【備忘録】ちょっとしたメモ書き【備忘録】

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smartctlありの環境でHDDの状況を確認する

2023年06月13日 | UNIX忘備録

S.M.A.R.T.(Self-Monitoring, Analysis and Reporting Technology)情報を表示するためには、一般的にはsmartctlというツールを使用します。


  1. Solaris上でsmartmontoolsパッケージをインストールします。smartmontoolsにはsmartctlが含まれています。

インストールが完了したら、smartctlコマンドを使用してS.M.A.R.T.情報を表示します。以下は、例として/dev/rdsk/c0t0d0s0というデバイスに対してS.M.A.R.T.情報を表示する


smartctl -a /dev/rdsk/c0t0d0s0

上記のコマンドを実行すると、/dev/rdsk/c0t0d0s0デバイスのS.M.A.R.T.情報が表示されるはずです。ただし、実際のデバイス名に合わせてコマンドを適切に変更してください。

 


以下解説

smartctlコマンドの出力に表示される一般的な項目について、さらなる詳細を説明します。

  1. Model Family: ディスクのモデルファミリーを示します。同じファミリー内のディスクは似た特性を持つことがあります。

  2. Device Model: ディスクの具体的なモデル名を示します。

  3. Serial Number: ディスクのシリアル番号です。ディスクを一意に識別するために使用されます。

  4. Firmware Version: ディスクのファームウェアのバージョンです。ファームウェアはディスクの動作や機能を制御します。

  5. User Capacity: ディスクのユーザーに利用可能な容量です。バイト単位で表示され、ディスクのサイズを示します。

  6. Sector Size: ディスクのセクターサイズです。一般的には512バイトですが、一部のディスクでは4KBなどの異なるセクターサイズを使用する場合もあります。

  7. Rotation Rate: ディスクの回転速度です。一般的なHDDでは回転速度が表示されます(例:7200 RPM)。

  8. SMART overall-health self-assessment test result: S.M.A.R.T.の全体的な健康状態の自己評価テストの結果です。通常は「PASSED」(合格)または「FAILED」(不合格)が表示されます。

  9. ID# ATTRIBUTE_NAME: 各S.M.A.R.T.属性の識別番号と名称です。

  10. FLAG: 属性のフラグ情報です。

  11. VALUE: 属性の現在の値です。この値が大きいほど良好な状態を示します。

  12. WORST: 属性の最悪値です。この値が低いほど良好な状態を示します。

  13. THRESH: 属性のしきい値です。この値を下回ると警告やエラーが発生する可能性があります。

  14. TYPE: 属性のタイプ(Pre-failやOld_ageなど)です。

  15. UPDATED: 属性の最終更新日時です。

  16. WHEN_FAILED: 属性の値がしきい値を下回ったときに表示される情報です。

  17. RAW_VALUE: 属性の生値です。ディスクの製造元やドキュメントによって解釈が異なる場合があります。

smartctlコマンドの出力には、さまざまなS.M.A.R.T.属性が含まれる場合があります。これらの属性は、ディスクの状態やパフォーマンスに関する情報を提供します。以下に一般的なS.M.A.R.T.属性の一部を示します。

  1. Raw_Read_Error_Rate: ディスクの読み取りエラーの数を示します。この値が高い場合、ディスクに問題がある可能性があります。

  2. Reallocated_Sector_Ct: 再割り当てされたセクタの数を示します。ディスクが物理的な欠陥を持つセクタを自動的に再割り当てすることで、データの損失を防ぎます。

  3. Spin_Retry_Count: 回転のリトライ回数を示します。ディスクが回転を開始する際に問題が発生した場合、リトライが試みられます。この値が増加すると、ディスクに問題がある可能性があります。

  4. Power_On_Hours: ディスクの稼働時間(パワーオン時間)を示します。長時間稼働しているディスクは、故障のリスクが高まる可能性があります。

  5. Temperature_Celsius: ディスクの温度を摂氏で示します。過度な温度はディスクの寿命やパフォーマンスに悪影響を与える可能性があります。

  6. Load_Cycle_Count: ディスクのロード/アンロードサイクル数を示します。ヘッドの駆動や停止が頻繁に行われると、ディスクの寿命に影響を与える可能性があります。

これらは一部の一般的な属性の例です。実際のディスクにはさまざまなS.M.A.R.T.属性があります。各属性の意味や重要性については、ディスクの製造元のドキュメントや公式リソースを参照することをお勧めします。

なお、ディスクの状態やS.M.A.R.T.情報の解釈には専門知識が必要な場合があります。異常な値や警告が表示された場合は、ディスクの製造元やサポートリソースに相談することをお勧めします。

 


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HDDの状態を確認する(smartctl無)

2023年06月13日 | UNIX忘備録

スクリプトを作成する場合の参考

このスクリプトでは、iostatコマンドを使用してディスクの統計情報を表示します。


#!/bin/bash

# iostatコマンドを使用してディスクの統計情報を表示
iostat -En


適切な権限を設定して実行すると、ディスクの情報が表示されます。

もしくは、以下のようにスクリプトを拡張して、特定のディスクの情報を表示することもできます。

#!/bin/bash

# ディスク名を指定
disk_name="c0t0d0"

# iostatコマンドを使用して指定したディスクの統計情報を表示
iostat -En "$disk_name"


上記の例では、disk_name変数に表示したいディスクの名前を指定しています(c0t0d0はディスク名の例です)。スクリプトを実行すると、指定したディスクの情報のみが表示されます。

どちらのスクリプトも、iostatコマンドを使用してディスクの統計情報を表示しています。-Enオプションは、ディスクの詳細な情報(エラーカウント、リトライカウントなど)を表示するためのものです。



iostat -Enコマンドの出力は、ディスクの状態や統計情報を示すテーブル形式のデータです。以下に、一般的なiostat -Enコマンドの出力の例を示します。

c0t0d0           Soft Errors: 0 Hard Errors: 0 Transport Errors: 0
Vendor: XYZ     Product: ABC        Revision: 1234
Serial No: 1234567890     Size: 500.11GB <500107862016 bytes>
Media Error: 0 Device Not Ready: 0 No Device: 0 Recoverable: 0
Illegal Request: 0 Predictive Failure Analysis: 0

 

上記の例では、c0t0d0というディスクに関する情報が表示されています。Soft ErrorsHard ErrorsTransport Errorsはエラーカウントを示し、VendorProductRevisionはディスクの製造元や製品の情報を示しています。Serial Noはディスクのシリアル番号であり、Sizeはディスクの容量を示しています。その他の行では、デバイスの状態やエラー関連の情報が表示されます。

実際の環境でiostat -Enコマンドを実行すると、このような形式の情報が表示される


 

 

 

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