リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

ゴム風船 しらべ

2011-04-28 23:51:14 | ぶりこらーじゅ趣味
ゴム風船の環境負荷

 もしかして、ゴム風船をウミガメが食べたらと思ったが、食べないようだ。
以前ハワイ島の水中で葛西臨海水族園の3D映像を撮影しているときのこと。
近くをウミガメの子どもが泳いでいた。
 こいつをカメラの前に連れてこようと思ったのだが捕まえるわけにはいかない。保護動物だ。
BCのポケットに透明なポリ袋が入っているのを思い出して、とっさにその袋を強く振ってみた。
すると、そのウミガメが興味を示したか近寄って来るではないか。
 しめしめと、亀の眼前でポリ袋をひらひらさせて、カメラ前に誘導した。

  その時思ったのだが、あまり柔らかすぎるよりも、すこし、こしがあるモノの方がウミガメの関心を引くようだ。白い手袋には振っても興味を示さなかった。
 
 この文章にあるように、ゴムには、それが例え白くても食べる心配はないように思う。

 ヘリウムガスボンベ

 すごいよなぁ。
 ネットで簡単に購入できるようだ。
 7000リットルで 約30000円かぁ。
 風船をいれたら、5万円くらいでできるな?

 ところで、飛んでいった風船はどうなるか?
上空 約8kmに上昇して、凍結して破裂するという。
その時にスパゲッティ状になるので陸上に戻るまでにはばらばらになってしまうようだ。
 それが、ビーチクリーニングなどで風船が発見されない理由とされているという。

 ゴムの耐寒温度
  天然ゴム 耐熱限界温度 80
        耐熱安全温度 65
        耐寒限界温度 -50

 
 すると、あまり上空まで飛ばさせない工夫がいるね。
低温になると凝集するガスがいいかもしれない。??


 ガスの液化する温度
ガスの液化する温度 (液化温度・沸点)

 ガスは基本的に気体です。沸点が高いガスや低温容器
では、液化した状態で存在し液化ガスと呼ばれております。

それではガス種それぞれ異なる沸点を見てみましょう!
(五十音順)

・亜酸化窒素(N2O)  -88.5℃
・亜硫酸ガス(SO2)  -10℃
・アルゴン(Ar)     -186℃
・アルシン(AsH3)   -55.2℃
・アレン(C3H4)    -34.4℃
・アンモニア(NH3)   -33.4℃
・一酸化炭素(CO)   -192℃
・一酸化窒素(NO)   -151.7℃
・エタン(C2H6)     -88.68℃
・エチルアセチレン(C4H6) +8.1℃
・エチレン(C2H4)    -104.2℃
・塩化エチル(C2H5Cl) +12.3℃
・塩化水素(HCl)     -85℃
・塩化ビニル(C2H3Cl) -13.8℃
・塩化メチル(CH3Cl)  -24.2℃
・塩素(Cl2)        -34.1℃
・キセノン(Xe)       -108.1℃
・クリプトン(Kr)      -153.35℃
・ゲルマン(Ge)      -88.5℃
・五フッ化ヒ素(AsF5)  -52.8℃
・五フッ化リン(PH5)   -84.5℃
・三塩化リン(SiHCl3)  +31.8℃
・三塩化ホウ素(BCl3)  +12.4℃
・酸化エチレン(C2H4O) +10.7℃
・酸素(O2)         -183℃
・三フッ化窒素(NF3)   -129℃
・三フッ化ホウ素(BF3)  -100.3℃
・三フッ化リン(PF3)    -101.5℃
・シアン化水素(HCN)   +25.7℃
・四塩化ケイ素(SiCl4)  +57.6℃
・シクロプロパン(C3H6) -32.8℃
・ジクロロシラン(SiH2Cl2) +8.4℃
・ジシラン(Si2H6)     -14.3℃
・四フッ化イオウ(SF4)  -40.4℃
・四フッ化ケイ素(SiF4)  -14.2℃
・ジボラン(B2H6)     -92℃
・ジメチルエーテル(C2H6O) -24.82℃
・ジメチルプロパン(C5H12) +9.5℃
・臭化水素(HBr)      -66.72℃
・臭化ビニル(C2H3Br)  +15.7℃
・臭化メチル(CH3Br)   +3.56℃
・シラン(SiH4)       -111.4℃
・水素(H2)         -252.766℃
・セレン化水素(H2Se)  -41.4℃
・炭酸ガス(CO2)     -75.8℃
・窒素(N2)         -195.803℃
・トリメチルアミン((CH3)3N) +2.87℃
・二酸化窒素(NO2)    +21.3℃
・二硫化イオウ(CS2)   +46.3℃
・ネオン(Ne)        -246.05℃
・1.3ブタジエン(C4H6) -4.5℃
・フッ化水素(HF)      +19.51℃
・フッ化スルフリル(SO2F2) -55.4℃
・フッ化ビニル(C2H3F)  -72.2℃
・フッ化メチル(CH3F)   -78.41℃
・フッ素(F2)         -188.2℃
・プロパン(C3H8)     -42.1℃
・プロピレン(C3H6)    -47.72℃
・ノルマルブタン(C4H10)  -0.5℃
・イソブタン(C4H10)     -11.7℃
・ヘリウム(He)       -268.9℃
・ホスゲン(COCl2)    +7.55℃
・ホスフィン(PH3)     -87.77℃
・メタン(CH4)       -161.52℃
・メチルアセチレン(C3H4) -23.21℃
・メチルメルカプタン(CH4SH) +5.96℃
・硫化カルボニル(COS)  -50.23℃
・硫化水素(H2S)      -60.3℃
・六フッ化イオウ(SF6)   -63.8℃
・六フッ化タングステン(WF6) +17.1℃


