こ~んばん~わ
SCREEN girls
乃木坂46 久保史緒里が、2023年1月8日よりスタートするNHK大河ドラマ『どうする家康』に出演する。乃木坂46としては2015年放送の大河『花燃ゆ』に、当時の“十福神”だった白石麻衣や西野七瀬、生田絵梨花ら10人が出演したことはあったが、メンバー個人が大河にレギュラー出演することは今回が初めてである。
久保が演じるのは、徳川家に嫁いだ信長の娘・五徳。公式サイトの紹介には、「信長やその妹・市に似て気品にあふれ、気が強いが、心根は優しい。徳川家になじみ、幸せに暮らしていたが、信長からある密命を受けたことで、数奇な運命に巻き込まれる」とある(※1)。歴代の大河では、『徳川家康』(1983年)、『信長 KING OF ZIPANGU』(1992年)などに登場してきた五徳(あるいは徳姫)。今回の『どうする家康』で近親を演じるのは、父親の織田信長役の岡田准一、五徳にとっては叔母にあたるお市役の北川景子、祖父には織田信秀役の藤岡 弘、、夫婦の間柄となる徳川信康役の細田佳央太といった錚々たる面々だ。
久保は出演が発表された翌日にオンエアとなった自身がメインパーソナリティを務める『乃木坂46のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)で大河出演についてコメント。名前の「史」は父親が歴史が好きでつけた漢字であり、家族一同喜んでいることを嬉しそうに話していた。「今は勉強している最中で、責任感を持ちつつ。何よりも緊張しいで人見知りなので、現場に馴染めるのか」と心配しながらも、最後には「楽しみでもあります」と確かな信念を示している。
乃木坂46としてだけでなく、現役の女性アイドルとして見ても、今回の大河への出演決定は異例の起用と言える。ただ、先述した「気品にあふれ、気が強いが、心根は優しい」という五徳のキャラクター像が、久保がこれまで演じてきた役柄のイメージと重なったことが起用の理由になったのではないだろうか。
2021年から2022年にかけてのこの2年間、久保は乃木坂46の枠を飛び出し一人の俳優として躍進を遂げてきた。彼女にとって大きなターニングポイントとなった昨年6月上演の舞台『夜は短し歩けよ乙女』でのヒロイン・黒髪の乙女役を筆頭に、今年9月の主演舞台『桜文』では花魁という挑戦的な役を、11月公開の初主演映画『左様なら今晩は』では生きている間に恋愛を経験しなかったウブでピュアな幽霊・愛助を通じて、揺れ動く心の機微を見事に演じ切っていた。2023年は大河のほかにも映画『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日』への出演も発表されている。
久保にとっては大河と同様にどの役柄も挑戦の連続だったことは間違いないが、自身の芝居を信じ、諦めることなく、勇気ある一歩を確実に踏み出して行った先にあった大河出演という新たなスタート地点。公式サイトの紹介に「乃木坂46」という肩書きがないことが、アイドルというフィルターを取っ払い、一人の役者として評価されての起用だということを伝えている。
今回の大河出演発表に伴い、乃木坂46としてではなく、久保史緒里としての宣材写真が初公開となった。これは山下美月の朝ドラ『舞いあがれ!』(NHK総合)出演発表があった際と同様。それほどまでの大役として事務所側も受け取っているということが見て取れる。齋藤飛鳥の卒業によって、いよいよ3期生以降のメンバ一が本格的に先頭を走っていくことになる乃木坂46。局地的なファン人気ではなく、幅広い世代に支持されてこそ国民的グループと言えるはずだ。「一人でも知っている、見たことがある人がいる」ということは、グループに対しての認知や関心へと確実に繋がっていく。そのきっかけを作っていくのが山下、そして久保という“くぼした”コンビになるというのは、古くからのファンにとっては感慨深いことだろう。
大河の大きな特徴は、その人物の人生や生涯が濃密に描かれることだ。例えば、『青天を衝け』(NHK総合/2021年)に家茂(磯村勇斗)の正室・和宮役として出演した乃木坂46卒業生の深川麻衣がそうであったように。『どうする家康』において、信長から密命を受ける五徳、そして演じる久保が視聴者に鮮烈な印象を与えることを期待している。
※1 https://www.nhk.or.jp/ieyasu/cast/gotoku.html
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