のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

負けが込んで弱気になったときの考え方

2008年11月04日 06時42分21秒 | Weblog
コミュニケーションで難しいのは、意思決定をしなければならないからでしょう。

その点、子供の頃が懐かしいですね。

だって、ジャンケンがありましたでしょう。あれですべてを決定できました。

今、次期政権を担うのは、M党かという議論があります。裏返しの争点は、J党に

政権担当能力があるのかということです。

思うのですが、どちらが政権担当能力があるか、ジャンケンで決めるというのは、

どうでしょう!

ただ、少しルールを変えます。ジャンケンで出せるのは、にします。

じゃあ、全員がを出すって?

おっと、どっこい、そうはならないのです。

ジャンケンに点数制を導入します。そして、勝ち方にもいろいろあるということで、

ケースに応じて、次のような得点の仕方を認め、総合点を争わせることにします。

で勝ったとしましょう。その場合は、10点を手にします。相手方は、0点です。

負けた場合は、その逆です。

さて、おあいこには2種類あります。勝ちあいこ(同士、別名を「裏切りあいこ」

と呼びます。この場合、「裏切り」という用語は、第三者に対し、いい顔をすると

いう意味で使用)と負けあいこ(同士)です。

前者の場合は、3点。後者の場合は、7点をもらえるということにします。

M党に政権担当能力などあってたまるか、と考えているグループをA派、そうでな

いグループをB派だということにします。

全議員の2/3以上を占めるA派が確率的に言って、どうしても歩がありそうです。

しかし、ゲーム理論から言って、必ずそのような結果になるとは限りません。

何故というに、A派の中から、造反者が出てくる可能性があるからです。

もちろん、B派の中からも造反者が出ます。

造反の理由はいろいろです。第一に、UFOに連れ込まれ、洗脳された。

(出た~、忠太式思考法!)

第二、買収、その他、自分の個人的な利益を優先させる事情があった。

第三、相手に論破された。

第四、戦略的都合があった、等々が考えられます。

この四つ目の「戦略的都合」というのは、換言すれば、全体として見た場合の党の

利益です。個々の議員の利益ではありません。

自分が議員になったつもりで、何を出すか考えてみてください。自分がA派だと考

えてみて下さい。単純に「勝てばよい」とは思えないのがよく分かります。

勝てば、「M党に政権担当能力がない」とする理解が議員の趨勢であるとは言えま

す。でも、ただそれだけなのですね。

結論として、そのような客観的認識のないらしいM党の勢力をそぎ落とすべきです。

どうすれば削ぎ落とせるか・・・

解散をして、国民の信を問い直す、という形しかないのです。

選挙をして勝てるのでしょうか、はなはだ疑問です。

じゃあ、ジャンケンに負けてB派に点数を与えればということになりますが、それ

をすると、B派を勢いづかせてしまいます。

あなたがA派だとして、でしょうか、それともでしょうか――。

僕は、この記事のタイトルを、「負けが込んで弱気になったとき」としました。

1対1で勝負を考えるときは、でなければ、勝てません。しかし、総当

たり的な、群衆試合になったとき、必ずしもそうではないのです。つまりですね、

一方が「政治が大変ですね」と言えば、他方が「ほんと、ほんと」と応じ(暗黙に

どちらの政党も政権担当能力のないことを認め)続ける方が勝つと言っていいわけ

です。それが戦略なのですね。元気が出ませんか?

