工楽風紀 vol.122 ～山陰アオリ 1,780g～

台風1号日本に接近し、結局…熱帯低気圧に吸収され大きく膨れた前線が大雨を降らせた2日後。

不安は、水潮と濁り。そして、巻き返しの風。潮回り自体は若潮からの中潮ということで個人的には大好きなエギング潮。

「イカは大潮回りで回遊し産卵行動に入る」と一般的に言われていると思います。だから大潮を狙う？答えはノー。大きな流れに乗り回ってきた、産卵行動に入っている個体はボクにはまず釣れません。つまり『回って来て産卵行動に入る（ペアリング）前の活性が高い個体を狙う！！』これがボクの現在出している答え。

そんな中、今年めでたくも就職が決定した地元の若き釣り仲間M（バサー、エギング未経験）と山陰へデカイカ求めて奔走してきました！今回はPYONさん釣行お休みです。

19：30　18時に待ち合わせだったのに、渋滞と道を圧倒的に間違えて大遅刻…（ゴメン）

20：00　釣り具屋到着。M「どれが釣れるん？ロッドは？リールは？どうせ買うなら、しばらく使えるヤツがええ。安いのでえーの無いん？」なかなか決まらず…結局、計2万でタックルを揃え、PEはウィード負けしないよう0.8号をススメ落ち着く。M「ちょっと予算超えたわー。今月キツイわー。」と不服そう。。。

22：30　釣り場到着。地元アングラーさんがホゴを釣られている。SAKU「ここ、アオリどんなですか？」地元さん「ここは聞かんよー。でもホゴはたくさんおるよ。ほら。」とさっそく23cmくらいの良型をヒットさせていた。そこで少し遊ばせてもらって（結局釣れず…）本命を狙うために移動。

1：00　以前雰囲気が良かった波止へ到着。ブチ寒い。。。M「これ無理よ。寒いじゃん。。。」山陰は瀬戸内より寒いって言ったのに軽装で、しかもボクの防寒着を貸してあげたのにも関わらず、その場に座り込み眠り始める…確かに、車はたくさんあるのに釣り人はいない。寒いので皆車の中で朝マズメ待ちの模様。

3：30　地元の釣具店さん到着。ここで情報を仕入れたかったので店長さんとお話をさせて頂く。SAKU「どこが良いですか？」店長「この辺より、ちょっと遠いケド○○ら辺が良いよー。けど、最近ブームで人だらけかも。あ、この辺の地磯ならもしかしたら人少ないかも。。。」SAKU「ありがとうございます。そこならここから近いし、そこで頑張ってみます！あ、このエギ下さい。」と少～しだけ売上に貢献して大きな情報を頂く。

4：00　地磯付近到着。…ホタル？んなワケない。岬の先端にヘッドライトが確認出来る。。。あちゃー、人もうおるわ。M「ｚｚｚ…」1時からずっと爆睡。とりあえず、ワンド側は傾斜が急でライトも見えないので誰もいなさそう。明けるまで待つか。アラームを日の出が6時過ぎなので4時50分にセット。

4：50　ピピピ…アラームが鳴る。寝たら起きないと有名なSAKUが一発起床！さすが山陰。ワクワクしてるから寝過ごさない。M「うーん…」SAKU「起きよーで。朝マズメ狙わにゃー。」M「（バタン。車から出る）えー…まだ寒いじゃん。。。」SAKU「でも、用意しよーで。ここまで来とんじゃけんさ。」M「あいー…」SAKU「てかさ、ここ…この断崖どーやって降りると思う頑張ってみよっか？」M「うーん、、、辛いじゃろ。あっちちょっと見て来るわ。あ！こっちから降りれそーなよ。」SAKU「マジ？？？お前スゲーね！」

5：30　釣り場到着。やっぱり誰もいない。貸切の釣り場♪けど…先端、潮はえー。。。しかも足元から藻がビッシリだ。。。藻ビッシリ。ビッシリ藻。。。しばらく2人で分かれてシャクってみる。。。んー。難しい。SAKU「あっち側歩いて渡れそうく無い？少し足場が高い方が状況を把握しやすいけん行ってみようや。」M「任せるわ。行ってみよーや。」

6：10　足元からのビッシリ藻は変わらず、攻めにくい場所だ。フルキャストでもカウント3で藻に掛かる場所が殆ど。今のボクには釣れるイメージがちょっと出来ない。シンカーに穴を3つ空けてたエギに交換し藻ギリギリを目指して攻めてみる。手前10mはドシャロータイプのエギでカウント2くらい。。。ヤッパ辛い。。。

6：30　ふと横を見ると、Mが竿をしならせている。SAKU「根掛かったんじゃろ？攻め過ぎるけんよ（笑）」M「イヤ…引いとるでコレ…」Mのちょっと必死そうな声とコワバッタ顔を見て、近寄ってみる。



ジィィィィィィ～～～～～～～～ジィィィ～～～～～！

近付くと、ボクが鳴らすハズだったドラグの音が響き渡る。。。

M「これでも結構ドラグ締めとんじゃけどね。イカ、初めて掛けたけど、、、外れんよね？」と少し不安そうにファイトをしながらもドラグを少し緩める余裕もあるようだ。さすが釣り歴は長い。状況を読んですぐ対応出来る所はさすがだ。

ブシュ～～～～～～～～～～！

足元に見えたのは明らかにキロどころではない、これぞ春！のアオリちゃん☆とりあえずPYONさんに借りたギャフは車に忘れてます。。。ので、岩場を降りるSAKU。

M「取り込み手伝ってくれるんよね？1人じゃどーしよーも出来んで？」SAKU「分かっとるわいや。じゃけん今降りちゃろーるじゃん。」

と、ラインをたくり引き寄せ無事ハンドライディ～ング♪



おー！デケー！！初エギングでこのサイズは無いじゃろー…

M「イメージどおりよ、イメージどおり（笑）」

コイツだきゃー…。SAKU「M先生！釣り方教えて下さい！！（笑）」

M「ここ、すぐ藻にかかるけん、かなりハイピッチで攻めよーたんよ。（シャクシャクシャク…シャクシャク）」
SAKU「（シャクシャクシャク…シャクシャク）」
M「…（シャクシャク、シャクシャクシャク、シャクシャクッ）」
SAKU「（シャクシャク、シャクシャクシャク、シャクシャクッ）」

M「…（笑）それ、スゲームカツクんじゃけどwww」
SAKU「いや、先生のマネしたら釣れるかなーと思って（笑）」

みたいなやりとりをし、潮が当ててきて余計攻めにくくなったので移動。

7：30　店長さん教えてくれたちょっと遠い場所へ。道中、ウネリがヒドイ。。。数kmの違いで、さっきまでの海が嘘みたい。これが台風後の本当の海なんじゃろうね。。。

8：30　結局、少し遠い海は風が強すぎて釣りしてて面白くないので元の場所へ戻ることに。

10：00　元の場所に戻るも風向きと強さが変わりやりにくく、潔く納竿することに。SAKU「釣れるまで帰りたくないけどね。ブチ悔しー！」M「まぁ…頑張りんさい（笑）」

初心者に出し抜かれ久々にメチャメチャ悔しい釣行でした。前回の鯛で確実に釣り運はボクに偏ってきてる気がしたんですが、腕がまだまだ伴ってないことを痛感しました。次は6月にリベンジ！また頑張ります！！

word & photo by SAKU