こ~んばん~わ
9月13日にLIVE DVD & Blu-ray「日向坂46『4周年記念MEMORIAL LIVE ~4回目のひな誕祭~』in 横浜スタジアム」が発売された。日向坂46全体として初の声出し解禁ライブとなった本公演をメンバーたちはどのような想いで臨んだのか。改めて振り返りたい。
日向坂46 4周年記念MEMORIAL LIVE 〜4回目のひな誕祭〜 in 横浜スタジアム -DAY1- (通常盤) (DVD)
2020年から毎年春に開催されている日向坂46のデビューを祝う記念すべきイベント『ひな誕祭』。2020年には『日向坂46デビュー1周年記念 スペシャルトーク&ライブ!』という形で行われ、2021年には現在と同様にライブスタイルで『2回目のひな誕祭』が一部有観客で開催。2020年と2021年は新型コロナウイルスの影響によりなかなかおひさま(日向坂46のファンの総称)との交流ができなかったが、2022年には満を持して目標にしてきた東京ドームで開催された。
そして『4回目のひな誕祭』は四期生が加わってから初めて迎えた『ひな誕祭』であり、現体制初の声出し解禁ライブとして行われ、2日間で約7万4000人もの観客が集まった。一〜三期生にとっても声出し解禁後初めての『ひな誕祭』。『BRODY 2023年6月号』(白夜書房)の中で、キャプテンの佐々木久美は公演を振り返って「コロナ禍で日向坂46を好きになって、ライブでコールをする文化に初めて触れる方もけっこういらっしゃって。そういう方にも声を出してもらおうと意識していたんです。コロナ前は地鳴りのような声を聞いた記憶があるので、『あの声をまた聞きたい』と気合が入りました」と語っていた。日向坂46がデビューしたのは2019年。けやき坂46時代にはファンの声援を受けながらのライブを経験したことはあるが、日向坂46として通常通りのライブが経験できたのは1年ほどしかない。だからこそ、久しぶりにおひさまの大声援の中行われた『4回目のひな誕祭』は特別な意味合いを持つものになった。
また、同公演が行われた横浜が地元の潮紗理菜は『BRODY 2023年6月号』で「地元で開催できることがすごく嬉しかったですし、日向坂46単独では野外ライブが初めてということで、ワクワクで楽しみな気持ちでいっぱいでした」「私たちはデビューカウントダウンライブも横浜アリーナでやらせていただいていて、グループにとって大切なタイミングにこうして横浜でライブをさせていただけることには感謝しかなくて。だからこそ、こういうチャンスを大切にしたいなと思います」と語っており、『Happy Smile Tour 2022』の神奈川公演を欠席していた潮にとって、地元で節目のライブができるというのは感慨深い思いもあるようだ。
また、二期生の小坂菜緒は昨年開催された『3回目のひな誕祭』では復帰後初めてのステージということもあり一部の楽曲のみの出演だったが、『4回目のひな誕祭』では多くの楽曲でステージに立つことができた。公式ブログでは「今回この2日間にむけて、私が心に決めていたこと。それは、沢山の楽曲に参加すること」「多くの時間ステージに立つことができて、本当によかったです」(※1)と『ひな誕祭』のステージに立てた喜びを明かしており、応援してくれるおひさまの存在の大きさを実感したライブとなったようだ。そしてこのライブでは「One choice」の初披露も見どころのひとつだった。同曲で初めてセンターを務めた丹生明里は「思ってもいなかった夢のような景色を見させていただけて幸せ以上を味わいました」(※2)と振り返っており、重圧を感じながらもセンターとしての向き合い方に気づいたきっかけにもなったことを綴っていたのが印象的だった。
『4回目のひな誕祭』は横浜DeNAベイスターズの本拠地でもある横浜スタジアムで行われた。日向坂46といえば、冠番組『日向坂で会いましょう』(テレビ東京系)でもたびたび野球企画を行うほか、多くのメンバーが始球式に立ってきた野球と縁のあるグループでもある。横浜スタジアムで始球式を務めた経験のある三期生の山口陽世がライブの途中で元横浜DeNAベイスターズ監督のアレックス・ラミレスと実際に始球式を行うというサプライズ演出もあった。これは野球好きなメンバーが多い日向坂46ならではであり、横浜スタジアムという舞台がグループ6の“聖地”になる日が近いことを感じさせた。そんな山口は前述の雑誌『BRODY』で「やりきった感もありますし、あの景色を見たからこそもっといろんな景色を見たいなと、改めて思いました。日向坂46として叶えたい夢もたくさんあるので、そこに向けて気を抜いていられない状況でもあるので、より頑張っていこうという気持ちです」といった思いも語っており、初の単独野外公演は未来に繋がるステージとなったようだ。
今回が初めての『ひな誕祭』への出演となった四期生は『3回目のひな誕祭』をきっかけにオーディションを受けることを決めたメンバーも多い。そのひとりでもある宮地すみれは「昨年『3回目のひな誕祭』をきっかけにオーディションに応募した私が、一年経った今こうして『4回目のひな誕祭』のステージに立たせていただいて色々な思いが溢れるばかりでした。最後にはおひさまの皆さんが作ってくださる虹の中を歩くことが出来てまた一つ夢が叶い、幸せでした」と思いを綴り(※3)、藤嶌果歩は『BRODY』のインタビューにて「先輩方と目が合うとうれしくて。そんな幸せの積み重ねがライブの楽しさなんだ、と思いました」と話し、ステージに立つことの喜びを感じた公演だったようだ。
このようにメンバーたちの言葉を振り返ってみると、転換点でもあり特別な意味を持つ2日間だったことがうかがえる。それぞれが同公演にかけてきた思いを知ることで、また違った角度で楽しめるのではないだろうか。現在『Happy Train Tour 2023』を開催中の日向坂46だが、この機会にもう一度振り返ってみるのもいいだろう。
※1:https://www.hinatazaka46.com/s/official/diary/detail/50032?ima=0000&cd=member
※2:https://www.hinatazaka46.com/s/official/diary/detail/49809?ima=0000&cd=member
※3:https://www.hinatazaka46.com/s/official/diary/detail/51516?ima=0000&link=ROBO004&cd=member
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