こ~んばん~わ
「私たちは超えていく。これまでの私たちを」――今年1月、櫻坂46が8thシングル『何歳の頃に戻りたいのか?』で高らかに宣言をしたその言葉のとおりに、グループは2024年、名実ともに大きな躍進を遂げた。
「私たちは超えていく。これまでの私たちを」――今年1月、櫻坂46が8thシングル『何歳の頃に戻りたいのか?』で高らかに宣言をしたその言葉のとおりに、グループは2024年、名実ともに大きな躍進を遂げた。
その躍進を裏付けるのは、ライブ動員数とチケット倍率、そしてライブへの評価。『何歳の頃に戻りたいのか?』につけられたキャッチコピー“新・櫻前線”は、後のアリーナツアーにも『櫻坂46 4th ARENA TOUR 2024 新・櫻前線 -Go on back?-』として冠される、言わば今年の櫻坂46を象徴する言葉に。追加公演として6月に行われた東京ドームでのライブは、メンバーのパフォーマンスはもちろん、ステージ演出も気合いの入った、完成度と満足度の高いライブだった。また、ステージバックのスタンド席を含め完全ソールドアウト。黒幕で覆われた空席が目立っていた2022年開催『2nd TOUR “As you know?” TOUR FINAL at 東京ドーム』のリベンジ公演の意味合いも果たしており、櫻坂46は加速度的にチケットの取れないグループとなっていく。
【第75回 NHK紅白歌合戦 歌唱楽曲】櫻坂46『自業自得 ~4th ARENA TOUR 2024 新・櫻前線 -Go on back?- IN 東京ドーム~』(期間限定)
11月に開催した千葉・ZOZOマリンスタジアムでの『4th YEAR ANNIVERSARY LIVE』では、ZOZOマリンスタジアム史上最大動員数となる2日間で約7万2000人動員を記録してもなお、チケットの争奪戦が生まれた。配信で観るという手軽な選択肢がある中で、11月の冬の野外に2日間で7万人を超えるBuddies(ファンの呼称)が集まるというのは普通のことではない。それほどまでに生で観たい、価値のある体験として昇華しているのかもしれない。楽曲の勢い、そしてDAY2でのメンバーの煽りに呼応した会場の熱気が渦巻く「Start over!」から、相反してBuddiesのペンライトの灯りが消え、会場の静寂が演出の一つとなる「静寂の暴力」の流れは現地でしか味わえない体験だ。
11月に開催した千葉・ZOZOマリンスタジアムでの『4th YEAR ANNIVERSARY LIVE』では、ZOZOマリンスタジアム史上最大動員数となる2日間で約7万2000人動員を記録してもなお、チケットの争奪戦が生まれた。配信で観るという手軽な選択肢がある中で、11月の冬の野外に2日間で7万人を超えるBuddies(ファンの呼称)が集まるというのは普通のことではない。それほどまでに生で観たい、価値のある体験として昇華しているのかもしれない。楽曲の勢い、そしてDAY2でのメンバーの煽りに呼応した会場の熱気が渦巻く「Start over!」から、相反してBuddiesのペンライトの灯りが消え、会場の静寂が演出の一つとなる「静寂の暴力」の流れは現地でしか味わえない体験だ。
櫻坂46 LIVE Blu-ray & DVD『YUI KOBAYASHI GRADUATION CONCERT』ダイジェスト映像
櫻坂46の2024年はライブ尽くしの1年だった。先述したアリーナツアーや『4th YEAR ANNIVERSARY LIVE』のほかにも、『小林由依 卒業コンサート』に、4度の『BACKS LIVE!!』、追加公演も行われた『三期生ライブ』、さらにフェス/イベントへの出演と、ほぼ毎月ライブが入っているという多忙なスケジュールが続いている。ステージを積み重ねてきたからこその洗練された堂々としたパフォーマンスでもあり、そして、もう一つの櫻坂46の大きな特徴と言えるのが海外人気の高さだ。
櫻坂46の2024年はライブ尽くしの1年だった。先述したアリーナツアーや『4th YEAR ANNIVERSARY LIVE』のほかにも、『小林由依 卒業コンサート』に、4度の『BACKS LIVE!!』、追加公演も行われた『三期生ライブ』、さらにフェス/イベントへの出演と、ほぼ毎月ライブが入っているという多忙なスケジュールが続いている。ステージを積み重ねてきたからこその洗練された堂々としたパフォーマンスでもあり、そして、もう一つの櫻坂46の大きな特徴と言えるのが海外人気の高さだ。
【Vlog】海外ライブin香港!&自由時間もしっかり満喫!