そんなんでいいのか! と思われる方もいるでしょうね。しかし、案外に、それが

効を奏して、最終的な勝利を手にするのです(「しっぺ返し戦略」)。

目先の勝利にこだわると、相手に対する不信任によって、10点をものにし得る可

能性がある反面、「勝ちあいこ」になったとき、3点しか手にしません。トータル

数が問題なわけです。

「負けあいこ」の方は、7点づつの加算です。こちらの方が絶対有利なのですよ。

たかがジャンケンですが、その最終的勝者は、コミュニケーション能力にたけた人

物であることが推認されます。国際的協調が要求される現代社会にうってつけの指

導者ではないでしょうか。政権を握ることになって何の支障がありましょう。

“All or Nothing”では、考え方が幼すぎます。

人が弱気になるときって、他人(世間)から、この“All or Nothing”的な考えを

押し付けられ、出口が見えなくなる状態を言うのだと思います。もうそろそろ、僕

たち、日本人の全体がそのような強迫観念めいた思考から脱却してよい段階に来た

のではないでしょうか。

僕自身、コミュニュケーションのとり方で、どうしていいか分からず、とても苦し

んだ体験があります。そして、ゲームの理論を知り、「負けあいこ」でいいんだと

思った途端、とても気が楽になったのを覚えています。他の方のブログを読みなが

ら、つい昔を思い出しました。それで、もしや参考になればと思い、老婆心ながら

紹介しました。

政治的プロパガンダ(宣伝)を目的にしたものではありませんので、そちらの方の

コメントは、結構です。

なお、社会学にはまた、「予言の自己成就」という概念があります。

これは、世間の偏見を受け入れた結果、ありもしない法則を妄想の世界から引きず

り出し、結果として、それをリアルなものにしてしまう社会現象を指します。

この理論にも教えられるところも多いです。自分で自分を滅ぼすのです。そのよう

な事態を招くのは、人間です。人間の恐怖心です。知恵あればこそ陥る、この陥穽

には特に注意したいものです。

「ゲームの理論」が、世間を侮るな、ということを、そして、「予言の自己成就」

の方は、世間に飲み込まれるなということを、それぞれの理論の主眼として説明し、

僕にはこの二つが合わさって、他者との距離の取り方を指南してくれているように

思います。要するに、「世間に馴染む」ということの意味は、敵対と迎合の中間に

あるということですね。

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8 コメント

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中間地点~いいなっ(^^) (小町)
2008-11-04 15:15:43
実に素敵な発見!!!

気分爽快なポジティブなお話~ありがとうございます♪

すごい!!
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コメント、ありがとうございます。 (忠太)
2008-11-04 16:36:00
共感していただいて、嬉しいです。
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Unknown (あわもち)
2008-11-04 19:06:09
なかなか、難しいですね。
私は【気】を信じているというか、
とても興味を持っています。
イロイロなもの、引きつける様な気がします。
自分次第なんでしょうね、、。
的外れだったらスミマセン
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あわもちさんへ (忠太)
2008-11-05 00:13:05
コメントありがとうございます。
僕は、「世間」に馴染む、という観点から、元気になる方法を書きました。
あわもちさんは、「宇宙」に馴染む、という観点から、「気」に興味を持たれているのでしょうね。より大所高所からの弱気克服法だと思います。身につければ、大いに力を発揮するでしょう。そして、確かにいろいろなものを惹きつけることでしょう。たとえば、とか・・・
面白そうですね! と言うか、面白すぎますよ。
いつか僕も挑戦します。
その前に、お願いを一つ♪
「気を送って~」
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難しい~! (エルモリア)
2008-11-05 21:52:59
計算に弱いわたしには、難し過ぎて…

でも、ジャンケンで与党を決めるという発想は
面白そうですね!

閉塞感いっぱいの、この国に風穴をあける良い
アイディアかも知れません~
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じゃんけんぽん、 (paro3)
2008-11-06 00:04:49
いやーなんか、天文学的思考力を持たないと私には理解の範囲を超えてますが、じゃんけん国会方式は賛成ですね。今の議員さん達には此れを理解するのは不可能でしょうね。目先の利益や議員特権ばかり振りかざして、何の解決もしないで解散の後の事しか頭の中に無い方達にパァもグゥーも「それ何のこっちゃ」当選ラインの票集めが先だーぞ。「負けたらパー、勝てばグウー」なーんてね。
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エルモリアさんへ (忠太)
2008-11-06 00:20:42
実際にゲームをやると、計算の感覚は、すぐ身につくんではないですかね。
このゲームの世界大会を、例年か、何年かに一度かは知りませんがやっていて、2004年の大会で「主人と奴隷」戦略が考案されたそうです。
0か10ではなく、3か7という中途半端な数が趨勢を決定するという考え方が新鮮でしょ。
今日、アメリカで大統領選がありました。日本より変化が早いようです。かの国に負けないでいようと思えば、面子にこだわらず、あえてを出し、国政の閉塞感を打ち破リ、活性化を促すような政治家が出現したらよいですね。
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paro3さんへ (忠太)
2008-11-06 00:43:23
確かに、選挙に「負けたらパー、勝てばグー」というのは、政治家の実感でしょうね。ジャンケン国会で、初心に帰ってもらいたいです。計算のやり方でもめそうですが・・・

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