ときどき「日本語」ときどき「中国語」

日本語と中国語を勉強したい方向けに、コツをまとめてみました。

【助詞】「で」はアピール!

2023-05-15 13:46:51 | 日本語文法

「で」はアピールです。「方法」や「場所」を特定してアピールします。

 

電車で行きます。(方法をアピール)

学校で勉強します(場所をアピール)

 

時間の場合は「短さ」をアピールすることになります。

5分でできます!(たった5分だよ!すごいでしょ!)

3時間で着きます!(もっとかかると思ったでしょ?意外と短いんだよ!)

 

でも注意が必要な文型もあります。

それが「~でいいです」の文型。

これは方法や場所、物ではなく「私が受け入れたことをアピール」しているんです。

なので、使い方を間違えるとちょっと嫌な感じに。

「夕飯はカレーがいい」(「いい」を強調)

「夕飯はカレーでいい」(「受け入れた」を強調)


【助詞】「に」は「近づく」!

2023-05-13 13:17:57 | 日本語文法

助詞にはそれぞれ固有のイメージがあります。

「に」は近づいていくイメージです。

 

「近づく」のは「場所」「人」以外に「目的」もOK!

デパートに買い物に行きます、とかですね。

 

くれる・もらうは「感謝」が移動します。

「彼にプレゼントをもらいました」

彼→私(プレゼントが移動)

私→彼(感謝が移動)

ね?イメージで掴むと意外と簡単でしょ?


助詞を間違えるとどう聞こえる?

2023-05-11 11:21:38 | 日本語文法

助詞はあくまで補助的なものなので、間違っていても意味は通じます。だから敢えて訂正しないことが多いです。

でも助詞を間違えられると、日本人は頭の中で「ちくしょー!騙された!」と感じています。

 

A「昨日会社に・・・」

B(・・・会社に行った、会社に戻った、会社にいた、のどれかだね)

A「会社に仕事したんだ」

B(えー、なんで?!)

 

助詞で後ろの言葉を予測しているので、予測と違う言葉が来るともう一度最初から考えなければならなくなるんです。

車を運転していて、「前の車が右にウィンカーを出したのに左に曲がった」というような感じです。

逆に助詞が正しいととても聞きやすいし、理解しやすいので助かります。


なんで日本語は「助詞」があるの?

2023-05-10 11:30:46 | 日本語文法

 

日本語の助詞って面倒くさい!という声をよく聞きますが、なんで日本語には助詞があるのか、聞いたことはありますか?

これはその昔、中国がアジアの中心で、日本はその辺の遅れた国だったからなんです。

「進んだ中国の文化を学びたい!」と思った日本人は中国に渡り、いろいろな言葉を持ち帰りました。でも漢字を見ただけでは意味がわかりません。そこで「助詞」を使って意味を推測することにしたんです。

 

今日 某某と 遊んだ。

(「と」があるから人か動物だね)

 

今日 某某に 行った。

(「に」があるから場所だね)

 

今日 某某で 遊んだ。

(「で」があるから方法か場所だね)

 

助詞のおかげで言葉の意味がなんとなくわかります。

日本にはたくさんの外来語がありますが、日本人もすべてマスターしているわけではありません。でも知らなくても助詞で大体の意味が推測できるんですよ。