行程
2022年1月21日(金) 晴れ
ましこ悠和館9:00==7km==9:15益子道の駅10:00==24km==10:35佐白観音10:55===24km===11:30天引観音12:45===21km==13:20大御堂観音13:45===18km===14:15清瀧観音14:30==147km==17:00自宅(走行距離251km)
今回は下野(栃木県)の1寺と常陸(茨城県)のお寺5寺を1泊2日で訪問
2日目は常陸国23番から26番と4寺巡った
坂東33観音それぞれ特徴あるが、参拝者が多く盛んな寺とそうでもない寺の差は大きく
今回もそれを実感した
【23番札所 真言宗 佐白山正福寺(さしろさん しょうふくじ)】佐白観音
・茨城県笠間市笠間1056-1
笠間市には日本三大稲荷とされ年間300万人もの参拝客が訪れる笠間稲荷がある
観光バスも多数止まれる笠間稲荷の大駐車場脇に板塀の山門があった
緩やかな木製階段を登り本堂へ
春には周囲に3万本のツツジが咲くという
台地上の広場にシンプルに本堂
寺の歴史は1400年もあるが、明治の廃仏毀釈により建物は焼き尽くされ
昭和5年(1930年)に本堂が再建された
県や市に指定された文化財も多数あるが
本堂内にあり見ることは出来なかった
これらの諸仏・寺宝は廃仏毀釈の時も信徒により守られたそうだ
御朱印
正福寺の公式キャラクターは「アマビエちゃん」だそうで
住職が女性の様で御朱印もカラフルで漫画チックなものも多数ある
【24番札所 真言宗 雨引山楽法寺(あまびきさん らくほうじ)】天引観音
・常陸太田市天神林町2404
黒門
関東屈指の歴史をもつ安産祈願の霊場
黒門前の大駐車場には参拝客目当てのキッチンカーも出ていた
黒門を抜けると仁王門まで磴道(とうどう)と呼ばれる145段の階段
「南無観世音菩薩」と唱えながら登ると厄落としになるそうだ
仁王門
本堂(観音堂)
本堂正面とサイドに地獄極楽図がはめ込まれている
ここも本堂始め多数の文化財がある
古い堂宇が点在し23番佐白観音と違い廃仏毀釈の影響はなかったのだろうか?
多宝塔 1853年建築で県指定文化財
弁財天
寺の配置図を見ると弁財天であるが何故か背面に相撲のレリーフ
東照宮(東照山王大権現)
絵馬堂(売店兼休憩所)
天井には古い大きな絵馬が沢山掲げられている
これを背負って奉納したのだから
境内からの眺め 筑波山?
地蔵堂
鐘楼
時はお昼時、人気が無いのに鐘楼の鐘が鳴り出した
自動鐘撞堂だろうか?
宿椎(やどしい)
かつて本堂が火災にあった時に本尊がここに避難して仮の宿としたという言い伝えがある
右下の駐車場に薬膳中華茶房「三笠」がある
ここで昼食とした
お昼に食べた「五目あんかけ汁そば」950円 &中華まん400円
【25番札所 真言宗 筑波山大御堂(つくばさん おおみどう)】大御堂観音
・茨城県つくば市筑波748
山門脇の立派な椎の木
この寺も明治の廃仏毀釈の影響を強く受けた寺らしい
現在、筑波山神社のあるところにあったが廃寺となり
昭和5年(1930年)に現在のところに再興され令和2年(2020年)に新本堂が出来た
鐘楼
本堂からの眺め
条件が良ければ関東平野が一望できる
筑波山神社 嘗てここに大御堂観音があった
筑波山神社の隋神門
かつては寺の仁王門だった
仁王像の代わりに倭建命(やまとたけるのみこと)と豊木入日子命(とよきいりひこのみこと)が納められている
御朱印
【26番札所 真言宗 南明山清瀧寺(なんめいざん きよたきじ)】清瀧観音
・茨城県土浦市小野1151
字名の小野が示すよう「小野小町」の伝説が残る地域にあるお寺
この寺も明治の神仏分離・廃仏毀釈二より寂れ
地元の信者により再興されたが昭和44年(1969年大阪万博)に不審火により
この仁王門以外は焼失してしまったという
焼失以前の手水鉢?
本堂 左が納経所
鐘楼
昭和52年(1977年)再建されたコンクリート製の本堂
御朱印
参拝者の居ない納経所に立ち寄ると炬燵に人が居た
無住職の寺なので地元ボランティアの方が対応してくれている様だ
明治政府による神仏分離令により廃仏毀釈運動が起こった
江戸時代においても水戸光圀による水戸学において神仏分離の思想があり
水戸藩では廃仏毀釈運動は激しかった
宗教弾圧の様な廃仏毀釈運動は江戸期にキリスト教徒で無いことを示す
寺受制度により特権階級化した寺院への民衆の反発でもあったようです
今回訪問した寂れかけたお寺には調べれば過酷な歴史があったことが解りました
境内や堂宇が少ないからと軽んじてはならないことを知りました
ここまでで26寺を参拝し残り下総・上総・安房の千葉県6寺
2拍3日で参拝しようと計画していましたが
コロナオミクロン株の猛威により熟慮中です
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