為せば成る為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり

やろうと思えば何でもできる。できないのはやろうと思わないから。やろうとすることは他人のためではなく、自分のためになる。

高次脳機能障害の基本知識

2009-02-19 | 研修会
テーマ:『高次脳機能障害の基本知識』

とある研修会に参加しました。

高次脳機能障害の基本知識と題して、
評価や数例の事例を示して講演がありました。

医師の立場からの高次脳機能障害に関するお話ですが、
医師がどのように高次脳機能障害を捉え、
何をもって改善したと示すのか?

とても興味がありました。

結果は、評価結果などの改善をもって改善したと示すようです。

もっとも、分かりやすい内容。

でも、高次脳機能障害を評価でもって示すだけでは、
我々、作業療法士には、不十分な気がします。

実際の臨床では、評価結果では問題を認めないのに、
実際の生活では、問題が多い。

そんなことって結構、日常茶飯事です(涙。。

その原因の1つは…
高次脳機能の評価は、特定の機能に注目した検査が多いこと。
例)記憶障害にはリバーミート(:RBMT)、遂行機能障害にはBADSなど…。
対象者の生活や実際に行う作業からかけ離れていること。

実際に講師の医師も、
『できるだけ日常生活に沿って、自然な環境で行うことが大切』
と言われてはいるのですが…

それが自然と行えるのが作業療法士なのでは…??
と自然と疑問が湧きましたが、あっさりスルー(涙。。。。。。。。


高次脳機能障害は言語聴覚士(:ST)が中心に行うということも言われていました。
昔は、高次脳機能に関しても、結構積極的に介入していた経験があるし、
やっぱり作業の中でしか高次脳機能障害の影響は具体的に見えてこない気がします。
そして介入に関しても、作業の中でしか難しい気がします。

でも、医学のルールに則って、信頼性のある検査バッテリーで検査をし、
その機能の経過をしっかり把握するということも、行政的な立場から見ると重要なことですね。

障害者支援センターなどで、具体的なサポートを行う制度ができているようです。
高次脳機能障害を取り扱う範疇は精神科領域なんです。
障害者手帳に関しても精神障害者手帳になるようで。

いろんな制度が発展して、障害者の方々の社会参加ができる環境を作る必要があります。

そして今回一番感じたことは…
『作業療法の認知度はほとんど0…??』

医師の世界。
医師からの指示で作業療法を提供する我々。
その医師から、高次脳機能障害で生活に支障がある人に関するサポートをする専門職のなかに、
作業療法士は全く出てきませんでした(涙。。

精神保健福祉士

こちらの方が医師にとって認知度が高いようです(涙。。


作業療法をもっとアピールせねば…。。。

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