今朝この本を読み終えました
そして夕方、南の空にこんな月が出ていました
偶然だけど、形が似ていたので
あら、紙の月・・
って思わずつぶやいていました
物語のあらすじは省略しますが
人妻である主人公と20歳も年下の恋人が、花火の上がった夜に見た三日月と
彼女の旦那さんと最期の旅行で見た三日月と
物語の中で2度月が登場します
どちらも彼女が現実に見た月なのだけど
実はどちらも紙のように薄くて儚い幻だったのかもしれない
私はこの小説のタイトルである「紙の月」をそんな風に理解しました
帯には恋愛小説のように書かれていましたが、恋愛小説というよりは
もっと深い人間の性(サガ)や脆さのようなものを描いているのではないでしょうか
主人公が犯罪に手を染めていく心理描写が素晴らしくて一気に読んでしまいました
やはり角田光代に外れはない、そう思ったのでした
次は「みどりの月」を読もうと思っています
読んでいるうちに映画で観たシーンも蘇り
私の記憶も少し戻ってきました
よかったよかった
「紙の月」はドラマで観ましたけど、最後のシーンが印象的でした
「八日目の蝉」も小説もドラマもよかったけど、映画はいまひとつで、長い原作を限られた時間に納めるのは難しいのだと思いました
角田さんの描写力はすごいですよね
「みどりの月」という本もあるのですね
面白そうですね
紙の月、ドラマでご覧になったのですね。
「紙の月」も「八日目の蝉」も原作が長いですから
2時間ほどの映画にまとめるのは難しいですよね。
やはり原作を読むのが良く分かっていいですね。
「紙の月」は映画を先に観てしまったので、本を読んでいる間ずっと主人公が宮沢りえさんでした(笑)
でも適役だと思いました。
角田さんの小説はその情景がありありと浮かんで引き込まれます。
「みどりの月」はまだ読み始めたところですけど、こちらも面白そうです。
コメントありがとうございました(*^^*)