のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

樽の中

2011年05月02日 23時10分53秒 | Weblog
原発事故をきっかけにして思うのは、

日本は

放射能の被害を確かめるための

巨大な、たとえば樽(たる)のような人体実験場ではないか、ということ。

そうさせたのは、日本の官僚機構の向こう側にいるアメリカ?

関係ないようですけど、

日本人の多くに、

「反米」に共鳴する部分が無意識の内にあるかもしれません。

それを自覚させるニュース解説を見つけました。

毎日新聞の夕刊にあった

ビンラディン氏(54)の殺害に関するものです。

「同容疑者の用心深さはともかく、

偵察衛星などハイテク機器を駆使して

追跡していた米国がどうしてかくも長く

捕捉できなかったのか。

米国は世界での覇権を強めるため、

『正義の米国』と対決する『悪の権化』を必要とし、

追跡に真剣でなかったとの見方もある」

という記事です。

「見方もある」と、紹介の形こそ取ってますが、

当該「見方」は、

紛れもなく少数意見だろうし、当のアメリカでは報道されない立場でしょう。

毎日新聞が、なぜそんな見方を伝えたのでしょう。

それにどうせ反米的に報道するなら、

FBIは、ビンラディン氏を

そもそも9・11の同時多発テロ事件との関係では罪に問わず、

別件で指名手配に付されたことまで書かないと駄目です。

要するに、同容疑者を殺害(処刑)する形で裁くにしろ、最大の難点は、

テロを企図した証拠がなく、

彼がアメリカに対し生意気な態度を取ったというだけの話でしょ?

具体的には、同時多発テロ後、

01年に「天罰じゃ~」みたいな発言をした(注)ってことですが、

これをもって犯行声明とするのは無理、

容疑不十分なんですな…

突っつくなら、そこを突っつくべきです。

ちょっと驚くと共に、

原発事故が

反米的でありながら親米的でもあるという、

混乱ないし矛盾する影を落としているのかな、と思いました。

ただ、原発事故の結果責任を負わされているのは国民だということを

よく弁えて、反米的になるか、親米的になるか

を決してもらいたいです。

これについては、二者択一ではなく、

事故処理のレベルの問題に関してはアメリカの世話になる、

しかし、外交問題に属する世界の問題は、

それとは区別して反米的に考えるというのも、ありと考えます。


(注)Bloombergというニュースサイトに
「米同時テロ首謀者、ビデオ映像で欧米を威嚇」と題し、犯行声明に関する次のような解説記事が載ってました。

――04年3月11日に191人が死亡し1500人余りが負傷したマドリード列車爆破テロで、アルカイダ系組織が犯行声明を発表。同年4月にはアラブ首長国連邦の衛星テレビ局アルアラビーヤが報じた音声テープで、ビンラディン容疑者を名乗る男がマドリード列車爆破テロと米同時多発テロを「当然の報い」だと断言した――と。

思うに、「当然の報い」程度の指摘なら、01年にした「アラー(神)の攻撃」発言と大差ないでしょう。後者の、この表現を含む文章に関しては、僕の記事で恐縮ですが、「FBIのビンラディンの見方」をご覧ください。

※なお、上の僕の記事では、部分の訳出にしか過ぎません。これでは、不十分と判断し、全文を訳しました。「The video of Osama bin Laden that surfaced on October 29, 2004. (日本語全訳)」という記事です。よければ、ご参照ください。

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