のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

勝―勝ライン

2012年02月22日 15時56分43秒 | Weblog
枝野経産省大臣が

「国に資本注入などを求めず、

経団連でおカネを集めて

(東電の)資金不足を補っていただけるなら、

こんなありがたことはない」

などと述べ、

米倉経団連会長に噛みついているとか。


「フルアーマー猪八戒VS口先の魔術師メイド・イン東電」

という題名のドキュメンタリー、

誰か作らんかな、と思いました。




さて、米倉会長が

枝野経産大臣に噛みつかれても、

噛みつかれても、

チュウ、チュウ、何時になく元気なのには

理由があると言います。




東電の会長である勝俣恒久氏と

財務省事務次官、勝栄次郎氏が手を組んで

援護射撃をしていると言うのです。

勝俣氏は、

東電のトップとして

会社を存続させたいわけです。

他方、財務省のトップ、

勝氏には

東電に

会社存続の花を持たせることによって、

“影の総理”として

内閣に君臨しようとの腹づもりが

あるらしいんですな。

そういう価値観の持主としては、

もし、国有化すれば、

復旧作業や

賠償などで何兆円とも何十兆円とも言われる

費用捻出について

国が第一義的責任を負わなくてならなくなる――

というリスクを負うのは、

とりあえず避けたいということですね。

(「週刊現代」3月3日号参照)。




もちろん、

第一義的責任がなくとも、

最終的な責任が、

別に、考えられます。

逃げられはしないんです。

原発推進の是非を

いずれ国会で論戦しなければならなくなります。

何時かはある、その論戦は、

有耶無耶(うやむや)のうちに収束させる自信ならある、

ということなのでしょうか。

ただ、勝俣が表に出たのでは、負ける…

水俣訴訟で窒素企業が負けたように、とまぁ、

こう考えるのは、枝野経産省大臣。

民間企業にとって

人気の出ようはずのない悪役然とした主張をするのは、

それ自体が自殺行為だからです。

だとしたら、

彼をベンチに引っ込め

政権党が矢面に立つ、

その方が

政府が責任を取る格好となり、

風評被害(?)を最小限にとどめられ

次の選挙戦を有利に展開しえる、という政治家としての判断が

枝野氏をして、

路線の変更をさせた理由ではないでしょうか。

できれば、原子力損害賠償法という法律を作る前に

そう判断をして欲しかったですが――。




ところで、次期経団連会長につき、

呼び声の高かった三菱商事の

小島順彦会長が

抑えられ、

コマツの坂根正弘会長が

急浮上しているとのことです

(上掲紙参照)。

なぜなら、小島順彦会長の所属組織である

三菱商事は、

日本での代替エネルギーの雄だからです。

そんな会社の代表に任せたら、

「原発は、『糞くらえ』で結構」

という話になりかねないというわけですね                                                                                     。

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