もし、文民統制を外すなら
憲法上の規定を改める必要があります。
戦前回帰への願望は、
理解できました。
しかし、国民の気持ちを
まったく
無視しております。
ちなみに、文民統制は、
軍の代表が
軍人でないようにする組織上の枠組です。
言うならば、
軍と政府との間に
意識的な
ねじれを作ることに
この制度の
要点があります。
制度趣旨は、
軍に自律性を
持たせないようにすることです。
政府に
軍の代表(制服組)を送り込んでいい、
すなわち、ねじれを解消するということになると、
政府と軍との意思疎通が
なめらかになります。
一見、好ましいですが、
その分、軍が暴走しやすくなります。
「文民統制」という制度は、
そこを逆手にとって、
軍の代表(制服組)を
政府に送り込ませない制約を制度的に課すことにして
平和への担保としたわけです。
としますと、
今回の
「文官部局は廃止」
の流れは、
裏を返せば、
制度的制約を廃止して
戦争への道を一歩前進させようとする企てと
見てよいでしょう。
「文官部局」という外堀は、
これで埋められました。
次は、
「防衛大臣」も制服組であってよいことにすれば、
内堀も
埋められたことになり、
“軍の暴走前夜”
という事態になります。
■資料
「自衛隊運用、制服組に移管 来年度にも、文官部局は廃止」
朝日新聞デジタル(2013年7月18日(木)05:39)
【園田耕司】防衛省は自衛隊の運用について、文官(背広組)からなる内部部局の運用企画局を廃止し、幹部自衛官(制服組)からなる統合幕僚監部に一元化する方針を固めた。制服組の権限を強めるもので、来年度の実施を目指す。
日本では先の戦争への反省から、戦後は文民の首相や防衛相が自衛隊を指揮する文民統制を敷いた。さらに背広組が、軍事中心の制服組とは違う立場から自衛隊を管理し、首相や防衛相を支えることで、文民統制をより強く働かせている。
運用企画局は部隊の活動や訓練を担当する。制服組も同様の組織を持ち、双方が防衛相に提言できる仕組みになっている。運用企画局は機能が統合幕僚監部に移管される形で廃止され、自衛隊の運用はすべて制服組の管轄となり、背広組の役割は大きく後退する。
憲法上の規定を改める必要があります。
戦前回帰への願望は、
理解できました。
しかし、国民の気持ちを
まったく
無視しております。
ちなみに、文民統制は、
軍の代表が
軍人でないようにする組織上の枠組です。
言うならば、
軍と政府との間に
意識的な
ねじれを作ることに
この制度の
要点があります。
制度趣旨は、
軍に自律性を
持たせないようにすることです。
政府に
軍の代表(制服組)を送り込んでいい、
すなわち、ねじれを解消するということになると、
政府と軍との意思疎通が
なめらかになります。
一見、好ましいですが、
その分、軍が暴走しやすくなります。
「文民統制」という制度は、
そこを逆手にとって、
軍の代表(制服組)を
政府に送り込ませない制約を制度的に課すことにして
平和への担保としたわけです。
としますと、
今回の
「文官部局は廃止」
の流れは、
裏を返せば、
制度的制約を廃止して
戦争への道を一歩前進させようとする企てと
見てよいでしょう。
「文官部局」という外堀は、
これで埋められました。
次は、
「防衛大臣」も制服組であってよいことにすれば、
内堀も
埋められたことになり、
“軍の暴走前夜”
という事態になります。
■資料
「自衛隊運用、制服組に移管 来年度にも、文官部局は廃止」
朝日新聞デジタル(2013年7月18日(木)05:39)
【園田耕司】防衛省は自衛隊の運用について、文官(背広組)からなる内部部局の運用企画局を廃止し、幹部自衛官(制服組)からなる統合幕僚監部に一元化する方針を固めた。制服組の権限を強めるもので、来年度の実施を目指す。
日本では先の戦争への反省から、戦後は文民の首相や防衛相が自衛隊を指揮する文民統制を敷いた。さらに背広組が、軍事中心の制服組とは違う立場から自衛隊を管理し、首相や防衛相を支えることで、文民統制をより強く働かせている。
運用企画局は部隊の活動や訓練を担当する。制服組も同様の組織を持ち、双方が防衛相に提言できる仕組みになっている。運用企画局は機能が統合幕僚監部に移管される形で廃止され、自衛隊の運用はすべて制服組の管轄となり、背広組の役割は大きく後退する。
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