のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

お別れ

2008年08月16日 00時16分01秒 | Weblog
「うちの膝に乗っててんで・・・」と、お袋が語ってくれます。


子猫を拾ったお陰で、生き物を育てるコツのようなものを、老いた母親から改めて教

わったような気がします。

子猫がいなくなって、今朝も、お袋が「猫がおらんようになったな」と、確かめるよ

うに言います。「医者は、病気を治すのが仕事やのにな」と不満げです。そして、

その不満は、ともすると、僕への非難へと飛び火します。しかし、反面、その非難は、

家の中に子猫を愛してくれていた人間がもう一人、確かにここにいた証でもあるわけ

です。自転車の荷台に乗せて運んだことなど、恐ろしくて言えません。

お袋の問責に直面し、苛々しながらも、何だか救われたような、不思議な気分です。

猫を拾った翌朝、デイサービスに送り出そうとしたとき、お袋は、「猫を置いて、家、

出られへんわ」と抵抗してました。

嫌々ながら、外出に応じてくれたお袋は、デイサービスの施設では興奮気味だったよ

うです。連絡帳に、脈拍が早くなっているという特記事項がありました。


お袋の膝の上で、気持ちよさそうに寝転がっていた猫ちゃん・・・

君の体温がなくなったことを、君自身のためにも、お袋のためにも、もう嘆くのは止

めとくね。安らかにお眠りください。

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21 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
安らかに (トッペイ)
2008-08-16 08:13:18
 小さく命を持った子猫の存在は、忠太さんのお母様にも、大きな影響を及ぼしました。
 アニマルセラピーというのは、私達に命あるものが力を与えてくれるものなのですね。
 今は、子猫が残してくれたことを考えながら、お別れをします。
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トッペイさんへ (忠太)
2008-08-16 12:54:49
ありがとうとしか言えません。
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忠太さん、笑ってね。 (obichan)
2008-08-16 21:03:55
触れ合った時間は少しでも、癒された心は大きい
から、笑っていると嬉しく思うと思うよ。

”ごめんよ”は、”ありがとう”って気持ちに含まれるのよ。
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コメント、ありがとう (忠太)
2008-08-16 21:51:54
謝るより、お礼のほうが言いやすいと、ずっと思ってました。でも、ごめんのほうが気が楽だと感じるときもあるのですね。

しかし、極力、笑っているようにしますね。難しい顔していても、何も始まりませんし・・・
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Unknown (魔女猫)
2008-08-17 16:00:41
こんにゃんわにゃん☆
猫にゃん星になってしまったにゃんね☆
生まれてきてにゃん☆愛されないにゃんかわいそうにゃん☆
忠太さんにゃん☆お母様ににゃん☆いっぱいにゃん愛されてにゃん☆きっとにゃん☆
子猫にゃん一生分にゃん愛情にゃんもらったにゃんよ☆
きっとにゃん☆いまでもにゃん忠太さんにゃん側ににゃんいるにゃんよ~☆
猫はにゃん家につくって言うにゃんからにゃん☆
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今晩は (忠太)
2008-08-17 20:00:57
魔女猫さんから言われると、そうだ、その通りだと思えます。

ずっと側にいてくれているのかもしれませんね。

コメント、ありがとうございました。
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置き土産 (kayo)
2008-08-19 13:06:22
小さな命が大きな置き土産置いてってくれましたね

本当に心配したり、本当に愛おしいと思ったり・・・

ブログでアップした以外にもきっと子ネコちゃんの写真があるのでは?

写真、撮ってて良かったですね
大切な思い出写真。。。
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思い出写真 (忠太)
2008-08-19 15:31:46
他にもあることはあるのです。2,3枚・・・

もっと撮っててやればよかったな、と後悔しきりです。

でも、そうかと言って、その少ない写真でも、胸が締め付けられるような思いがして、直視できないんですよ。
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時間がお薬 (kayo)
2008-08-19 21:37:54
今はね・・・

でも大丈夫、しばらくすると傷が癒える様に
可愛らしかった事だけが思い出に残り
切なかった事はだんだん癒えていきますから

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そうですね (忠太)
2008-08-20 17:00:08
思い出とは気長に付き合うことのします。
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