昨年、フランスで開催された『Japan Expo Paris 2023』を皮切りにして、今年は韓国での『WONDERLIVET 2024』、香港の『Clockenflap Music & Arts Festival 2024』に出演。YouTubeチャンネルに現地の様子が公開されており、日本と同じ熱量を持ったBuddiesが海外にも多くいることを伝えている。グループとしても今年から初の海外チケット販売も導入され、『4th YEAR ANNIVERSARY LIVE』では海外から日本の現地に訪れたBuddiesに向けて英語、韓国語、広東語で挨拶をする一幕もあった。海外での単独公演が今後のさらなる目標であることは明らかであり、あえて厳しいことを言えばSpotifyのような再生回数が可視化される場所で海外リスナーをより増やしていくことがグループの課題と言えるだろう。
二期生、三期生を主体としたメンバー個々の活躍もグループ人気に繋がっていることは言うまでもない。『THE TIME,』(TBS系)出演が4年目に突入した松田里奈は、その認知度の高さを『そこ曲がったら、櫻坂?』(テレビ東京系)のロケ企画で証明済み。守屋麗奈を筆頭とする谷口愛季、中嶋優月、遠藤理子といった「ラヴィット!ファミリー」(TBS系『ラヴィット!』シーズンレギュラー)も、櫻坂46の入り口として機能していることは間違いない。
昨年、フランスで開催された『Japan Expo Paris 2023』を皮切りにして、今年は韓国での『WONDERLIVET 2024』、香港の『Clockenflap Music & Arts Festival 2024』に出演。YouTubeチャンネルに現地の様子が公開されており、日本と同じ熱量を持ったBuddiesが海外にも多くいることを伝えている。グループとしても今年から初の海外チケット販売も導入され、『4th YEAR ANNIVERSARY LIVE』では海外から日本の現地に訪れたBuddiesに向けて英語、韓国語、広東語で挨拶をする一幕もあった。海外での単独公演が今後のさらなる目標であることは明らかであり、あえて厳しいことを言えばSpotifyのような再生回数が可視化される場所で海外リスナーをより増やしていくことがグループの課題と言えるだろう。
二期生、三期生を主体としたメンバー個々の活躍もグループ人気に繋がっていることは言うまでもない。『THE TIME,』(TBS系)出演が4年目に突入した松田里奈は、その認知度の高さを『そこ曲がったら、櫻坂?』(テレビ東京系)のロケ企画で証明済み。守屋麗奈を筆頭とする谷口愛季、中嶋優月、遠藤理子といった「ラヴィット!ファミリー」(TBS系『ラヴィット!』シーズンレギュラー)も、櫻坂46の入り口として機能していることは間違いない。
また、映画『新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!』で主演を務め、俳優としての道を邁進し始めている藤吉夏鈴や、坂道グループ初の『ViVi』専属モデルとして度々カバーを飾る山﨑天は『ベンザブロック®プレミアム』のCMにも出演中だ。始球式での暴投や『M-1グランプリ2024 敗者復活戦』(ABCテレビ・テレビ朝日系)といったところで度々話題に上がる武元唯衣は、グループにとって稀有な存在。守屋と並び、SNSで定期的にバズを起こしている印象のある森田ひかるも特筆しておきたいメンバーの一人だ。
映画『新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!』予告編
櫻坂46が今年リリースしたシングルは3枚。さらに松田と森田が歌唱で参加したデジタルシングル曲「ピッカーン!」がある。先日の『ミュージックステーション「SUPER LIVE 2024」』(テレビ朝日系)でも披露していた「何歳の頃に戻りたいのか?」は、東京ドーム公演でセンターの山﨑によるソロダンスからライブ全体のオープニングを飾った楽曲。過去ではなく、今、そして未来を信じて進んでいく「Start over!」にも通ずるメッセージ性は、櫻坂46の在り方を示してもいる。
櫻坂46が今年リリースしたシングルは3枚。さらに松田と森田が歌唱で参加したデジタルシングル曲「ピッカーン!」がある。先日の『ミュージックステーション「SUPER LIVE 2024」』(テレビ朝日系)でも披露していた「何歳の頃に戻りたいのか?」は、東京ドーム公演でセンターの山﨑によるソロダンスからライブ全体のオープニングを飾った楽曲。過去ではなく、今、そして未来を信じて進んでいく「Start over!」にも通ずるメッセージ性は、櫻坂46の在り方を示してもいる。
櫻坂46『何歳の頃に戻りたいのか?』
続く2枚のシングル表題曲「自業自得」「I want tomorrow to come」の2作でセンターを務めたのが山下瞳月。『4th YEAR ANNIVERSARY LIVE』や先日オンエアとなった『櫻坂46年末スペシャルCM』の中でキーワードとなっている“櫻坂らしさ”の答えとは、Buddies一人ひとりの捉え方によって千差万別のはずであり、筆者としては「自業自得」「I want tomorrow to come」の2曲でまた新たな表現の仕方、“櫻坂らしさ”が広がったという認識でいる。
続く2枚のシングル表題曲「自業自得」「I want tomorrow to come」の2作でセンターを務めたのが山下瞳月。『4th YEAR ANNIVERSARY LIVE』や先日オンエアとなった『櫻坂46年末スペシャルCM』の中でキーワードとなっている“櫻坂らしさ”の答えとは、Buddies一人ひとりの捉え方によって千差万別のはずであり、筆者としては「自業自得」「I want tomorrow to come」の2曲でまた新たな表現の仕方、“櫻坂らしさ”が広がったという認識でいる。
『第75回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)で披露するのは「自業自得」。合宿時代、すでに振付を担当しているTAKAHIROから太鼓判をもらい「ゾーンを持ってる」とコメントを受けていた山下の軸のぶれないダンス、大サビから微かに、時に大いに笑みを見せる感情表現がポイント。今の、未来の櫻坂46の顔が注目を浴びる瞬間にもなるはずだ。
櫻坂46『自業自得』
2025年には節目となるグループの5周年と、新たな仲間・四期生メンバーを迎える櫻坂46。『4th YEAR ANNIVERSARY LIVE』で、キャプテンの松田はゴールというものはなく、東京ドームの先にまだ観たことのない景色がある、そこに向かって手を取り合って進んでいきたいと話していた。〈夢を見るなら 先の未来がいい〉ーー新たな花が咲き誇る季節の足音が聞こえてくる。
2025年には節目となるグループの5周年と、新たな仲間・四期生メンバーを迎える櫻坂46。『4th YEAR ANNIVERSARY LIVE』で、キャプテンの松田はゴールというものはなく、東京ドームの先にまだ観たことのない景色がある、そこに向かって手を取り合って進んでいきたいと話していた。〈夢を見るなら 先の未来がいい〉ーー新たな花が咲き誇る季節の足音が聞こえてくる。
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