 狂おしいな。
 プロパンならちょうど良い。
 これなら、水素とプロパンで風船爆弾だぜ・脱線。

 臭いけど安全なとこで アンモニアガスかな?
            フロンガスというのが昔有ったが。

 フロンガス 情報

 

 ところで、風船を止める紙製のクリップもある。
 ペーパークリップ
 自然素材なので安全だそうだ。




☆テキスト版

ゴム風船と環境

○ゴム風船の原料は?。

ゴム風船はゴムの木から産出する乳状の樹液でつくられています。ゴムの木はもともと南アメリカの熱帯樹林が原産で、現在では寝たい地域の多くの国々で育成されています。
ゴムの木の樹皮につけられた切り口からにじみでる樹液を集めた物がラテックス、つまり天然ゴムです。
したがってラテックスは日光や水によって100%分解される自然の原料です。分解作用は空気に触れたとたんに始まります。酸化による変色が分解過程の最初の兆候です。太陽光線にさらされると分解が始まりますが、自然界の微生物は暗闇の中でも天然ゴムを分解します。
研究によると、同じ条件下にる場合、ラテックス製の風船は樫の落葉とほぼ同じ速度で分解するという結果が出ています

ゴム風船は土からうまれてまた土へとかえります。


○ラテックスの採取による熱帯雨林への影響は? 

ゴムの木から樹液をとるときは樹皮から直接採取します。このため熱帯雨林を伐採する必要はありません。ゴム製品を多く使うようになれば、ゴムの木の経済価値が上がり、結果としてむやみに伐採されることも少なくなります。ゴム風船も手術用手袋などと同様、ラテックスを原料として使うため、結果として熱帯雨林の保護につながります。ラテックスを多く使うことによって、自然の生態系と大気を維持し、そして産業として熱帯地域の生活を支えている、ということになるのです。


○飛んでいった風船はどうなる?

空に飛ばしたゴム風船のほとんどは、上空約8キロまで上昇していきます。風船は高空で凍結し、スパゲティ状になって粉々に分裂して、拡散しながら地上に落ちてくるということがわかっています。
実際、世界各地で行われているビーチクリンナップ運動の報告でも、回収されるゴミのワーストグループに、ゴム風船の名があがったという例はありません。


○海洋生物への影響は?

これまで、ゴム風船が海洋性動物の死因になったという臨床医学に基づいた報告は、まったくありません。

米国マイアミ大学海洋気象科学学部 ピーター・L・ルーツ博士の研究によると、
① 海亀にゴム風船を給餌する実験(1989年)では"ゴム風船を海亀に給餌してもそのまま排出され、しかも無害であった"
② 海亀に天然ゴムとビニールを給餌する研究では"驚いた事に、どの海亀(5頭)も無色透明なビニールは食べなかった"
と報告されています。
これは、もし脱色したゴム風船が海面を漂っていたとしても海亀はクラゲと間違って食べないし、もし間違って食べたとしてもそのまま排出され無害であると言う事できます。

一般的に取り上げられているものとしては、アメリカ・ニュージャージー州の海生哺乳動物保護センターで、死亡した海亀の胃腸の中からゴム風船1個が見つかったということです。しかし、このセンターの責任者・ボブ・シュールコフさんは「死因がゴム風船であるとは確認出来ていない」と語っています。
バージニア海洋科学研究所、テキサス大学、オキーノス大洋研究所などの第一級の海亀の研究に於て、"天然ゴム風船が海亀の死因であるとする証は無い"と報告しています。

したがって、ゴム風船が海洋性動物に害があるということはありません。

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2 コメント

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風船飛ばしは環境問題になっていますね。 (あきら)
2012-08-21 23:05:43
ウミガメですが、空腹時にはプラスチックでもゴムでも誤飲しますよ。  飲み込もうとしなかったのは野生で棲息しているわけでなく、飼育により餌に恵まれていたからかもしれませんね。

さて、商品として売られるゴム風船のうらの注意書きにどうして誤飲危険の警告が必ず書かれているのでしょう?

それは紛れもなく、飲み込むことで命に関わる事故が起きる恐れがあるからなのですが、その事実をうやむやにし、野生生物への被害を無視して環境に無造作に投げ捨てている行為が、「ゴム風船による風船飛ばし」なのかもしれません。

なお、ゴム風船は「天然」とか「土にかえる」などとバルーン業者が言いますが、欧米の多くの生物保護団体などの研究により、ゴムや木綿糸が分解に1年程度かかることがあり、その間にウミガメや野鳥など野生生物が誤飲や絡まり事故を引き起こすことから現在ではゴム風船による風船飛ばしは環境問題になっています。

※残念ながら、バルーン業者の掲げる風船飛ばしの資料の多くは「商売上風船飛ばしを行う業者に都合が良い資料だけを寄せ集めた」実体の伴わない資料です。
返信する
風船放逐の環境問題 (ニイムラ)
2012-08-27 15:58:29
コメントどうも。
この記事は、昨年 もし原発からの放射性物質の拡散予報として風船とばしをするとしたら、起こりうる環境問題について、資料を張っておくことを目的としています。
 ご指摘の
「欧米の多くの生物保護団体などの研究により、ゴムや木綿糸が分解に1年程度かかる」
 という内容は、是非参照したいので出典を教えていただけますか?

 ちなみに
 導入で書いた、ウミガメの件ですが、ハワイ島でであった全長30cmていどの自然固体です。
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