病院に顔を出すと、
お袋が白眼を剥くようにして寝てました。
それで、声をかけると
すうっと上から黒目が降りてくる感じで
目が合いました。
(呼びかけに応じてくれた!)
しばらくして、本日、19日より受け入れの看護学校の実習生さんから
インタビューを受けました。
お袋は、その間、その学生さんと僕の顔を
目だけ動かして交互に見てました。
確実に意識が戻っているのを確信し、嬉しかったです。
しかし、夕刻、事態はそう喜んでばかりはいられないのが判明しました。
血栓が足に出来たのです。
放っておくと壊疽(えそ)になります。
最悪の場合、片脚を切り落とさなければならなくなるとのことでした。
当然ながら、緊急手術です。
外科の先生を紹介され、同意書を書きました。
異存など、あろうはずがありません。
さて、手術後。
外科の先生が看護婦さんの質問に応え、
スポンジを足の膝横に当てている理由を説明してました。
「コウシュク」が邪魔にならないようにするためだそうです。
傍らで聞いていて「コウシュク」なる医学用語――実は、「拘縮」と書き
介護用語のようですが――の意味が分からないので尋ねました。
で、意外なことを教えられました。
お母さんは、脳梗塞を起こされたでしょ、と。
「コウシュク」は、脳梗塞などで倒れ、寝たきりになると出る症状だというのです。
(脳梗塞の話は聞いてないぞ)
先生は、お袋の手を取りぶらぶらさせながら、
「ほら、手が完全に麻痺しているでしょ。
これが脳梗塞の起きた証拠です」と、おっしゃられました。
お袋が入院した翌日、僕の袖口をつまんでいました。
まだ手足が動いていたのです。
内科の先生から、脱水症状の説明を受け
お袋には申し訳ないことをしたと反省した日です。
当日のことは、ブログに記事としてアップしてあります。
記憶にも鮮明に残っています。
脱水症状が治まったら、意識が戻る。。。しかし、肺炎。。。
熱が下がったら、今度こそ、意識が戻る。。。
そしたら胃ろうの施術だ。。。
点滴を止めれば、手の腫れも消える、
そして、そのときは、腕を自由に動かせも出来るようになるだろう、
という程度に考えていました。
しかし、意識が戻らなく、昏睡状態のようになっていたのは
脳梗塞を起こしていたせいだったようです。
建物内には、医師と看護婦だらけなのに、
それに気づく者がいなかった・・・
という事実がとても悔しいです。
ここは、病院ではないのか、と一抹の憤りを感じました。
主治医に対し、
「内科といえど、あんた医者だろ。
脱水症と脳梗塞では、病名からして全然違うじゃないか。何で分からんかった?」
と毒づければ、気が楽になったのかもしれません。
でも、毒づけませんでした。
先生も悪気があって見逃したわけのものではないでしょう。
誠意は感じていました。
だから文句の一つも言わず、
「血液の凝固を緩める処置をお願いします」とだけ頼んで、帰宅しました。
心に去来するのは、お袋の看護婦さんを見つめる眼差しの真剣さです。
それは、生の輝きそのものに見えました。
(意識が戻ったんだ)
という出来事が何にも増して素晴らしく感じられました。
これ以上のことは望んではいけないのだと
考えている自分が確かにいます。
そしてどこかにいます、
覚醒の延長で戻して欲しい、
お袋の笑顔を、と考えている自分が。
お袋が白眼を剥くようにして寝てました。
それで、声をかけると
すうっと上から黒目が降りてくる感じで
目が合いました。
(呼びかけに応じてくれた!)
しばらくして、本日、19日より受け入れの看護学校の実習生さんから
インタビューを受けました。
お袋は、その間、その学生さんと僕の顔を
目だけ動かして交互に見てました。
確実に意識が戻っているのを確信し、嬉しかったです。
しかし、夕刻、事態はそう喜んでばかりはいられないのが判明しました。
血栓が足に出来たのです。
放っておくと壊疽(えそ)になります。
最悪の場合、片脚を切り落とさなければならなくなるとのことでした。
当然ながら、緊急手術です。
外科の先生を紹介され、同意書を書きました。
異存など、あろうはずがありません。
さて、手術後。
外科の先生が看護婦さんの質問に応え、
スポンジを足の膝横に当てている理由を説明してました。
「コウシュク」が邪魔にならないようにするためだそうです。
傍らで聞いていて「コウシュク」なる医学用語――実は、「拘縮」と書き
介護用語のようですが――の意味が分からないので尋ねました。
で、意外なことを教えられました。
お母さんは、脳梗塞を起こされたでしょ、と。
「コウシュク」は、脳梗塞などで倒れ、寝たきりになると出る症状だというのです。
(脳梗塞の話は聞いてないぞ)
先生は、お袋の手を取りぶらぶらさせながら、
「ほら、手が完全に麻痺しているでしょ。
これが脳梗塞の起きた証拠です」と、おっしゃられました。
お袋が入院した翌日、僕の袖口をつまんでいました。
まだ手足が動いていたのです。
内科の先生から、脱水症状の説明を受け
お袋には申し訳ないことをしたと反省した日です。
当日のことは、ブログに記事としてアップしてあります。
記憶にも鮮明に残っています。
脱水症状が治まったら、意識が戻る。。。しかし、肺炎。。。
熱が下がったら、今度こそ、意識が戻る。。。
そしたら胃ろうの施術だ。。。
点滴を止めれば、手の腫れも消える、
そして、そのときは、腕を自由に動かせも出来るようになるだろう、
という程度に考えていました。
しかし、意識が戻らなく、昏睡状態のようになっていたのは
脳梗塞を起こしていたせいだったようです。
建物内には、医師と看護婦だらけなのに、
それに気づく者がいなかった・・・
という事実がとても悔しいです。
ここは、病院ではないのか、と一抹の憤りを感じました。
主治医に対し、
「内科といえど、あんた医者だろ。
脱水症と脳梗塞では、病名からして全然違うじゃないか。何で分からんかった?」
と毒づければ、気が楽になったのかもしれません。
でも、毒づけませんでした。
先生も悪気があって見逃したわけのものではないでしょう。
誠意は感じていました。
だから文句の一つも言わず、
「血液の凝固を緩める処置をお願いします」とだけ頼んで、帰宅しました。
心に去来するのは、お袋の看護婦さんを見つめる眼差しの真剣さです。
それは、生の輝きそのものに見えました。
(意識が戻ったんだ)
という出来事が何にも増して素晴らしく感じられました。
これ以上のことは望んではいけないのだと
考えている自分が確かにいます。
そしてどこかにいます、
覚醒の延長で戻して欲しい、
お袋の笑顔を、と考えている自分が。
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