妙な内閣が
誕生した、
それだけでも一大ニュースです。
不愉快な思いも
ジョークに包めば、
耐えられるかもしれない・・・
そう考えて
きっとネーミングの
アイディア募集に応じられたのでしょう。
しかし、残念ながら、
苦情の電話が
殺到したと言います。
本当かどうかは
不明です。
分かっているのは、
(これはどうや)
と応募された作品は、
それぞれに力作だろうということです。
「からかっている」
という評価が
絶対的なものとして
押し付けられる、
この時代状況の方が
はるかにおぞましいです。
そうは思いませんか?
せっかくの
文芸作品と言ってもいいような
笑いが含まれた
安倍内閣に
捧げられたニックネームの
いくつかを
記録もかねて
書き出しておきます。
(1)「ネトウヨ内閣」:名付け親は、
北原みのりさんです。
戦争ごっこで遊びたいのだろう、
という気持ちを忖度されたのでしょうか。
(2)「国防軍オタク内閣」:こちらは、
宮崎学さんの命名です。
命名の趣旨は、多分、北原さんに同じでしょう。
(3)「極右はしゃぎすぎ内閣」:閣僚メンバーに極右が
目立つとして
鋭い分析をされたのは、
政治評論家の森田実さんです。
(4)「逆戻り内閣」:慶応大の金子勝教授による命名です。
脱原発に逆行する逆戻りだという
意味を込められた由です。
なぜ、脱原発に逆らう流れになるかと言うに、
甘利明氏を経済再生担当相に
起用したからです。
きっと、前科があるんですよ、
原発推進のえぐい過去。
(5)「学力低下内閣」:これは、麻生氏をおちょくったのかな、
と思わず勘繰ってしまう命名です。
この名を考えた高崎経済大の國分功一教授によると、
そうではないみたいです。
単純に考えて、
憲法改正や日銀法改正に関する発言から
思いつかれたようです。
なるほど
「札をじゃんじゃん刷れ」など、
貨幣と言えば、
金貨、銀貨、銅貨しかない時代なら
仕方ない発想です。
しかし、紙幣をもって
代用させると決めた時点で
それらとの整合性が
求められます。
また、「人権」にしても
言うなれば、
貴族を模した権利です。
しかし、
長い不平等の歴史を通して、
貴族と貴族でない者を
区別する
合理的な根拠に欠けるから
その区別の
撤廃が宣言されたのです。
「天」が「賦与する」
「権利」が
日本の文化・伝統に反するというのは、
屁理屈です。
福沢諭吉が
脱亜入欧の入口にあるものとして
「権利」を認めた時点で
それは、
日本のものとなったのです。
そこを
國分功一教授は、
お示しになりたかったのでしょう。
猫がいるから、
飼い主の僕がいる。
僕は、
ねこを天からの
贈り物と思っています。
だからかもしれませんが、
ねこは、
僕のご機嫌を窺うように
喉を鳴らします。
それを喜ぶ権利は、
僕にある!!
それでいいじゃないですか。
天賦人権説は、
日本の文化伝統に必ずしも反しません。
どうしてそれが分からないのか、
確かに疑問です。
(6)『改憲内閣』:これは、主に安倍氏の
改憲情熱を揶揄されたのでしょう。
沖縄県は、
同じ日本でありながら、
基地の負担を強いられています。
そのような束縛を受けている
元沖縄県
の知事として
太田正英さんは
集団的自衛権が認められた時の
危険性につき
警鐘を鳴らすべく、
このようなネーミングをされたのでしょう。
(7)「厚化粧内閣」:この何とも、
ユニークな
名づけをされたのは、
人材育成コンサルタントの辛淑玉さんです。
党役員に女性を起用されてますよね。
女性のイメージからして
好戦的なタカ派を思い浮かべ難いです。
その点を
活写されました。
女の厚化粧とかけて、
戦争と解く。
その心は、
近くで見るほど怖い・・・
当たっているな、と思いました。
他にも
なされたネーミングの
説明、
さすがに疲れてきたので省略。
自分で考えてみて下さい。
下にそれら個性的な
ネーミングの数々を紹介する
ニュースを
転載しておきます。
<資料>
「ネトウヨ内閣」「国防軍オタク内閣」… 東京・中日新聞新内閣記事に苦情電話が殺到
J-CASTニュース(2012年12月28日18時)
http://news.livedoor.com/article/detail/7275278/
「『敗者復活』の『逆戻り』」「『改憲』狙いの『厚化粧』」
「安倍新内閣 名付けるなら」というメーン見出しの特集記事にコメントを寄せた識者は、慶応大教授の金子勝さん、エッセイストの北原みのりさん、作家の宮崎学さんら計10人。それぞれのネーミングを紹介すると、「戦争ごっこで遊びたい『ネトウヨ内閣』」と名付けたのは北原みのりさん。宮崎学さんは「国防軍オタク内閣」と評し、政治評論家の森田実さんは、閣僚メンバーに極右が目立つとして「極右はしゃぎすぎ内閣」と名付けた。
慶応大の金子勝教授は甘利明氏を経済再生担当相に起用したことを問題視し、脱原発に逆行する「逆戻り内閣」とネーミングした。高崎経済大の國分功一教授は、憲法改正や日銀法改正に絡む安倍首相の発言などから「学力低下内閣」と命名し、元沖縄県知事の大田昌秀さんは「新内閣は『改憲内閣』になりかねない」。人材育成コンサルタントの辛淑玉さんは、党役員に女性を起用してタカ派の素顔を隠す「厚化粧内閣」と指摘した。
このほか、作家の高村薫さんはそこそこの優等生を集めた点で「そつなくまとめてみました内閣」、脱原発デモ主催者の松本哉さんは「まぐれ敗者復活内閣」「期待度ゼロ内閣」、市民団体「子供たちを放射能から守る福島ネットワーク」世話人の椎名千恵子さんは「福島圧殺内閣」と名付けている。
ちなみに東京新聞のサブの見出しは、太い黒文字で「『敗者復活』の『逆戻り』」「『改憲』狙いの『厚化粧』。中日新聞のレイアウトは、右手を挙げて官邸入りする安倍首相の全身写真の周りを「ネトウヨ」「改憲」「学力低下」などのネーミングが取り囲んでいた。
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