80代でがんの末期・・・・ひとり暮らし。
余命2カ月と言われ退院
それで抗がん剤をやるリスク・・・・
「副作用が出たら薬を中止して下さい」っと言われてきたそうですが
高齢者が一人でそうそう判断できるでしょうか?
副作用で苦しくなってもすぐ通院できる状態でないし
吐き気で一人苦しんでいる状態で訪問看護にすぐ連絡くれる機転はきかない
朝、訪問に伺うと「もう吐くものがないです・・」っとげっそり。
こんな状態で抗がん剤を内服する必要があるのか?
本人に聞いてみた・・・・
少しでも頑張るために抗がん剤治療を始めたけど
こんなに辛いなら飲みたくない!っというのが本人の気持ちだった。
中止にしても副作用の吐き気はおさまらない・・・・
何も食べれず、飲めず・・・脱水状態をおこしかけている
病院に行ってみる?っと聞いたら
一人じゃ行けないし、入院したくない・・・っと。
そっかぁ~それなら往診医を頼もう
対症療法に切り替え、緩和ケア中心に行なう。
あれから・・・・余命の2ヶ月はとうに過ぎた。
「こんなに極楽な生活でいいのかな~」
「色々考えると今の自分があるのはずっと昔から多くの人の支えがあったからということに気が付いたんだよ。なんて傲慢な生き方していたんだろう」
「皆に恩返ししたい」
「ありがとうって言いたいんだけど・・・今更、難しいね」
「家も庭もキレイにしたい」
「こんなにやることがあるなら、もっとちゃんとやっとけばよかったと思うんだ」
「残された時間が足りないぐらいだ」
対症療法に切り替え、辛さがなくなった分
自分に向き合う時間が出来たことは貴重なことだと思う。
アロマケアをしながら色んな思いを吐きだす・・・・
香りに誘われ・・・・ご主人さまの横に気持ちよさそう寄り添う猫ちゃん!
その猫ちゃんをナデナデしながらアロマケアをうけ
本当に気持ちよさそうにウトウトされる。
極楽なんだろうな~っと
もう少し・・・いやずっと・・・続いてほしいと思った
この極楽な時間が・・・・