こ〜んにち〜わ
『BUBKA(ブブカ)2022年8月号』
櫻坂46の新番組『サクラミーツ』が今春よりスタートする。テレビ朝日の若手クリエイターと出演者がタッグを組んだ平日深夜のバラエティ枠「バラバラ大作戦」の一つとして新しく始まるこの番組は、櫻坂46から井上梨名、大沼晶保、武元唯衣、増本綺良の4人がレギュラーとして出演し、芸人とともにコントに挑戦。有名ネタでコラボしたり、番組のために書き下ろされた新ネタにチャレンジするという。
番組の決定を知らされた武元は「誰も予想していなかった。(このタイミングでの冠番組は)グループにとって夢のまた夢」と驚き、増本は「これを機にコントを新しい特技として取り入れたい」とコントへの強い意気込みを見せている。このところ地上波番組へのゲスト出演やレギュラー出演も増えてきた櫻坂46だが、冠番組はまだ『そこ曲がったら、櫻坂?』(テレビ東京系/以下、『そこさく』)以外になかったため、今回の新番組の決定は喜びもひとしおといったところだろう。4人は一緒にコントしてみたい芸人を聞かれると、チョコレートプラネット、ジャルジャル、千鳥、平野ノラなどを挙げ、共演者への期待も膨らませた。
今回レギュラーとして出演する4人は、櫻坂46の中で特にバラエティに強いメンバーと言える。例えば、井上と武元はファンに「いのちゅけ」の愛称で親しまれるコンビで、『そこさく』でも毎週のように活躍する“バラエティ担当”の2人。MCのハライチ・澤部佑はこの2人に対して強めの言葉で吹っ掛けることも多く、2人はそんな強めのイジりにもしっかりと対応することでプロレス的な展開を生みスタジオ全体を盛り上げている。
この2人に共通するのは、どちらもラジオ仕事を持っているという点だ。武元は『キャッチ!』(エフエム滋賀)内のコーナー「武元唯衣の感じてシガリズム」を担当し、井上は『櫻坂46 こちら有楽町星空放送局』(ニッポン放送)でメインパーソナリティを務めている。両者ともトークを回すスキルに長けているため、セリフの間の取り方やテンポ感が求められるコント番組にも適してると言える。先日2人で出演した『満パンスター2023 ~さらば&三四郎が3月にライブすることだけ決まっている番組』(テレビ朝日系)でも、芸人たちがその場で繰り出す言葉に見事な反応とセンスを見せて笑いを取っていた。特に武元は、以前コント番組『新しいカギ』(フジテレビ系)に出演した経験があり、その際にはセリフ以外のアドリブ要素にも難なく対応。コントとの相性の良さがうかがえた。2人とも今回の新番組でその力を存分に発揮できるに違いない。
一方で、大沼や増本はグループ内で特に個性的な2人。「大不思議」のキャッチコピーで親しまれ、予想のつかない言動で視聴者を楽しませてきた。彼女たちを中心に起きた名場面や珍プレーは数知れず、まさにグループの起爆剤と言うべき存在である。お笑い好きな一面もあり、最近では大沼が『今夜はナゾトレ』(フジテレビ系)に出演し、大好きだというくりぃむしちゅーと共演。ノートに書き溜めているという上田晋也の例えツッコミを披露し、番組の盛り上げに一役買っていた。対して増本は『ラヴィット!』(TBS系)に1〜3月の水曜レギュラーとして出演中。生放送ゆえに当初は緊張が感じられたものの、徐々に現場に慣れてきており、最近ではMCの麒麟・川島明とのやり取りや、すゑひろがりずとのロケで爪痕を残している。
ただし、大沼と増本の2人は「いのちゅけ」とは異なり、ナチュラルな発言や行動が面白いタイプである。そのためセリフや演技で笑いを取っていくコント番組とは一見、相容れないように感じられる。しかし、これまでも『そこさく』においては、DEATHゲームの回でアシスタント役として登場した増本が絶妙な演技で企画に良い味を出していたり、漁師の娘として育った大沼がハマチの解体ショーや漁船を操縦して、自身の特技を活かしたりすることで、多くの名シーンを生んできた。であれば、コント番組でも“活かし方”次第では彼女たちの魅力を発揮することができるのではないか。この「大不思議」の2人にどのような役どころが与えられるかが新番組でポイントとなってくるだろう。
櫻坂46は今年新たに三期生が加入し戦力をアップさせている。新番組のスタートによってこの勢いをさらに加速させてほしいところだ。
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