S家の別宅

夫婦ふたりきりになりました。ふたりの生活をこれから楽しみたいなと思います。

ひとえに風の前の塵と同じ・・・

2009-08-31 15:53:10 | Weblog
嵐のような夜だった。

たぶん日本中の家庭の多くがテレビの選挙速報を見ていた夜だっただろうと思う。

植草さんが言ってた「無血革命」が起きたように、小選挙区制という選挙の特徴でもある差がひらいていった。

これから民主党はものすごい山を登るように苦労するだろうと思うけど、多くの国民がこの国の未来を託したのだから、死に物狂いでがんばって!

中学の時、先生に暗記させられた平家物語の一節が頭に浮かんでくる。

祗園精舎の鐘の声、
諸行無常の響きあり。
娑羅双樹の花の色、
盛者必衰の理をあらはわす。
おごれる者も久しからずや
唯春の夜の夢のごとし。
たけき者も遂にはほろびぬ、
偏に風の前の塵に同じ

先生はこの世の中の常というものをよくわたしたちに諭してくれた。
いばっていても、強い者も、奢り高ぶっていたら、みんな春の夢みたいに消えていくし、同じ強さを永久に維持することなんてできないんだよ。

そして生きているものはみんな死んでいくんだから、みんなは今を大切に、けして奢らず努力していってほしい・・・と。

たぶん自民党は60年という長い政権を維持しているうちに、いつのまにか奢れるものになっていって、国民の本当の声が聴こえなくなったと思う。

それは会社でも個人でも同じだと思う。
会社も日々努力をおこたらないように緊張感を持っていないと、経営はむずかしい。


土日に女神湖で、詩の合宿をした。
同人の方の別荘で、真夜中までみんなで討論したり、批評したり、それはとても有意義な時間だった。

高原の別荘は落葉松林に囲まれて涼しいというよりもう晩秋のように寒かった。

みんなでご飯をつくり、お酒をのんで、なんだか修学旅行みたいに楽しかった!
楽しかったけれど、これから自分が作品をかくうえでの覚悟みたいなものを、みんなが心の中にできただろうと思う。
やっぱり作品を書く上でも奢らず、勉強も怠らず、努力しない限り、絶対にだめだということもきもに銘じて・・・・

再会を願って・・・・またそれぞれの現実の現場にもどってきた。


女神湖に咲いていた花魁草(おいらんそう)という花です。
花のあでやかさと形が、花魁の着物姿に似ているでしょ。

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