皆が繁栄するのは可能だろうか?
誰かが繁栄すれば、誰かが衰退する。
なぜなら、資源や市場には限りがあるから。
繁栄、成功を求めるところから「争い(競争)」が起こる。
この争いの頂点に立つものが「覇者」となる。
そこに至る道を「覇道」という。
「政治」とは、正して治めると書く。
人間は、過ちを犯す生き物だから、道から外れることがある。
正しい道を示し、戻してやることが政治。
そして、その「道」とは、天地自然の道が基本となる。
天地自然は、「造化の原理」で動いている。
すわなち、「創造」と「進化」と「調和」である。
この「天道」を理解したうえで、「人道」行わなければならない。
この道を「王道」という。
自然の「調和」は、食物連鎖によって行われる。
人間から見ると残酷なように思えることでも、
自然の原理に則って行われているのである。
それによって、各「種(しゅ)」は、
自分たちの居場所を見つけ、つくることができる。
その結果、全体として調和が実現される。
しかし、人間だけは、この食物連鎖の環に入っていない。
従って、自分たちで考え、自分たちの意思で
人類の調和を実現できるはずである。
しかし、現実はどうだろうか。
とても、知恵のある人間がやっているとは思えないことが行われている。
なぜか。
それは、人間が生まれてきた意味を理解せず、
人としての道も学んでいないからである。
天道と人道を理解し、王道の政治を実践できる人を「政治家」というはずである。
我々一般市民は、「人の道」を理解し、実践することで
「繁栄」ではなく、「安寧」すなわち平和な社会を実現できるのである。
これが、知恵のある人間が目指すべき「調和」だと私は考えている。
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