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今日は楽しいひな祭り

2011-03-03 12:39:04 | 日記・くらし
今年も我が家のお雛様は眠ったままです。
でも、三叉路さんの「来年はお雛様飾ろう同盟」に入ったので・・・来年は大丈夫ですよ~♪
 
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これなら飾るのも簡単と父が買ってくれたらしいお雛様。
ドーム型のガラスがかぶせてあります。
こんなに小さい。
何十年も前のとーっても古い物です。
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子供頃の私のお雛様は指が欠けていたり、お道具の房飾りがばさばさになっていたり、
火箸が一本無かったり、牛車の牛は毛が剥げていたり、なんだか古ぼけたお雛様でした。
 
着物もきらびやかな色でなく、くすんだような色合いでしたが、子供心に渋さを感じて不思議に好きでした。
 
お道具を持たせたり、お膳におわんを並べたりするのに夢中でした。
 
小さなおわんを小さなお膳の決まった位置に、一番大きな綺麗な花模様を前に向けて並べて、
蓋もかぶせる物と落とし蓋と間違えずに置いて得意顔でした。
 
女雛様の冠のぶらぶらしているオレンジの粒は「珊瑚って言って海の宝石なんだよ。」と
親戚の誰かに教わって、神妙な気持ちになりました。
 
掛け軸が別にあって、半立体の雛人形を差し込んで飾りました。
今考えると、明治かもっと古い物かもしれません。
顔がちょうど写楽の浮世絵みたいで、子供の私には不細工な顔に思えて
きっと作った人はへたくそなんだと思っていました。
ぼろぼろでしたが、大事にしていました。
 
物心ついた頃から私のお雛様だったので古ぼけてるとも思わず、
毎年、ひな祭りのお祝いの嬉しい気持ちと重なって、
一年に一度飾る大好きなおもちゃの一つでした。
 
小学校の高学年になると、いつも期末試験の時期と重なって・・・
だんだん飾れなくなりました。
そんなある日、「もう、あなたは大きくなったから、お雛様はAちゃんに上げなさい。」と
祖母に言われました。
 
Aちゃんは生まれたばかりの、年の離れた私のいとこ、叔母の娘です。
私をとても可愛がってくれた祖母でしたが、当時、祖父母の言葉は絶対でした。
 
父がこのお雛様は叔母の物だった事もあると説明してくれました。
祖母も誰かから受け継いだお雛様だったのです。
品物に対する執着より、与えるのも、奪うのも、勝手に決められる屈辱を感じたあの日の私でした。
そして私のお祝いに新しく加わったお人形なども一緒に私の元を去っていきました。
新しいお人形なんていらなかったのです。
ただ、密かに(自分だけそのつもり)古いお気に入りのお琴と這い這い人形はもらっておきました。
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その這い這い人形です。
手は私が壊しました。ごめんね。
 
何十年も時が流れて、祖父母も親世代も殆ど亡くなって・・・
あのお雛様は誰に引き継がれているのかしら?
想いもない、価値もわからない誰かに処分されてしまったら悲しい・・・
 
だけど、わたしの思い出の中にはいつまでも います。
誰にも奪われないたくさんの楽しいかった記憶とともに。
 
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母の姉が祝ってくれた赤ちゃんのお人形。
母は避けておいてくれたのかな?
お顔はさわっちゃダメって言われていたのに・・・お顔にしみが出来ているのも思い出?
いつもリビングに這い這い人形と一緒に飾っています。