上州からの山旅

凡人noyamaの山旅の記録

さまざまの こと思い出す 桜かな (憩の森)

2010年04月17日 | 花(植物)
ソメイヨシノと雪 後ろは赤城山 H22.04.17

 
 40年ぶりの4月の積雪。標高600mを超える「憩の森」でも5cm以上雪が積もりました。平成18年から続いてきた自然観察会ですが、小林さんが講師となるのは今日が最終日でした。

 
 後ろは水沢山


 思い起こせば、平成18年4月ソメイヨシノが満開の頃に初めてここで小林さんに植物を教えて頂きました。以来、私の山歩きのスタイルは変わりました。花を観るための単独山行が主体となり、花の咲いている山ならどんな山でも楽しくてたまらなくなりました。
 小林さんはただ植物の名前や分類に詳しいだけでなく、名前の由来や利用方法、その植物にまつわる詩歌や文学にまで及び話は尽きません。

 


 その豊富な知識に惹かれリピーターが10人以上いました。中には植物の本を出したり他所で自然観察指導員などされている方で毎回来られる方もいました。一番印象に残っているのはアカヤシオとムラサキヤシオの見分け方です。
 「そら~、おめ~、アカヤシオとムラサキヤシオは見れば直ぐ解る。全然違うんだから。芸者と花魁(おいらん)ぐらいの違いだっぺ」と群馬弁で教えて頂きました。
 芸者と花魁の違いはよくわかりませんが、実際に見てみると明るく華やかなアカヤシオ、少し日陰で妖艶なムラサキヤシオを表現するのにピッタリでした。
 今日もヒノキとサワラの違いを教えて頂きました。「サワラは葉を触るとチクチクするとか、花裏側にYの字が見えるなんて言うけど、高いところに葉があればわかんねっぺ。そういう時は幹に抱きつくんだ。サワラは柔らかくて暖ったけーから」と言う具合に見分け方も常に実践的です。

 
サワラ
    
 
 実の大きい方がヒノキ、小さい方がサワラ


 今日は雪が積もってしまったため草花の観察は出来ませんでしたが普段は見慣れない木に咲く花を観ました。カツラやツノハシバミの花です。教えて貰わなければ気がつかない花です。

   
 左:カツラ 右:ツノハシバミ


 そんなこんなで雪の中の自然観察会ですがアッという間に予定時間を過ぎてしましましたが、参加者のリクエストに応えて時間延長です。曇っていた空もいつの間にか晴れ渡って来ました。

 


 


 ピンクの濃い彼岸桜が青空に映えます。


 


 朝の内はどうなることかと思っていましたが、小林さんの最後を飾るにふさわしい爽やかな青空です。雪と桜が青空に映える思い出深い日になりました。長い間ありがとうございました。



 さまざまの こと思い出す 桜かな (芭蕉)

 桜の頃は出会いや別れ、新たな門出の季節。年を取ると様々なことを思い出しては感傷に浸ります。


 
 


 小林 様
 最後だというのにろくな挨拶も出来ず情けないですスミマセン
 解らない植物を載せたらコメント入れてください
 また一緒に山歩きが出来たらと思います
 ありがとうございました

  
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは (keykun)
2010-04-21 15:00:51
小林さん・・・とても暖かそうな人のようですね。
花を見て名前が分からないほど寂しいことはありません。
花や植物に詳しい人と歩くのはオイラも楽しいです。
撮影にも熱が入ります。

教えてもらってもすぐ忘れてしまうオイラですが・・・小林さん風に教えてもらうと覚えられるかもしれませんね。







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keykun様 (noyama)
2010-04-22 19:31:14
 今晩は
 そうなんです、小林さん知識が豊富なのに控えめで暖かみみのある人です
 もっと*2、様々なことを教えて頂ければと思いました
 でも 直ぐに忘れてしまうのはどうにもなりません
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