リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

宇川 

2009-08-05 09:12:00 | アユの流し目/雑記帳
 亀岡で午前中の会議があって、翌日に由良川筋での仕事の予定を入れた。
一日時間が開くので、宇川に行ってみることにした。

 1954年、京都府経済局が行った宇川のアユの調査報告がある。コピーを持っているがどこかにしまい込んでいる。この調査を行ったのが、川那部浩哉水野信彦さん達だった。
 川那部さんは後に宇川のアユを「京都型」と琵琶湖のアユと比較して呼ぶことになるのだが、その京都型のアユが澄む川というのはいかなるものか、一度行ってみたいと思っていた。

 丹後半島に行くことも初めてだったが、京都から遠いことには驚いた。現在の道路事情で3時間くらいはかかる。55年前というのはどのような状態だったのだろうと、今年喜寿を迎えた研究者たちの20代の頃のことを想像していた。

 3日前の大雨で由良川が氾濫しかけたという。その雨の後でもあり、宇川の水位は高かった。それでも濁りはほぼ消えていて、本来の河道が見て取れる。清流ではあるだろうが、小さな川だな。河口近くの橋からみて、そう思った。
 今日泊まる福知山のホテルまでの帰路を検索して、川沿いに帰って行けそうなので、右岸に沿って上流へ上った。

 思いの外、河床には砂が多い。真砂、が大礫を覆っているようだ。
 上流は開発されているのだろうか。そんなことを考えながら、静かな集落の中を走る。
 丹後半島の山は深い。この規模の半島にしては深い谷が山を刻んでいた。
一旦細くなった道は上流に向かうと広くなり、川から遠ざかっていって峠を越えた。

 途中で渡った古ぼけたコンクリートの橋が昭和34年のものだった。川那部さん達が通った頃はその橋は木製であったのかもしれない。

 どうして河床に砂が多いのか、その理由はよく判らなかった。
 流況が安定した頃にもう一度行って、川沿いを歩いてみたいと思った。
 
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