一方的な経済制裁の果てに開戦に追い込まれる決定打として、
コーデル・ハルの「ハルノート」が巷間広く知られている。
事実上の米からの最後通牒であった「ハルノート」は、
コミュニスト補佐官ハリー・デクスター・ホワイトやオーエン・ラティモアが深く関与した。

日本政府や国内報道機関でも、共産主義者が跋扈し
尾崎秀実や風見章など「昭和研究会」に集まったコミュニストは、
近衛の権力欲の達成に利用された。

尾崎はゾルゲ事件の取り調べで「大正12年から共産主義者であった」と語っている。
朝日新聞社・社会部に籍を置き、昭和10年にコミンテルンに登録された。
朝日新聞の日本に仇成す報道は枚挙に暇が無い。
戦後は「慰安婦捏造報道」で中韓の人心を反日へ煽り、
戦中は戦況を偽り好戦的に民衆を煽った。

近衛が巻き込んだ果ての混乱を収めるため、
昭和天皇はマッカーサーとの会談で以下のお考えを伝えられた。

「私は、国民が戦争遂行にあたって政治、軍事両面で行った
 すべての決定と行動に対する全責任を負う者として、
 私自身をあなたの代表する諸国の裁決に委ねるためお訪ねした。」


マッカーサーは「マッカーサー回想記」で、命乞いをしない天皇に驚愕したことを記している。

戦後の米GHQによる占領直後の政策は容共産的な色が強く、
戦中のコミュニストで拘留されていた反民主国家分子を解放し、
政治中枢・教職・メディアなどに復帰させてしまう。
さらに日本国民の反米的な思想をWGIPによる検閲や言論統制を行い健全な愛国意識を制限した。

しかし、ソ連と中国共産党が反米意識を露わにしたことに慌てた
GHQ連合国軍最高司令官マッカーサーは、反共産主義の姿勢に方針を転換し、
日本国内に解放したコミュニストを公職追放により放逐しようとしたが
充分に彼らの活動を制限できなかった。

この時の過ちは現在まで尾を引き、マスメディア・法曹界・学者などに
広く反日思考を蔓延らせ様々に国益を損ねる動きを誘発している。

現代では、最後通牒ハルノートによって無謀な対米開戦に踏み込んだことは
愚策であったと批判されている。

前出の著述家・林千勝氏は、大日本帝国海軍の上層部もコミュニストに蚕食されていたと指摘する。
当時の帝国陸軍には、米国との開戦を避け英国の兵站を叩き経済封鎖に対抗する計画が企図されていた。
結果的に、帝国海軍の真珠湾攻撃の強行によって対英作戦の遂行が困難になる。

帝国海軍の愚行を如実に想起する海戦がある。
「失敗の本質/中公文庫」に詳しい「捷一号作戦/レイテ海戦」では
〈栗田艦隊、謎の反転〉を作戦の混乱が原因と記している。

しかし、捷一号作戦の要はレイテ湾突入と港湾の制圧であったが、
栗田艦隊はレイテ湾突入直前で反転回頭して湾の制圧を行わなかった。
戦局の流れから見て著しく不可解な行動であった。
この行動を帝国海軍内のコミュニストによる、
作戦妨害や敵前逃避と考えると不可解さに合点がいく。

米FDR政権のコミュニストの対日圧力、
近衛政府のコミュニスト浸透と、近衛の私情、
帝国海軍の暴走などが相互に絡み合った戦役と見ると、
精強であった日本軍が筋の悪い戦いに明け暮れ、
日本を国家滅亡の深奥に押し込まれたことも説明がつく。

日米相互に、共産スパイや容共産姿勢を示した者が、
開戦を避けることを望んだ両国の国民を不幸のどん底に陥れたとすれば、
現在まで脈々と蠢くコミュニストの存在は危険極まりない。

戦後のWGIPは、日本人に不健全な国家意識を植え付けている。
親米に日本国民の意識を傾けたい米国の謀略も一定の成果を生み出した。
それは、正確な事実から日本人の目を覆い隠すことで叶った。

しかし東アジアは再び危うい情勢が目に付き出した。
誤った国家意識はコミュニストにとって好都合だ。
日本にとって危険な共産主義者は、混乱へ民心を煽動する反日分子である。

彼らの虚言は、時に福利厚生の改善を装ったり、
国政の瑣末な事柄を、さもスキャンダルであるかの如く煽って、民心の国家への信任を揺るがす。
しかし、正しい日本の歴史を知らないと偽りは見破りにくい。

彼らの性根には、甘言を弄して人々の自由と資産を簒奪し、
己に都合の良い独裁体制を打ち立てたい悪意が潜んでいる。
性善説で彼らの虚言を受け止めることは危険極まりない。

コミュニストは常に我々を欺くことに地道を上げている。
私たちは国家に仇成す虚言に踊らされてはならない。

NHKは近衛がプロパガンダに使うため第2代の総裁に着いている。
特亜三國に阿った報道の偏向は正確に歴史を知らない者には見分けにくい。

常に事柄は切り取られ、発信側の意図によって良くも悪くも印象を操られる。
誤解を信じさせられない為には、前後の文脈を知ることだ。
正しい文脈とは歴史の史実その物であり、それを知ることが極めて大切なことだと自覚するべきだ。

教科書も同様に我が国が脇役のように扱われている。
戦後70余年我々は充分に傷を癒した。
しかしまだ真に独立自尊の精神を涵養できていない。
国家を愛させない絡繰りが教科書の中にも潜んでいる。

正しい歴史を自から学ぶことが、コミュニストの甘言を見破る智慧となる。


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