のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

反撃しない勇気

2012年02月22日 22時46分04秒 | Weblog
在日ネパール人の

ビシュヌ・プラサド・ダマラさんが

1月16日の午前4時過ぎ、

大阪市阿倍野区松崎町の路上で

日本の若者たちに

からまれ、

殴る、蹴るの暴行を受けて後、

死亡しました。

2月16日頃の夕方でしたかね、

たまたま入った喫茶店にあった新聞によって、

このニュースを知りました。

松崎町って

僕の知る限りでは、

裏通りです。

でも、平和なイメージがありました。

新聞の文字を追いながら、ああ、

あんなところでかと、

気持ちがどすーんと沈み込んで行きました。

被害者となったネパールの方は、

まったくの無抵抗だったといいます。

襲いかかった男2人、女1人の暴漢たちは、

相手がまったくの無抵抗ということに

気づかなかったのですかね。

同じ日本人として

とても恥ずかしい出来事と思いました。

「ネパールには

約40の民族がいます。

皆、総じてケンカを好みません。

いざというときは

勇敢にたたかいますが、

普段は心優しい人たちが多いんです」とは、

ネパール商工会議所日本代表の

ディネス・シュレスタさん(51歳)の言葉です。

続けて彼は、

ダマラさんの気持ちを

こう説明されます。

やり返せば、

ネパール人全体が悪い集団に思われてしまう。

それを避けたくて

自分を抑えたのでしょう、と。

(「週刊現代」3月3日号参照)。

従業員である同行者にさえ

「手を出すな」と

無抵抗を指示した、享年42歳、

ビシュヌ・プラサド・ダマラさんのご遺族に対し、

日本での不幸を、

どうお慰めしていいものか

分かりません。

ただ、何の意味もない死ではないでしょう。

きっと、加害者の心に、

いやもっと広く、

暴力で自分を誇示したがる人たちに、

何時の日か

無抵抗でいたダマラさんのお優しく、

勇敢な気持ちが

伝わるに違いないです。

ご冥福を心よりお祈り致します。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