のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

ある男の子の詩

2012年03月30日 00時50分48秒 | Weblog
  「僕の夢」

大きくなったら、ぼくは博士になりたい。

そしてドラえもんに出てくるようなタイムマシーンにのって

お父さんの死んでしまうまえの日に行く そして「仕事に行ったらあかん」ていうんや



  ――

この詩を書いた男の子は、

お父さんから

小学校に上がる前に

遺書を受け取りました。


男の子が

自分に宛てた父の遺書を読んだのは、

小学校の5年生の春だったと言います

(「過労死は存在してはいけない」<週刊金曜日(3/23号)所収>参照)。

この年、

父の労災が認められたそうです。

労災を認められたのは、

せめてもの慰めでしょうが、

「本当に御免なさい」

という父親の自分に対する謝罪の言葉、

さぞ辛かったろうな、と思います。



過労死(脳・心臓疾患)は、

過去最大で高止まりしていると言います。

2010年度で

272件。

精神疾患(自死を含む)が308件、あったそうです。

ただし、過労自殺を含めた

広義の過労死の申請に対する認定率は、

約4割にとどまるうえ、

申請自体をあきらめた例も相当数あるとみられます。

「tsunami」(津波)と同様に「karoshi」(過労死)もまた、

ローマ字表記で世界に通じる単語です

産経ニュース参照)。

世界の目から見て、

過労死は、

決して個人の“甘え”による死ではありません。

言うなれば、日本病!

「人間は生きるために働くのに、
なぜ死ぬほど働かねばならないのか」
という

過労死弁護団全国連絡会議の幹事長で、

弁護士の川人(かわひと)博(61)氏の言葉に共感します。

ところで、国に過労死対策を促す署名運動が

あるみたいです。

下記、URLにアクセスすると、

署名用紙をダウンロードできるようです。

http://www.stopkaroshi.net/




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