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ユニークなのは、正源司が得意とする空手の動きを1番のサビの振り付けに取り入れているところ。パフォーマンスもメリハリがあり、さすが静と動を極める武道を学んでいたメンバーだと感心させられた。
2022年3月から行われた『日向坂46 新メンバーオーディション』で、狭き門をくぐり抜け、ほか11名の仲間と共に日向坂46入りを果たした正源司。四期生ドキュメンタリーでは、生き物が大好きで、活発に外で遊んでいたという幼少期について語り、得意なフルート演奏を披露するなど、早くからユニークな個性が際立っていたが、最近はグループの冠番組『日向坂で会いましょう』(テレビ東京系/以下、『ひなあい』)でも存在感を高めている。
加藤史帆のソロ曲「男友達だから」が流れる中で、キレキレの空手の型を披露し、『ひなあい』デビューを飾ったことも記憶に新しいが、新年の大喜利企画でも爪痕を残したり、「抜き打ちカバンの中身チェック」では「雑でしょ? 性格」とオードリー 若林正恭にツッコまれるなど、愉快な笑いを巻き起こしている。先日まで放送されていた「新入生も入ってきたし、学力テストでもやっておこう!」企画では、全体で8位にランクインしてインパクトを残した。16歳ということを考えたら立派な数字だろう。
そんな正源司は、3月から高校の新たな必修科目である「情報I」を楽しく本格的に学ぶ情報教育番組『NHK高校講座』でマヂカルラブリーと共にMCを務めている。初回では「日向坂46 四期生、チョコ好き! バレンタイン生まれの正源司陽子です!」と堂々と自己紹介。白を基調としながら赤の差し色が入った衣装にも反響が集まり、SNSでは「あの自己紹介で完全にやられました」といった歓喜の声が上がった。
「四期生のぽかぽか写真館」インタビューでは同期の清水理央へのリスペクトを語っていた。清水は四期生初めてのオリジナル曲「ブルーベリー&ラズベリー」でセンターを担ったが、同じ立場になったことで、清水のやってきたことのすごさを理解したのだという(※2)。今回、正源司がセンターを経験したことで、見える景色も変わったはずだ。それが今後のグループ力の底上げに繋がっていくだろう。
また「今後挑戦してみたいことは何かありますか?」と聞かれると「うまくできるかどうかわかりませんが、夢は語っておけということで……演技もやってみたくて。ちっちゃいときから憧れていたので、もし機会があったら……刑事役をやってみたくて。柵を乗り越えて、サッと拳銃を構えるアクションに憧れるんです(笑)」(※3)と答えていたが、ストーリー性のある「シーラカンス」MVでは、目だけで伝える演技に、非凡な才能を感じた。今後、役者として表現する姿も楽しみなメンバーだ。
『CanCam』や『bis』などのファッション誌にも登場し、アイドルとしてすでに高いポテンシャルを感じさせる正源司だが、まだまだ加入したばかり。先輩の背中を見て育った彼女が、ここからどんな風に日向坂46メンバーとして活躍していくのか、そしてどんなパフォーマンスを見せてくれるのか。引き続き注目したい。
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